夏暁に晴れ渡るらむ正午過ぎ
万緑を分け持って居る庭桜
朝涼しゼラニウム鉢赤く咲き
明易に庭の千鳥も目を覚まし
夏曙光深山を出づ知恵の蜜
町の子も汗乾かせり青葉風
緑陰に古き詩人の風の歌
町の奥生長疾し今年竹
藻の花の数輪浮かぶ寺の池
手に残る紫蘇の匂いや町の奥
歩きつつ黙考すれば青胡桃
町の奥紅一点の山桜桃かな
万緑を分け持って居る庭桜
朝涼しゼラニウム鉢赤く咲き
明易に庭の千鳥も目を覚まし
夏曙光深山を出づ知恵の蜜
町の子も汗乾かせり青葉風
緑陰に古き詩人の風の歌
町の奥生長疾し今年竹
藻の花の数輪浮かぶ寺の池
手に残る紫蘇の匂いや町の奥
歩きつつ黙考すれば青胡桃
町の奥紅一点の山桜桃かな