細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

出勤二日目

2013-10-04 16:36:56 | 研究のこと

今朝は、次女のスクールの送りを奥さんがやってくれることになったので、私は長女をスクールバスに乗るのを見送ってから早めに出勤。それでも自分の机に座るのが9時で、今日も次女を迎えに行くので退室するのが14時です。昼食も含んで5時間だけ、自分の時間として仕事に使えます。

日本を出発する前に少し読みかけていた、曽野綾子さんの「人間にとって成熟とは何か」を読み終わりました。ベストセラーになりつつあるようで、私もいつもながら多くのことを学ばせていただきました。私自身の考え方を見直すことにもつながるし、私の周りにいる不思議な人、あまり仲良くなりたいと思わない人たちが、なぜそういう人たちなのかを理解するのにも非常に参考になりました。

ぐちぐちと文句を言っても仕方ありません。日本のような恵まれた国に生まれただけで感謝すべきで、しかも仕事にも恵まれ、誇りとやりがいを持って取り組ませていただいています。さらに、1年間もフランスで勉強させていただく時間をいただけて、これで文句を言うようではとても成熟した人間とは言えません。

現在の住居と、近いうちに引っ越す新しい住居から、この研究所までは随分と時間がかかります。ですが、時間帯によりますが、通勤の時間は地下鉄や電車の席に座れそうなので、フランス語のスピードラーニングを勉強したり、読書したりすることに使えます。これが積み重なると結構な勉強量になろうかと思います。

また、昨日は次女をスクールにお迎えに行った後、30分くらいかけてゆっくりと家に歩いて帰り、その途中でフランスパンを買ってつまみ食いしながらの帰宅でした。また、ハトにパンをやって大笑いしながらコミュニケーションしながら帰りました。このような時間をパリで過ごすことができるのも、私にとっても、次女にとっても、非常に大切な思い出になるはずです。

こちらでは今のことろ、全くテレビを見ませんので、すべての時間が大事な時間になり始めています。

昨日、今朝を、起床後、ラジオ体操を一人でやりました。

家で自由な時間があるときも、読書、勉強をするようになりました。

義理の母が手伝いに来てくれているので、野菜がたっぷりの食事をできており、体も日本にいるときよりも健康になってきているように感じます。

日常のちょっとしたことで改善を心がけて、少し改善されたことを喜ぶ。

少しだけでも改善されれば、それらが積み重なって、時間を生きていくことの結果につながるので、そのプロセスを喜ぶ。

現在、山本周五郎の「ながい坂」が読みかけで止まっていたのを再開しており、これも非常に読み応えがあります。以下が本の紹介ですが、何度も何度もこの本を読み、励まされている方が多いそうで、私も主水正(もんどのしょう)に共感をいだきながら、パリで読んでいます。

徒士組という下級武士の子に生まれた小三郎は、八歳の時に偶然経験した屈辱的な事件に深く憤り、人間として目ざめる。学問と武芸にはげむことでその屈辱をはねかえそうとした小三郎は、成長して名を三浦主水正と改め、藩中でも異例の抜擢をうける。若き主君、飛騨守昌治が計画した大堰堤工事の責任者として、主水正は、さまざまな妨害にもめげず、工事の完成をめざす。」

さて、10/12に日本に向けて一時帰国のため、家族で出発しますが、それまでにこなすべき業務がたくさんになってしまいました。一つずつ、対応していきますので、お待たせしてご迷惑をおかけしている場合、しばしお待ちください。

 


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