猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

EOS R8は天体撮影に向かない

2024-07-05 21:31:46 | カメラ
EOS R8を購入しました。
学会発表の準備でストレスを溜めまくり、キャッシュバックキャンペーンに唆され、ポチりました。
キャッシュバックの分を計算に入れて、19万円ほどでした。

EOS R8、画素数を2420万画素に落として、高感度を常用ISO 102400まで引き上げています。
ちなみにRa3030万画素常用ISO 40000です。
同じフルサイズですが、一つ一つの素子を大きくしている。
映像エンジンもDIGIC 8からDIGIC Xになって、ノイズ処理はより進歩していると思われます。

このR8、なかなかの曲者でした。
まず、SAMYANGのXP 14mm F2.4が使えませんでした。
撮影するとフリーズする。
他社のカメラレンズについては「EOS R8で動作しますよ!」と謳ってない限り、使ってはダメなようです。

次に、普通にTリング経由で望遠鏡で撮影を試みましたが、これまた撮影できませんでした
動作がおかしい。
撮影動作はするのですが、フリーズして、画像が保存されない。

天体撮影するためには、電子接点がないレンズで撮影するための設定が必要であることが判明しました。
◆EOS R8|C.Fn4|レンズなしレリーズ
https://cam.start.canon/ja/C013/manual/html/UG-09_Custom_0030.html

今までのEOS一眼レフ機、そんな設定必要なかったやん!
ミラーレスのRaもそんな設定、必要なかったやん!
などと言ってもなんの足しにもなりません。
素直に従うしかありません。
ごく一般的なEOS R8ユーザーはこんなことで悩まされません。

SAMYANG XP14mm F2.4ですが、電子接点がないマウントアダプターを入手することで絞り開放でのみ、撮影ができるようになりました。


まずはM57リング星雲のR8とRaの撮り比べ。
まずはEOS R8から。
ISO 3200、25sec


等倍。
Hα領域が映らないのは知ってました。
しかし、いざ映らないとなるとなかなかの違和感ですね。

RaによるM57も載せておきます。

等倍。
いつも見慣れているM57です。


赤が出ないのはともかく、ISO 3200、25secではEOS R8のメリットがない。
Raで十分です。

感度をガンガンに上げて、どれだけ使えるかどうかが問題なのです。
常用ISO 102400を謳っているEOS R8の高感度画質に期待して購入したのですから。

その結果は、、、

ISO 25600, 10sec

ISO 25600, 20sec

ISO 25600, 40sec


絶句。
マジですか???
2012年発売のEOS 6Dの方がまだ良くね?

ISO 12800が十分実践レベル、ISO 25600も60秒程度まで使えて、ISO 51200も15秒程度まで使い物になるんじゃないかと期待してました。

あまりの絶望で、ISO 51200は試しもせず、Raと交代させたのでした。。。

ちなみに写真は、前回、光軸調整が不完全に終わったのままの状態の巨大ニュートン(f=2475, F5) で撮影したものです。
星像、悪くはない、というか、僕にとって十分合格レベルです。
そうは言っても、一応、もう一度光軸調整するのですが。。。


2024/07/21追記
キャノンお客様相談センターにこの件につき、問い合わせました。
相談センターでは回答しかねるとのことで、関連部門に元画像の送付を依頼され、送付した。
その後、返信があり、

本件ですが、製品実力であると判断いたします。
実写テストを行いましたが、類似のノイズが確認出来ました。

とのことでした。
少なくとも夏場での天体撮影に、R8は向かないということで間違いないようです。
あとは氷点下の冬場にどれだけ使えるか、ですね。

仕方がないので、R8は全く予定外でしたが、日中の撮影に使っていこうと思います。
子どもの部活の試合に持ち出したところ、動きものに関して、かつてない歩留でいい写真が撮れました。
連写していて、1枚1枚でオートフォーカスが機能しているように感じます。
連写していて、全ての画像でピントが合っていることがある。
EOS  6Dではあり得なかったことです。
あとは、日中に撮影する時間の確保でしょうか。。。
コメント (4)
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