細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

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2022-10-08 15:04:24 | 人生論

今朝は三連休の初日の朝でしたが、ベッドで目覚めた6時過ぎに、届いていたメールをいくつか見て、そのうちの一つを読んで、涙がたくさんこぼれました。

昨日、10月7日(金)の2限に、今年度の土木史の講義が開講しました。この講義に対する思いはいろいろあり、年によっても異なりますが、今年は自分自身がほぼトップスピードのまま夏休み期間中を駆け抜け、そのまま秋学期に入った珍しい年だったので、かなりのパワーをまとって教壇に立った、ということだけ今は述べておきます。

正規の受講生たちに混じって、お二人のゲストが聴講していました。私の教え子の鈴木三馨さんと、その友人の女性の方。このお二人とは午後に仕事の打ち合わせがあって来学されていましたが、名物講義の土木史が午前にある、ということでついでに聴講されました。

その女性の方とは数か月前に初めて出会い、ご縁があって仕事も一緒にすることになりました。私の人となりは仕事での対話でも感じているでしょうし、9月21日に開催された土木弁論大会にも聴講者として会場に来ておられ、私の弁論も聴いてました。

昨日の土木史の講義は初回のイントロダクションですが、今の日本がどれだけ危機的な状況にあるのかも証拠とともに伝え、その理由についても簡単に触れ、どうすべきかもほんの少し提示しました。

講義90分で伝えたことは、上記の私の弁論(「憧れ」)の内容と基本的には同じです。私に宿る哲学は同じですから、弁論をしても、講義をしても、基本的には根幹的なメッセージは同じです。

土木史の講義では、毎回、学生たちに論文を書いてもらいます。

その女性もメールで感想(論文)を送ってくれました。

タイトルを付けなさい、と学生にお願いしているので、その方もタイトルを付けてくれました。

「豊穣な社会のための個人としての挑戦 ~私の仕事と育児のリアル~」

誰もがそれぞれの人生を懸命に生きています。

私のメッセージは、連携しよう、ということも含んでいました。

辛いこともある。人間関係もわずらわしいこともある。でも、我々は何のために生きているのでしょうか。

共通の目的があるなら(私は、豊穣な社会のためにみんなで連携したい)、ぜひ連携すべきではないでしょうか。

そのような私のメッセージ、学生に接する態度に共感していただいたようです。

ご自身の忙しい仕事と育児の生活に具体的に触れながら、どう生きるべきか、について論じてくれました。

大変共感しましたし、私が全力で講義に取り組む意義についても再確認することもできました。やっぱりちゃんとやろう、と心から思えたので、たくさんの涙がこぼれたのでしょう。

今日から三連休ですが、明日からの二日間は終日、学会の会議。初日の今日のみ、自宅でゆっくりすることができます。

ゆっくりと言っても、午前にオンラインで研究の打ち合わせ2件、昼前にいくつか仕事をさばいてからジョギングへ。夕方も1件、研究の打ち合わせをして、家族のために夕食のグラタンを作り、夕食後は連休明けのいくつかの講演のためのパワポを作る、という休日?です。

先ほど、目黒不動尊までジョギングしてきました。お気に入りのコースの一つで、大仏をゆっくり拝んで心を落ち着けてから帰ってきます。

自宅近くまで走ってからクールダウンで歩いているとき、身近な植物などと自分が一体になっているような感覚を少し味わいました。私の体内の水も循環しており、体外へ排出され、他の生物などに取り込まれ、循環する。酸素や二酸化炭素などの気体も同じですよね。そう考えると、植物たちもその他の生き物なども、さらにはコンクリートの無機物なども、私自身と根元的には一体と考えることもできる。

共感、したのです。

気の合わない人ももちろんいますが、まあちっぽけなことを言わずに大きく連携していけるようにしたい。実践できるかは別として、まずはこのように心から思えるようになったことが今年度の私の成長の一つ、かと思います。

ただのジョギングですが、私個人のためのジョギングでもない。自分自身の心身が健康で社会に貢献できるためのジョギングでもある、と考えれば、ただのジョギングではなくなります。

とはいえやっぱりただのジョギングでもあるので、とても気持ちのよい運動でした。

これから研究の打ち合わせの前に、グラタンの材料を買ってきます。これもお散歩。これまた楽し。



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