東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

教科書の進めかたについて思うこと

2019-04-20 00:17:19 | 学習・塾に関する中身
 さて、いよいよ新学年の授業も平常運転へとなりつつありますね。

 私のこそっとしている学習塾は原則として2校を受け入れておりますが、どこの学校でも受け入れるという塾もあったりするわけです。そうした塾の先生は本当にものすごい力量をお持ちです。複数の中学を受け入れるには相当な覚悟が必要です。そしてそれゆえに私はできれば1中学に限定したいのです。理由をいくつか挙げてみましょう。

 ◎定期考査の日程が中学校ごとに違う(すごい場合は2週間以上違います)
 ◎理科・社会・国語は学校ごとに進む単元が違う場合が多い
 ◎担当の先生によっては教科書を使わずにプリント授業だったり副教材を中心に進めたりする
 ◎担当の先生によって試験問題の難易度が違いすぎる

 などなど1人で全教科を指導する上で、責任を持ってできることには限界があるからなんです。

 ところで、

どうして学校ごとに進度が違っていいのか?


 これね、以前から疑問に思っていたんです。基本的に教科書は教育委員会の単位でどの教科書を採択(使用するか)を決定しています。私の教室がある東大阪市で言えば、東大阪市立の中学校は全校同じ教科書を使用しているんですよね。にも関わらず、学校ごとに進度が違う。ひどい場合はA中学の社会は地理なのに、B中学の社会は歴史なんて場合も存在します。

 これがね、公立中学でいいのかな?とずっと疑問に思っているんですよ。たとえば、引越しした生徒は「前の中学で学習した単元が引越し後に通学する中学では学習していない」という場合が有り得るんです。逆を言えば「前の中学で学習していない単元を引越し後の中学では学習済み」という場合も有り得るわけですよ。

 これって、子供の学ぶ権利が大きく阻害されていると思うんですよ。同一の地方公共団体であれば、そこまで地理的・文化的要素が異なるとは思えません。同一の地方公共団体(教育委員会)に属する公立中学は、授業進度をある程度縛ってもいいのではないかとすら思うのです。もちろん試験の日程もです。そうすれば少なくとも同一の地方公共団体内での引越しは学業的に不利はおこらなくなります。いじめやパワハラ、先生の体罰など生徒側に否がない原因での転校もぐっとしやすくなるはずなんですよね。

 試験日程も統一してしまえば、クラブ活動の大会は試験週間を外して日程を設定できますし、地域の活動なんかも事前に中学校の行事が行政単位で決まっていればそれを避けて決定すればいいわけですから、学校・生徒・家庭・地域がそれぞれ日程に余裕を持って行事が行えるはずなんですよね。

 試験日程の統一、教科書進度の統一。これくらいはやってもらえないものなんですかねー?
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