朝からシャルル・ド・ゴール空港にいます。いつも、日本に出発するのは夜が多いのですが、今回は7時半前には空港に到着しました。羽田空港に朝の6時に到着する便を利用するためです。
いよいよ最終の日本出張となりました。合計で5回目になりますが、少し感慨深いものがあります。
毎回、季節も違うし、出張の内容も違うし、出張に出かけるときの気分は異なりますが、今回もこれまでにない気分です。
まず、今回はとんでもなく荷物が多い。私自身の荷物は少ないのですが、SWAT(表面吸水試験)関連のグッズすべてを持ち帰るとしたら今回だと思い、実行しました。4つの荷物を預けたので、相当な追加料金も取られましたが仕方ありません。自宅からパリの空港と、羽田空港からホテルまでの搬送、空港で無事に預けられるかなど種々の不安がありましたが、今のところ無事に進んでいます。
朝、6時半に自宅の前にタクシーをインターネットで手配していたのですが、来ませんでした。どうやら私のミスで、携帯電話に届いた4桁の確認コードで、予約を確定すべきだったようですが、それをしていませんでした。10分ちょっと過ぎても来ないので、私のミスに気付き、とんでも無い量の荷物をガラガラと運搬して、道路でタクシーを拾いました。非常に快活な運転手さんで、日本のことが大好きなようで、いろいろとおしゃべりしながら空港に到着。英語とフランス語が混じった会話でしたが、楽しい時間でした。
さて、今回は一週間弱と、これまでで最も短い出張ですが、これまでで初めての、首都圏から出ない出張です。最大の用務は、博士論文の最終審査ですが、その他にも今後につながる大事な仕事がたくさんスケジュールされています。やはり何と言ってもホームグラウンドですから、日本への出張はいつも楽しみです。
何事にも終わりはありますが、私の仏滞在も終わりが近づいています。現在の気分としては、すでに最終盤に差し掛かった気分で、むしろ気持ちは日本での生活に向かっています。日本出張に出発する直前だから、かもしれませんが。
酷暑の日本、ということもあり、出張期間はあっという間に終わってしまうと思いますが、パリに戻った後の最後の1ヶ月半をどのように過ごすか、帰りの飛行機でじっくり考えたいと思います。
改めて、1年間という貴重な機会を与えられて、本当に良かったと現時点では思っています。総括は別の機会に取っておくとしまして、日本の現場にどっぷり浸かっている当事者にしか分からないことももちろんありますが、離れてみないと見えないことはたくさんあったように思います。また、結局振り返ればこれが一番かなと思いますが、精神的なオーバーホールを十分に行うことができたように思います。それなりに視野を広く生きてきたつもりではありますが、世の中は広い、ですね。
体験したことのない、酷暑の時期の早朝到着+そのまま業務(ホテルで一息付きますが)、なので、ワクワク感は強いですが、無理しないようにゆったり行きます。