戦後に赤線地区に指定されていた「名楽園」「城東園」「八幡園」「港陽園」のうちの一つ、
「八幡園遊里跡」をぶらぶらと散策する…
大正6(1917)年に設置された「八幡園」
戦前までは花街中心だったが、空襲により壊滅的な被害を受け建物は壊滅…戦後は一転、赤線地帯となって栄えるものの、昭和33年施行の売春防止法でこの「八幡園遊里跡」は消滅したとのこと
戦後直後からの歴史的な昭和の遊郭跡の名残の感じられる建物が残っていても…これらが歴史的保存地区として整備されることは、絶対になく…
昭和33年施行の売春防止法でこの「八幡園遊里跡」は消滅した後は、個人の家、もしくは、売春以外のお店として売却…
多くの遊里跡は、開発によって、その建物は姿を消してしまっているけど…
ここ「八幡園遊里跡」には、思いの外、そういった歴史を感じる建物が今も残っているんだな…
場所はJR尾頭橋駅近く…JR金山駅からも、散歩がてらアクセスできる場所…
近くには、私が時々行くナゴヤ球場、さらには、昔はよく行きました…WINS場外馬券場がある場所です…
「八幡園遊里跡」へは尾頭橋公園を目指す…
尾頭橋公園は、そういえば、一度「中川金魚祭り」にきたことがあるなあ…ふと、そのときのことを思い出す…
せっかくなので、ついでにその時のブログもリンクしておきますね…
その時は、ここが「八幡園遊里跡」だったなんて、まったく気づいてもいなかったけど…
7月26日…ラストは「中川金魚祭り」に!!
金魚とは、暗喩で、「八幡園」にいたオネーサンのことをさしていたのですね…
この公園の廻りに現存する妓楼の建物が、ぽつぽつと…
まずは、その尾頭橋公園のすぐ横
今はもう営業されていない…
「金鈴商店」
「たばこ」とあるこの店の奥には「看板娘」がいたのでしょうか…
…と、ふと「憂歌団」の歌「ヘビースモーカー」が想起される…
でもその歌に描かれた初心な片想いではなく
…いわゆる「春を売る」オネーサンが、この奥、2階にいたのでしょう…その頃の空気が今でも伝わってくるような気がする…いかにもこの昭和っぽい店構え
この自販機があった場所が、どうやら「遊郭」当時のお店のカウンターだったような感じで…
その2階を見ると菊花の透かし彫りを描いた手摺が
そのお隣りは民家ですが…その頃の雰囲気が漂ってくる
2階の手すり…そして玄関の感じなど…
公園の入り口の三つ角には
左は洋風の建物…
そして右側の建物は…
もう…ほとんど、当時のまま…とも思えるほど…
綺麗に整備され??残っている…
この各部屋にオネーサンが待っていたのでしょうね…
他にも…ところどころに遊里跡と思える建物が…残っていて
赤線地区には、これがあった方がいいでしょう…
近くには
「八幡園」の「八幡」が残る
「八幡温泉」…
温泉といっても、銭湯であるよう…今度、機会があれば行ってみたいぞ…
コインランドリーも激渋!!
近くにはナゴヤ球場、WINS場外馬券場があって、競馬で勝って、ビールを飲みながら野球をみて…オネーチャンのお店へ通う…
きっと、ここはオッサンのディズニーランドだったんでしょうね…
ディズニーランドといえば
そうそう
今でも、平日の日中なのに、公園の隅、「金鈴商店」で煙草をふかしながらヤンキー座りしている、、おてんとさんにあたってまったりしている
職業を持ってないと思われるプータローの
「プーさん」に、会えますよ!!