超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

薔薇色の明日の足音

2019-03-22 05:53:35 | 無題
昨日はバスで街まで仕事に行く。ルーティン仕事をこなせば、幸運もそのうち貯まる。ルービンシュタインのオリジナル・ジャケット・コレクション、3千円で売っているとき買えばよかった。悔やまれる。これとBMGのコンドラシンのマーラー選集、ユニオンでほしい。
オリジナルジャケットでなければルービンシュタインのショパンのRCAの同音源を持っている。
ブログ昨日も来訪者1人。プラスのできごとが散発的にでも起きないか。ブログ移ってから少ないので肩を落とす。
そう思っていると最終版校正が郵送で来る。待ちに待った仕事の仕上げが届いた。
ルーティン仕事から帰って、原稿の最終版を再三再読する。書き間違いや書き落としがみつかり、慌てて訂正する。ほぼ、完璧。セイヤーの天使は使えなかった。今回は良しとしよう。
夜11時にレターパックで完成稿出してくる。
近所のスーパーの前のポストに投函する。終・わ・っ・た…
何事もなく丸く収まることを祈念する。万事、無事に着地しますように。しばらくは平安に暮らしたい。薔薇色の明日だといいな。
薔薇色の明日の弾む足音がどこかで聞こえ無心で見上げる

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さらば箱舟を見る

2019-03-20 12:08:02 | 無題
映画「さらば箱舟」を見る。ひび割れた大地で柱時計を台車で運ぶ男と娘。いくつもいくつも時計を穴に埋める。「これで時間は本家だけのものになる。」いとこ同士の禁断の愛が中心テーマ。スエ(小川真由美)と捨吉(山崎努)の情愛。スエには本家の呪いで鉄の貞操帯が縛りついていて、取れない。舞台は沖縄の架空の村。鍛冶屋にも貞操帯は外せない。本家を恨む二人。狐憑きを落とす儀式。本家から貰ったコメを捨てるスエ。自由奔放な本家の大作(原田芳雄)と女。酒場で歌って踊る若衆と捨吉がけんかをする。石橋蓮司が畳の下から金を盗んで逃げる。闘鶏で盛り上がる村人。本家の大作にからかわれて大作を殺した捨吉。本家の人間を殺した以上居場所はなく、家財道具を台車に載せて夜逃げする捨吉とスエ。二人は空き家をみつける。死んだはずの大作の亡霊が気軽に姿を見せる。大作と捨吉の奇妙な友情。冥途宛ての手紙を配達する郵便配達夫。死人への手紙を読む。笛の音に誘い出される若い娘チグサ(高橋ひとみ)を催眠術で眠らせる。チグサに触れると男はみな死ぬ。村外れには、一つ一つの物の名前を忘れ始めた捨吉。紙に鍋とか箸とか書いて貼る。枕と書いた紙の上で俺と書いた捨吉が眠る。家には俺の家とのぼりが立っている。物の用途も忘れ始める。妻に、スエ、俺の妻と書いて手を取り合う捨吉夫妻。狂ってくる捨吉。屋台の時計屋が来て、自分の家の時計を手に入れる。村にはあの世の穴がある。村に複数時計があると混乱すると村人が騒ぎ出す。捨吉の時計を村人が壊す。乱闘で捨吉が死ぬ。棺桶に死体と記憶用の紙を納棺する妻。スエが起きると貞操帯が外れている。一夜にして隣に都会の町ができる。村にも電灯がつく。本家の時計は一斉に止まる。外車に乗って村に帰ってくる石橋蓮司。夫の遺影を前に化粧をするスエ。花の降る中あの世の穴へスエは消える。スエと捨吉のありえたはずの幸せな家庭が映る。近代的な町並み。死んだ人はみな生き返っている。全員集まって記念撮影。完。寺山が最後に夢を託した魔術的リアリズムの世界。ガルシア=マルケスの「百年の孤独」という小説の翻案である。のちの沖縄のシュールな映画「ウンタマギルー」につながる作品。寺山的世界とガルシア=マルケス的世界が見事に一体化している。今見ると傑作。

人間は一生かけて完全な死体になると言って世を去る

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本日のデイリー・ライフ

2019-03-19 22:08:17 | 無題
日々の隙間の今日の一日。バスで街へ出かけた。裁縫店のビルディングで爽健美茶130円を飲んでベンチに座り休憩する。ブックオフのクラシックの棚でリリー・クラウスやエリー・ナイの高額ボックスを眺め、一応80年代ニューウェーヴのスクリッティ・ポリティやコクトー・ツインズやユーリズミックスを探す。バスを乗り継いで帰る。コリン・デイヴィスのシンフォニーズを聞いて、交響曲に浸る。
叔父さんに電話して話す。叔父さんのブログは5人から10人来るという。「君はまだFC2始めたばかりだから2・3人でも仕方ないよ、FC2ブログは大人のブログとは言えないでしょう。君の映画評は詳しすぎて、今の人にはわからないかも知れないね。基本的に少人数の人が残ってくれれば、それで事足りるよ。自分もチップが使えるラジカセを買ったので話したい。この頃天気がいいから連日公園でスケッチしている。自分のブログはことば派ではないから、絵の好きな人しか見に来ない。君の所にはことば好きな人がそのうち来るよ。私のチップも8GBでほとんど無限に入るがそこまで曲を入れない。君のは16GBか、すごいな。便利は便利だよね」と話す。
街をふらついて、帰って叔父さんと近況を話せてよかった。私の今の希望の兆しは刷りたてのゲラ。晩ご飯は自家製キーマカレー。寺山の脚本を読んで夜を過ごす。コリン・デイヴィスのブラームスが響く。休みつつ疾走した。友だちは今、どうしてるだろう。
若き日のニューウェーヴを街で見て叔父と話して終える一日

