滞る車輪が回る夏の汽車
一日でひと夏分の仕事終え
梅雨降りて乾いた命潤えり
偶然にまた繋がりて矢車草
梅雨の塀ゆっくり動く蝸牛かな
山道で見つけしままに夏花摘み
執着をどうにか為さむ花菩提
公園の池に揺蕩う蓮の花
風通しよい部屋の隅 仏桑花
煩悩を笑顔で叱る閻魔堂
終点の遠くの町で薪能
夕焼けはまるで真夏の来迎図
一日でひと夏分の仕事終え
梅雨降りて乾いた命潤えり
偶然にまた繋がりて矢車草
梅雨の塀ゆっくり動く蝸牛かな
山道で見つけしままに夏花摘み
執着をどうにか為さむ花菩提
公園の池に揺蕩う蓮の花
風通しよい部屋の隅 仏桑花
煩悩を笑顔で叱る閻魔堂
終点の遠くの町で薪能
夕焼けはまるで真夏の来迎図