この2年、“今郵趣”をやっていて、鳶色消印の画像が頭にインプットされていたのですが、気になっていた奈良西ノ京郵便局を訪問することにしました。
近鉄橿原線、西ノ京駅から徒歩2分くらいに同局はあります。実はここの局長さんの徳谷君は私の高校1年時のクラスメート。高校を卒業して大学、社会人、奈良国体や国宝シリーズ等々で同局を訪ねて記念押印をしましたが、局長さんの彼に会うことはありませんでした。
局内に入ると、窓口で局員より素早く動いている お茶の水博士の風貌の方を発見。「誰だろう?」って思って、目元が高校時代の徳谷君に見えたので、「徳谷君?」って尋ねると、ピンポ~ン!でした。実に40年以上の再会になります。人懐っこそうな姿は昔と変わらず。地元のお客さんとのコミュニケーションもバッチリと見ました。
彼に、訪問した目的を伝えました。それは同局で使用している風景印意匠の池の影と局名表示が何時から変わったということでした。
風景印使用開始の時、訪問して押印して頂いたのですが、ゴムの粒子、点が見えて綺麗な風景印ではなくて残念な思いをして帰った記憶が蘇りました。
局名表示が、『奈良 奈良西ノ京』です。徳谷君もこの表示はおかしいと気づいていたとの事。
ふるさと切手“若草山の山焼き”発行時に同局の風景印も同じ表示です。何回かの摩耗を繰り返し、使用開始印ではない筈。新印でしょうね、この頃は...。
風景印を切り取ってみます。
そして、昨日押印したのが、これです。
ベタな意匠の風景印ですが、鳶色インクの載りは大変良くなっていました。余分な『奈良』は取れ、日付部が大きく変わっていました。平成12年に新印作成を依頼してからこの形式になったそうです。消印収集家にとって、この風景印は明らかに“図案改正”として捉える事が出来る案件です。
印も撮影させてもらいました。
日付上部が開いて、日付の更埴が楽になったとの事でした。
㈱鳴美の風景印スタンプ集に収録されている同局の印影も旧の『奈良 奈良西ノ京』です。