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私のエヴリデイ・ライフ

2019-03-18 22:17:20 | 無題
今、いろいろな計画が同時進行中。今日も映画みてブログにまとめようと思ったが力が出なかった(-∀-)。今日はヘブラーのシューベルト作品集7枚組を聞き終えた。ヘブラーは丁寧で味わい深い。モーツァルト5枚組とシューベルト7枚組で当分楽しめそう。だが私、スコダのモーツァルト・ピアノソナタ全集5枚組も持っている。スコダは、ベートーヴェン、シューベルト、モーツァルトとピアノソナタを揃えてしまったので、少しずつ聞き込みたい。ピアノソナタばかり聞いていると盛大に交響曲も大音量で聞きたくなる。たまに弦楽四重奏曲やチェロソナタなんかも聞きたい。この春に2、3の仕事に切りがつきそうな感触。今日、仕事のアイディアがひらめいた。これでこの先また楽しめそうだ。通常仕事に軟着陸するのも毎回のことだが穏やかに行かない。今日は夜、近所の専門店街まで歩いて行って、1ℓ無糖の紙パックのアイス珈琲を買って、ベーカリーでお茶して帰る。路面の雪がほとんど溶けていたので、靴のスパイク部分を
たたんで歩く。もうじき近所の庭のフクロウの置き物も外に出してもらえるはずだ。大抵のことは時間が解決する。引きこもりのわりに毎日、善戦している。教室の隅で詩を書いていたような子どもだったから、今もそうだ。占いを見ると、これから収穫の時期だと出る。七転び八起きで今日を乗り越えたい。私と同世代の友人に向けて話している。
新聞で三面記事を読み終えて今朝見た夢をカラフルに描く

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書を捨てよ町へ出ようを見る

2019-03-17 13:23:27 | 無題
映画「書を捨てよ町へ出よう」を見る。18歳ぐらいの田舎の少年が津軽弁で観客に語りかける。主人公の私、佐々木英明演ずる私は若い頃の寺山に似ている。グリコでバイトしていたけど一粒300メートルとは行かなかった、ボクサー志願も失敗し、人力飛行機で飛ぶのも挫折した…。ボクシングジムのリング、サンドバッグが映る。人力飛行機で飛ぼうとする映像。主人公の自己紹介。新宿区戸塚のアパート住まい。線路や人力飛行機やマヤコフスキーの詩の落書き。主人公は大学のサッカー部に出入りしている。昔は人間の頭蓋骨を蹴っていたという。アメリカの国旗を焼く映像。佐藤栄作のお面を被る道化。一服やるヒッピー。町にサンドバッグを吊るして殴ろうと呼びかける若者。娼館で筆おろし。般若心経が鳴り響く。シーツにお経が書いてある。場面代わって、自由の敵に自由を許すな、と石灰で校庭に書いてある。落書きが随所に出てくる。出会い掲示板で話す人が代わる代わる映る。サッカー部員がテープレコーダーで東北弁を聞く。アメコミが映る。母さん僕は帰らないという歌。うさぎと遊ぶ妹。うさぎを失っておかしくなる妹。サッカー部員の生贄になる妹。海辺でチャンバラの場面。高倉健への憧れ。吃音の悩みの語り。運命の動機も吃音ではないか?舞踏のシーンが入る。祖母を養老院に入れたがる父。家族の肖像写真。妹と洋食を食べに行く。サッカー部のОB、進歩的中年の退廃的暮らし。男娼美輪明宏の入浴。線路をコートで歩く場面多い。町は開かれた書物である、余白は無限にあるという落書き。親を自立させて親と手を切りたいと少年が言う。歩行者天国で通行人に絡む少年。妹が進歩的中年に遊ばれている。映画が終わると白いスクリーンだけが残る。俺には国がない、世界がない、故郷がない、俺にあるのは写真だけ。コーラの瓶から出てくることもできない日本よ。マッチ擦るつかのま海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや。刑事に捕まって怒りで叫ぶ少年。これで映画は終わりだ、灯りがつけば映画は終わりだ。部屋に帰ると人力飛行機の夢を見てしまう。結局墜落してしまう。嘘の嘘の隙間から俺の青い空が見える。もう映画のなかには帰っていけないな。撮影時間が28日の世界。さよなら映画、さよなら…スタッフの顔の接写。完。
一言で言うと怒れる若者の叫びの映画、パンクである。

雑踏や線路で急に走り出す落ちるしかない夢の飛行機

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