超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

日々の随筆・掌中標本

2024-09-17 00:03:11 | 無題
今年の夏は、鉱石標本セットが欲しくなって、結局すごく小さい箱を8百円ぐらいで
入手した。広告の写真で見ると、それなりの大きさがありそうだが、
実際、現物が到着してみると、ミニチュアの世界で、片手の掌中にすっぽりと
収まってしまう。がっかりした、というよりは意外だった。
〇夏休み鉱石標本取り寄せて開いてみれば掌中標本

私が鉱石標本が売っているのを初めて見たのは、府中の郷土の森公園の奥にある
プラネタリウムの売店で、子ども向けながら、3倍は大きく、ずっしりと、
夏休みにの課題の役に立ちそうな、立派な鉱石標本だった。
その時は、入手する気はなかったが、この夏思い出して、買った結果が、
ミニチュアの「掌中標本」だった。
〇三多摩の郷土の森の奥にあるプラネタリウム光る標本

私が石の標本に興味を持ったのは、宮沢賢治の伝記を読み、
岩手の早池峰山という山で珍しい鉱石を掘り出して集めていた、という
エピソードから、汽車旅をする少年が、嬉しそうに鉱石標本をカバンから
取り出して眺めている、という夏の原風景のイメージが出来上がり、
憧れの的になっている。
存外小さくて、場所を取らないので趣味グッズとしては好都合だが、
少しだけ物足りない。私のささやかな「少年時代」の代理品である。

〇早池峰山歩く賢治の原風景夏の列車で鉱石を見る
コメント
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