超人日記・作文

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

私のソングス・オブ・デイズ

2019-03-26 09:38:44 | 無題
友人と話題のワルター・クリーンのモーツァルトピアノソナタ全集聞く。これは2枚組1200円×2セットなので買いやすい値段。voxbox。
問題の演奏は基本割と速いが、聞かせたい旋律は敢えて遅く弾く。良心的ピアニスト。私は持っていないが変奏曲や幻想曲が入った2枚組もさらにある。第2巻の1枚目がよい。他にシューベルト2枚組×3も売っていて、これも良心的なナイス演奏。プロに言わせると渋い演奏。
ジョルジュ・ジョルジェスクのベートーヴェン交響曲全集も引っ張り出して全曲聞きながらSDカードに録音した。これはルーマニアの往年の名指揮者で60年ステレオ録音。録音がひじょうに生々しく感動的。演奏が浮世離れして遅いので心配に成る程だが、聞き進めると実に豊かな鑑賞経験となる。全く有名ではない指揮者なのに驚嘆すべき名演、名録音で、私の秘蔵のCDである。これを聞いて癒されなかったときはない。
余談だが80年代ポップスをあと3枚取り寄せている。1枚300円とか400円なので気軽に手が伸びる。若い頃聞きたかった名盤とか時代を感じるポップスにも憩いを感じる。今日は午後仕事の打ち合わせ。
すべてが首尾よく行きますように。
度外れにゆったりとした鮮やかなベートーヴェンでかなり癒され

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今聞いているクラシックと80’s一覧   

2019-03-25 09:05:02 | 無題
昨日の夜は友人とクラヲタ・トークする。ディスクユニオンで買えなかったナクソスのマーラー復活のワルター編曲の78分のピアノ版、スコダのモーツァルト・ピアノソナタ全集、イングリット・ヘブラーの7枚組シューベルト作品集を結局取り寄せて聞いたと話す。スコダのモーツァルトは素朴な一人語りのような共感できるピアノで、自由に間合いを取って洒脱な指使い。ヘブラーのシューベルトは中庸のテンポで丁寧にときどき間を取って優しく弾く。地味だが味わい深い。友人と話したのはせどりやは適正価格を妨げている、聞かないのに転売するためにCD買わないでほしい、ヘブラーのモーツァルトは晩年の盤は思ったほど遅くない、隣のお姉さん時代のほうが、思いを込めてじっくり弾いていたというのもありうる、晩年、何気なくさらりと弾くのに目覚めたとかありうる、アラウの次にケンプが好きだ、ケンプ1000はコンプリートした、私の聞いているワルター・クリーンはどうなの?母親にワルター・クリーンのシューベルトを貸したらある日母親の車に音楽批評家の人が乗り込んできて、あなたはなんて渋いものを聞いているんだ!と驚愕されたので私は通をうならせて嬉しかったと話す。
クラシック以外では今朝はスクリッティ・ポリティのキューピッド&サイケ85とユーリズミックスのベストを聞いて過ごした。キューピッド&サイケはアプレイウスの「黄金のろば」のエロスとプシュケの神話を指しているのだが、キューピッド&サイケというと、別の意味作用がついてくる。80年代らしいおしゃれでスタイリッシュな打ち込み・シンセでダンサブルな音楽。ユーリズミックスは大ヒットのゼア・マスト・ビー・アン・エンジェルなど売れ線満載でアニー・レノックスは坊主頭のやせたきれいな女性で低音が利いていて異様に歌が上手い。ダイナマイトボイスである。80年代のニューウェーヴ、今聞くと新鮮。
寝入るとき知らない曲が耳に鳴る色彩豊かな音を夢見る

