藤野陽三先生の講演で、美智子さまの「橋をかける」という本を知りました。現在読んでいます。
その本の冒頭で、美智子さまが、第26回国際児童図書評議会(IBBY(イビ))ニューデリー大会の基調講演をされた内容が記されていました。諸事情により、日本からのビデオ講演だったそうです。
その余りに慈悲深い内容に感銘を受けました。
一部のみ、紹介します。
「今振り返って、私にとり、子供時代の読書とは何だったのでしょう。何よりも、それは私に楽しみを与えてくれました。そして、その後に来る、青年期の読書のための基礎を作ってくれました。それはある時の私に根っこを与え、ある時には翼をくれました。この根っこと翼は、私が外に、内に、橋をかけ、自分の世界を少しずつ広げて育っていくときに、大きな助けとなってくれました。」
「悲しみの多いこの世を子供が生き続けるためには、悲しみに耐える心が養われると共に、喜びを敏感に感じとる心、又、喜びに向かって伸びようとする心が養われることが大切だと思います。」
「どうかこれからも、これまでと同じく、本が子供の大切な友となり、助けとなることを信じ、子供達と本とを結ぶIBBYの大切な仕事をお続けください。
子供達が、自分の中に、しっかりとした根を持つために
子供達が、喜びと想像の強い翼を持つために
子供達が、痛みを伴う愛を知るために
そして、子供達が人生の複雑さに耐え、それぞれに与えられた人生を受け入れて生き、やがて一人一人、私共全てのふるさとであるこの地球で、平和の道具となっていくために。」
26日の金曜日は、熱血ドボ研の定例会でした。会が正式発足してから3年になります。会のメンバーとしての唯一の自慢は、ここまで定例会と合宿に一度も欠席していない唯一のメンバー、ということです。
金曜日は、首都高の北線の工事現場を見学した後、定例会で近況報告を含めた情報交換をし、キリンビール工場のレストランで懇親会。久しぶりにビールをたくさん飲みました。
前回のドボ研(4月30日)のときは、不調の真っただ中でしたが、不調も脱し、自分の役回りを再度認識し、地道に努力を開始した現在、とても楽しい懇親会となりました。
熱血ドボ研では、私は最若年層に入りますが、プロジェクトを推進していくときの「巻込み力」と、不調になったときも隠さずに吐き出す「正直さ」をシニアの方々から特長として挙げていただきました。
確実に物語になってきている「品質確保」「耐久性確保」ですが、その大きな物語の中でも、私の巻込み力と正直さが、何らかの貢献をしてきたのだと思います。
品質確保物語、については、今年度の2015年度も一つの大きな節目になると思います。節目をしっかりと踏みしめて行けるよう、関係者のそれぞれがベストを尽くしているように見えます。
昨年度の2014年度と、その前の2013年度は、私は年度の半分ずつフランスにいましたが、まさに出来得るベストを尽くしたと思っています。それらの積重ねがあってこそ、今の大きな流れに至っています。
来週は、沖縄・宮古島へ出張。宮古島は初めてです。品質確保や350委員会を通してあまりにも多くの方々と出会ってきましたが、私にとっては沖縄の方々と、多くの初めての出会いがあるものと大変に期待しています。すでに6月中旬に、沖縄県の産官学の方々が山口県に品質確保の出稽古に行かれた後、ですので、様々な種まきがなされている最中です。今回の350沖縄合宿も、一つの起爆剤になることでしょうから、私にできうることをやりたいと思います。
充実した7月になりますように。