「土木史と技術者倫理」の講義を今年から開講していますが、学生たちにとってもとても良い意識変革の機会になっているようですが、私も大いに勉強させてもらっており、楽しいです。
人間のポテンシャルとは思っているよりもとてつもなく大きく、最大限にポテンシャルを引き出せば、相当なことを成し遂げられると思います。土木史に出てくる偉業を成し遂げた先人もポテンシャルをいかんなく発揮されたのだとつくづく感じます。
最近、私自身の心身の調子が非常に良いので特に思うのですが、しっかり食事をして睡眠を取り、適度に運動もしている、という条件であれば、活動しまくるほど能力が高まり、全体のリズムも高揚し、成果も出る。結果、心身の好調も高いレベルで維持され、結果長生きする、のではないかと思います。まずは、自身の中でのポジティブスパイラルを築き、自身のポテンシャルを引き出せるよう、努力したいです。
私自身もまだまだ自分のポテンシャルを引き出しきっていないと感じます。
私はこれまでの人生でそれなりには頑張ってきたつもりではいますが、今の私が振り返ると、もっとできたと当然思います。社会的な背景もあるので、今の私が厳然たる結果ではあるのですが、もっとポテンシャルを引き出すことはできた。
過去の真のエリートたちについていえば、国も投資して、彼らのポテンシャルを最大限に引き出したのでしょう。
例えばこれからの私も、今の大学教員の仕事であれば、心身の健康を保ちながら、それなりの仕事はしていくでしょう。しかし、もっと責任感の大きな社会的使命を背負わされれば、私のポテンシャルはさらに引き出されるものと思います。でも、尋常ではないプレッシャーものしかかるでしょうから、睡眠も削ったり、体にも負荷がかかって、命を削ることになるのかと思います。でも、公の人間としての使命は感じているので、そういう機会があれば、個を投げ打って頑張ろうとは思っています。
日本人の全部とは言いませんが、優秀な方々が、もっとできるということに気づき、ポテンシャルを引き出すことが大事なのだと思います。教育がその使命を負うのでしょう。本当は社会的にそういう仕組みを作るべきであり、それこそが政治に求められていることなのですが、悪平等の議論ばかり。
今の私にできることをやりましょう。土木史の講義では、聴講している学生に、自分の可能性に気づくこと、そしてそれが日本の歴史のためになること、を毎回説いています。