「グローバリズム植民地 ニッポン - あなたの知らない「反成長」と「平和主義」の恐怖」を読了しました。藤井聡先生が、我が国の一億の同胞に向けて、ぜひ知ってほしいとの心からの願いで書かれた本です。
我が国がアメリカの属国であることは知ってはいましたが、77年も経過した今でも完全な植民地であること、未だかの戦争は我が国では全く終わっていないこと、を体系的に理解することができ、恐怖を感じました。現代社会において、完全に合法的に、アメリカが我が国を植民地にしているその戦略、したたかさには「敵ながらあっぱれ」です。
そして、恐ろしいことに、我が国はもはや、ダブル植民地であり、中国の侵略も「合法的に」やられるがままに受けており、まさに我が国の「滅亡」がはっきりと手に取るように分かる良書です。
そして、これらの根幹的な原因が、我が国の「反成長」マインド。イデオロギーと言ってもよいかと思います。
成長することは悪いことなのでしょうか。
環境問題をやかましく喧伝する方々も、ほとんどは反成長、です。
ただ成長すればよい、などと幼稚な、のんきなことを我々も考えているわけでは全くありません。成長しながら、環境にも配慮すればよいではないですか。実際、そうしてきたではないですか。
「反成長」と表裏一体を成す「平和主義」。これらの毒矢が、見事に日本国憲法と財政法4条に打込まれ、戦後77年を経て、日本国民のほとんどに浸透してしまう悲惨な状況に陥ってしまいました。成長もしない、闘う気力もない、そんな国がこの弱肉強食と言ってよいグローバル社会でどうやって生き残っていけようか。
詳細は藤井先生の著書や、様々な動画コンテンツ等をご覧ください。どうやって転換するか、ももちろん終わりに書かれています。
ところで、私の職業のコンクリート、ですが、英語では、"Concrete"です。
語源は、
ラテン語,”con-”(一緒に)+ “cresco” (成長する)だそうです。( “concresco” (凝縮する,固める)が語源)
セメント、砂、砂利、混和材料などの複合材料がともに成長して、コンクリートとなり、インフラに使われ、社会を支える。
「反成長」ならぬ「成長」こそが一番求められる我が国において、コンクリートの研究や教育に携われる、というのはまさに天命。
人生とは不思議なもの。
出会うべき人とは出会うタイミングで出会う、と言われるようですが、最近もまさにそのようにしか思えない出会いが重なっています。
ともに成長を。
「さあ、ともにチャレンジを。」
最後のフレーズは、私が拠点長を務める「豊穣な社会のための防災研究拠点」(「自然災害ミチゲーション研究拠点」から名称変更手続き中)の大改造中のWebのトップページのキーワードでもあります。