細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

運がいい、と思うかどうか No.2

2015-10-15 22:29:35 | 人生論

10月23~25日、来週の金曜日から2泊で南三陸に出張です。私にしては、久しぶりの復興道路の現場出張になります。仙台での打ち合わせは何度か挟んでいますが、復興道路の現場は2ヵ月ぶりかな。

南三陸国道事務所の佐藤所長をはじめ、ゼネコンの皆様など各方面と調整しながら、私の週末出張のスケジュールを作り上げています。

23日(金)は、現場を活用した共同研究の打ち合わせで予定が固まりました。実構造物(トンネル)に計器等を仕込んでの計測を行っており、結果が出てきているので、その打ち合わせになります。私の研究室からも、私を含めて5名が参加します。メンバーにとっても大変に勉強になるでしょうし、とても楽しみ。

24日(土)は、橋梁の上部工の現場を複数、私の指導する博士課程のママさん留学生とともに視察します。彼女は修士の間はバングラデシュの高層建築の地震時破壊シミュレーションが研究テーマでしたが、再来日して博士課程では橋梁の高耐久化を研究テーマにしようかと話し合っています。現場でプロジェクトを見ながら議論することほど、研究の必要性や背景の理解に役立つものはありません。

24日(土)の午後はトンネルの現場で全く新しいプロジェクトを立ち上げるためのミーティングを産官学で行います。そして遅めの午後からは、トンネル覆工コンクリートの品質確保のための手引きを作成するミーティングです。この一日だけでも極めて充実した内容です。


25日(日)の午前は、一般構造物の品質確保・耐久性確保の手引きのブラッシュアップの議論。

2泊3日の現場出張で、これほど私のスケジュールに合わせて濃密な行程を組んでいただけるのも、本当にありがたいことです。

もちろん、そろそろ行かなくては、というタイミングだったので、週末に東北出張に行くことを自分で思い立ちましたが、それに合わせて国交省や現場の皆様がスケジュールを合わせていただき、クリエイティブなスケジュールが出来上がっていきます。

その数日が有意義なものになるよう、我々も様々な努力をしていますし、根回しもしています。

多くの関係者がそのような段取り、努力をされた結果、皆が集う時間が有意義になっていきます。

復興道路のプロジェクトに関わらせていただいているのは、本当に運がいいと思いますし、23~25日の出張で学ばせていただけるだけでも運がいいと思います。

私たちのチームにも、まだまだ23~25の出張のクオリティを上げるためにできることはたくさんありますので、出張までに研究を進め、成果を持参したいと思います。