細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

運がいい、と思うかどうか

2015-10-14 21:46:37 | 研究のこと

以前にも聞いたことがありますが、最近もWebの記事で見たのですが、松下幸之助さんが採用面接の最後に「あなたは自分を運がいいと思うか?」と質問して、「いいえ」と答えた人はどんなに優秀であろうと、それまでの面接結果がどんなに良かろうと不採用にした、とのことでした。その理由はその記事に詳しく書いてありましたので、ご興味があれば読んでみてください。納得したり、思い当たることが多々ありました。

今月の16日(金)に、鞆(とも)中学校で防災授業をするチャンスをいただきました。中学校は以前から避難訓練が予定されていたそうで、私が防災授業の講師で来ることも織り込み済みだったそうです。10月の第一週の時点で、私は全く聞いてませんでした。びっくりしました。

でも、奇跡的に予定が空いていました。福山市の鞆の浦に往復して仕事をするためには終日空いている必要があります。その日は何と、空いていました。

もちろん、行くことにしました。行くとなれば、16日のチャンスを最大限に活かすように考えるのは当然です。16日に私が行く、と決まってからは、それこそありとあらゆる手を打って、その日の防災授業を充実させるよう、また今後につながる大事な一日になるよう、ベストを尽くしています。防災に関する研究をテーマにしている学部4年生の上山君は、本日、鞆に日帰り出張で行ってきました。もちろん、私とのミーティングを重ねて、まだまだよちよち歩きながらも、出来うることをやってもらっています。

この防災授業とは別に、鞆中学校の国語の教諭と、12月ごろを目標に、防災、防災まちづくり、防災くにづくりを含んだ授業を、国語の教科の中で実施するチャレンジを始めています。これはとてもチャレンジングな取組みで、私も全力で国語の先生をバックアップしたいと思っています。

16日の防災授業は、当然に12月の新たな国語授業への布石も打つことになります。

また、急遽、この間の三連休で実施したアンケートで、鞆中学校の生徒たちのご家庭の家具固定率を調査しましたが、非常に固定率が低いという速報が得られました。著しく低いので、原因があるかと思いますが、その分析をすることもさることながら、いくらでも固定率を上げていくチャンスである、と私は捉えました。

12月の国語の授業では、私の戦略では、土砂災害を主テーマにするのがよいと思っています。

というわけで、16日(金)の防災授業は限られた時間で私が一人で行いますが、家具固定と土砂災害の二つのテーマで、今後につながる大事な種まきをするとても大事な時間になりそうです。

タナボタ、的にいただいた大チャンスですが、これこそ、「運がいい」と思う脳天気でしょうか。前述の松下さんの記事を読めば、何事もチャンスであると捉えようとするポジティブ脳が、大事なようです。