ここに引っ越ししてきた当初から、やりたいと思っていたことがあります。
それは、近所の小動物たちの徹底的な洗い出しです。
写真に収められる限りの生き物を写真に収めて、この地域の生態について知る。
ここは原生林と違い、人間活動による制約が生態系に大きくのしかかった場所。
でも、そんな場所にたくましく適応した生き物たちがいる。
それをコツコツ写真に収めてゆきたい。
しょぼいけど、やろうと思うとなかなか壮大な計画です。
未だ、どうアプローチして、どうまとめればよいのかわからないけれど、最近、やっと重い腰が持ち上がってきた感じがしています。
例えどこに住もうと、僕は同じことをするような気がする。
こんなことなら、地質学ではなく、生態学を学んでくるべきだったかもしれない。
まあ、今から学べばよいのではないでしょうか。
というわけで、芝川沿いの田んぼに出かけました。
できれば、ニホンアマガエルの鳴き声なぞ確認したいところです。
ところがカエルの声一つしない。
まあ、昼間だし、そんなものでしょう。
モンシロチョウがヒラヒラ飛んでいる。
カメラを向けようとするが、ヒラヒラとして落ち着かず、まったくファインダーに納められない。
蝶々撮影はかなり難易度が高いですね。
河原上空をトンボが飛んでいる。
これまた休まず飛んでいる。
飛行ルートに大まかな規則性を認めるものの、ファインダーに捉えることはほとんどあたわず、諦める。
水が打つ音がする。
田んぼの水を芝川に導く水路に落ちる水が打つ音。
山の沢の音だなぁ。。。
なんか、生き物はいないだろうか?
深さ1.5mほどの水路を覗き込むと、なんと、カニがいる!
しかも大きい。
甲羅長4cmくらいありそう。
足を合わせれば幅8cmくらいありそう。
しかも、どこかで見かけたような顔。
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水路に降りてゆくと他に2匹確認。
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このカニの巣と思われる穴もあり、この幅1m、長さ2mの水路のよどみが彼らの住む世界である模様。
ここから半径5m以内のみに棲息し、その外に行き来のある仲間はいなさそう。
家に戻ってネットで調べると、クロベンケイガニである模様。
数は少ないものの、芝川沿いに確認できるらしい。
100年も前であれば、ここら辺に当たり前に棲息していたに違いありません。
家の近所の小学校に、果たしてクロベンケイガニを見たことのある小学生は一人でもいるかな?(怪しい)
芝川沿いに直径1mはあろうかという立派な木が何本か並んでいる。
木の幹を見ると、ナメクジがいる。
ヤンバルヤマナメクジみたいに萌えるものを感じないものの、撮り慣れている被写体なので、とりあえずパシャりと一枚。
ナメクジにも種類があるらしい。
とりあえず、甲羅がないので、外来種のチャコウラナメクジではないらしい。
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ついでにその木に登ってみた。
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木漏れ日と樹皮の触感が心地よい。
木に登ったのは久しぶりだ。
平衡感覚はもとより、四肢・体幹の位置覚をフルに使う。
落ちるのは簡単。
でも、落ちたらダメージは甚大。
日に透けて見える葉脈がきれい。
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よく見たら木の実がなってました。
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帰って、木の本をネットで注文してしまいました。
後日、この木の名前がわかることでしょう。
(エノキでしょうか?)
木から降りて、薮に入ると、ヤブガラシが花を咲かせている。
僕のヤブガラシのイメージからはちょっとかけ離れた可憐な花でした。
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PENTAX Q +EF-S 60mm Macroで画面いっぱいに撮影してみようかと思ったのですが、手持ち撮影では無理でした。
ヒメウラナミジャノメが付近をヒラヒラ飛んでました。
普通種。
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裏と表で羽の模様が全然違う。
裏(それとも表?)は撮りそびれました。
田んぼにはオタマジャクシがたくさん。
ちょっとホッとしました。
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しかし、日中はカエル、全く鳴き声一つしませんな。
そんなものだったろうか。
夜になり、再び田んぼに出向きました。
ニホンアマガエルが目的です。
鳴いている田んぼと、鳴いていない田んぼの差が激しい。
これはなぜ?
また、鳴いている田んぼでも、数はそんなに多くない。
鳴いていても、写真に撮れるとは限らない。
なんとか見つけたものの、こんな感じ。
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数がいないわけではないが、田んぼという立ち入るわけに行かない場所にいるため、アプローチが大幅に制限される。
農家の人にしたら、畦にも絶対踏み込んでほしくないはず。
一社会人としてはそこは守らねば。
しかし、そうなるとニホンアマガエルの被写体としての難易度はググッと上がってしまうのであった。。。
これは、モノにしたければお百度を踏むしかないわけね。
それか、もっとたくさんいる場所に行くか。
奥さんの実家の田んぼはものすごい密度でニホンアマガエルがいました。。。
休耕田ならと思って探しました。
いました。
元気に鳴いている。
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しかし、長靴で来るのを忘れてました。。。
また次回に期待しましょう。
この夜、トウキョウダルマガエルも相当な数が鳴いていましたが、前回と違って、一匹も視認することができませんでした。
前回のはビギナーズ・ラックだったようで。
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