漱石で、一番思い出深いのは『それから』だ。
私の学生時代、森田芳光監督で、映画化された。
登場人物は、代助(松田優作)三千代(藤谷美和子)平岡(小林薫)
の三人を中心としている。この三人の関係を描いた恋愛ドラマ。
森田芳光監督の映画には、当時痛く感動し、当然、原作も
読み、面白い昔の言い回しや風情や心境に胸を打たれた。
その当時は明治末を忠実に再現していると思っていたが、
近年、改めてDVDで観ると、化粧や男性の髪型を含め、
どう見ても一九八〇年代を色濃く反映している。
台詞がまた秀逸で、漱石の他の小説から台詞やエピソード
を借りてきて、上手く組み合わせている。
『それから』の最大の山場、代助が三千代に告白する台詞
「僕の存在には、あなたが必要だ。どうしても必要だ。」という
言い回しには、痺れてしまった。人を思うと、脳裡に浮かんで来る。
恥ずかしくて言えないが、名言である。
そんな訳で、漱石の小説はまた現代に映画化してほしい。
出来れば松田龍平さんや松田翔太さんに、主演をお願いしたい。
「僕の存在にはあなたが必要だ。」
代助の台詞回しが繰り返し胸熱くする「それから」の恋
私の学生時代、森田芳光監督で、映画化された。
登場人物は、代助(松田優作)三千代(藤谷美和子)平岡(小林薫)
の三人を中心としている。この三人の関係を描いた恋愛ドラマ。
森田芳光監督の映画には、当時痛く感動し、当然、原作も
読み、面白い昔の言い回しや風情や心境に胸を打たれた。
その当時は明治末を忠実に再現していると思っていたが、
近年、改めてDVDで観ると、化粧や男性の髪型を含め、
どう見ても一九八〇年代を色濃く反映している。
台詞がまた秀逸で、漱石の他の小説から台詞やエピソード
を借りてきて、上手く組み合わせている。
『それから』の最大の山場、代助が三千代に告白する台詞
「僕の存在には、あなたが必要だ。どうしても必要だ。」という
言い回しには、痺れてしまった。人を思うと、脳裡に浮かんで来る。
恥ずかしくて言えないが、名言である。
そんな訳で、漱石の小説はまた現代に映画化してほしい。
出来れば松田龍平さんや松田翔太さんに、主演をお願いしたい。
「僕の存在にはあなたが必要だ。」
代助の台詞回しが繰り返し胸熱くする「それから」の恋