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偶然日記・ヘッセから最澄まで

2019-03-24 14:03:11 | 無題
人と思想「ヘッセ」(清水書院)の後半、読み終わる。
インドの求道僧「シッダールタ」の小説を書くのに、インドで取材したのは良いが、結末を考えるのに苦労したこと、結末は慈愛の体感に落ち着いたこと、「シッダールタ」と時流に逆らう「荒野のおおかみ」と「ガラス玉遊戯」が後期の代表作で自己への回帰が探求されていることを読んだ。ダダイズムの提唱者の一人フーゴ・バルがヘッセ50歳の記念にヘッセ伝を書いてくれたこと、ヘッセがスピノザやゲーテを継ぐ、自然のなかに神が宿ると考えた汎神論的傾向があることを知る。晩年若き妻に詩を朗読してもらう中、モーツァルトのピアノソナタを聞きながら老衰で去ったと知って驚く。ちょうどその時スコダのモーツァルトのピアノソナタを聞いていたので偶然日記である。読後、サンマルクで叔父と遭って、ノンアルコール飲んで白身魚と帆立のポアレ食べて談笑する。校了した話、神話論も書いた話、そのあと帰京後、寺山映画を見たり、ヘッセ関係読んだりしばらく余裕ができた話する。叔父さんは一遍聖絵や明恵・夢を生きるや、最澄と空海の話をする。空海にお願いして最澄が密教のお経を借りていたが、最後に理趣経を借りようとして、師と弟子が口伝で教えないと意味がないと空海に断られたのは当然だ、と喋る。叔父はデミグラハンバーグ食べて生ジョッキ飲んでいた。旅した縁でアボリジニ関係の本を前に読んでいたから何かの役に立つと思って持ってきたと言って5冊呉れる。ずっしりと知識の重み。年度末の締めくくりに楽しい時を過ごせた。
ヘッセから時空を飛んで最澄や砂漠の民を行き来する午後

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今日のブック・オブ・デイズ

2019-03-24 08:47:10 | 無題
昨日は寝る前にオリビエ・メシアンのオルガン作品集を聞く。底抜けに深いな。バッハ以来のオルガン作曲家。カトリックの神秘を独自の音階で即興的にも聞こえる旋律で表現した。この深さはヤコブ・ベーメの言う無底である。
念願の清水書院の人と思想ヘッセを読む余裕ができた。人と思想ヘッセ、半分読む。
ラテン語やギリシア語ができたこと、車輪の下みたいに、神学校から逃亡したこと、書店で何年も番頭をしていたこと、「ペーター・カーメンチント」の青春小説で世に出て、ヘルダーリンの詩を読んで詩人になると決意し、ゲーテやニーチェから多くをまなんだことが書いてある。
ユングの弟子のラング博士の影響で「デミアン」を書いたこと、ユングと実際の付き合いもあったこと、ユングとフロイトを作品に活かしたこと、特にユングは熟読していたこと、先の大戦から平和主義者であり続けたことなどを知る。
クラシックの他に聞いたのは、デヴィッド・シルヴィアンの「エヴりシング&ナッシング」、コクトーツインズの「4カレンダーカフェ」である。
他にも数枚80年代ニューウェーヴ音楽を取り寄せている。音の花束である。
教会で弾くオルガンの無底から聞こえる音で一歩目覚める

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音楽や本のライフスケッチ

2019-03-23 10:42:06 | 無題
今日はルービンシュタインのRCAのショパン作品集よりノクターンを聞く。優しいタッチ。ショパンではニキタ・マガロフやクラウディオ・アラウが好き。ショパンは名曲多いですが、ノクターンはぴか一ですね。
そのあと交響曲も聞きたくなって、ベルナルド・ハイティンクのベートーヴェン全集をLSОライヴで聞いている。
ハイティンクのLSОライヴはここ数年のベートーヴェン全集でいちばん素晴らしいと思う。
低音が利いていて、ティンパニーが轟音で鳴る。テンポもちょうどよく迫力ある。バービカンホールは音響がデッドと言われているがこの演奏にはあっている。
スジャータのコーンスープはホテル気分。
午後は清水書院の人と思想シリーズでヘルマン・ヘッセを読もうかな。ヘッセのエッセイはほぼ全部読んだけど、小説は2・3しか読んでない。エッセイ集は大抵よかったな。「人は成熟するにつれて若くなる」「ヘルマン・ヘッセと音楽」「わがままは最高の美徳」「ヘッセの読書術」など頑固でセンスの鋭敏なヘッセの素顔がのぞける。大人になるとわかる味わい。息子さんの撮った写真がみな決まっている(I'd love to turn you on)。
老作家深い境地の本を読み先の楽しみ友と語らう

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