ここのところ教育に関する日記が多かったように思いますが、研究ももちろんやっております。
我が研究室で開発した表面吸水試験はサポートしていただいている方々のご尽力もあって、知名度が上がってきているようです。あまりこのブログで書くとよくないかもしれませんが、数ヵ月後くらいには、この表面吸水試験を保有して調査研究される機関の数も5つくらいになるかもしれません。データの数もふえていくと思うので、進展期に入ったかもしれません。
表面吸水試験の研究は非常に面白く、内部への水の入り方を究明するだけでもかなりのテーマになりそうですが、耐久設計指針で計算されるポイントとの相関も非常に面白いです。「水」を用いた試験にこだわった甲斐があったようです。一つ、研究的に大きな山を当てたようですので、表面吸水試験の研究に関わるチームで責任感を持って研究を遂行していきたいと思います。
以前よりも多少は研究のレベルも上がってきているとは思いますが、 元が低いのでまだまだです。基本的な考え方はあまり変わっていませんが、研究対象は広がり続けています。
「実践」を大きなテーマにかかげ、これぞ、と思ったテーマはしつこく探求を続けたいと思います。
高炉スラグの研究では、一つ博士論文が出ましたが、もう一つ博士論文でまとめるように研究がスタートしています。この研究は2005年ごろにスタートしたと思いますが、 次の博士論文で一区切りできるよう、ベトナムからの博士課程の留学生とともに全力を尽くしたいと思います。
表面吸水試験の研究は、私の二人目の博士課程の学生のテーマに設定し、ある意味で総力戦で取り組んできましたが、今が進展期と思います。検討事項が無数にある状況なので、まだしばらく、研究室の看板テーマとして、検討を続けると思います。
ひび割れ自己治癒コンクリートは、少し鳴りをひそめていますが、検討の方向性を大きく転換しました。成果が出てくるのには少し時間がかかると思いますが、気長に続けたいと思います。
その他にも津波の研究や、ひび割れ制御やら、いろいろありますが、私の関心は建設マネジメントにも広がってきています。ようやく建設マネジメントを本当に面白いと思える年齢になってきたのかもしれません。
5月以降、どうにも論文を書く作業に気が乗らなかったのですが、研究に対する気分が盛り上がってきています。やっぱり、学生たちの研究がスタートし始めたからですかね。