「徹底して手を抜け」という教えを,岡村甫先生にいただいたのが,多分,2年前。
愛弟子たち?の前でしか言えないアドバイスだと思いますが,「自分が本当に注力すべき仕事でないと思ったら,徹底的に手を抜け」と言われました。そうすると,その手の仕事から,声がかからなくなるそうです。
簡単なように聞こえるかもしれませんが,手を抜くと,その仕事を一所懸命やろうとしている方々から嫌われます。また,その仕事では手を抜いてもいいかもしれませんが,自分が真に注力すべき仕事がないと,全く成果も出ないし,誰からも相手にされなくなります。
2年前にそのアドバイスを聞いたときは,「うーん」とか「なるほど・・・」とか思っていた程度なのですが,2年経過すると,ほぼ自分の身についている気がします。
まあ,私も含めて皆さん,どんなに頑張ったってすべての人の気に入られることは不可能だし,それが目的でもない。私はすでに多くの同志を得ているし,自分たちのやろうとしていることは必ず世のためになるし,我が国のためになる,という確信がある。申し訳ないけれど,注力できない仕事はあります。
とはいえ,我々は社会,組織の中で生きています。その組織から追い出されるほど自分勝手では,さすがによくないでしょうか。私がどこまでベストを尽くしたって,岡村甫先生のようなレベルでできるわけはありませんので,私としては,もう少し「手を抜く」方向でブラッシュアップしてみようと思っております。
不思議なことに,この2年では,ある方面で手を抜けば抜くほど,たくさん声がかかるようになっております。不思議です。