青い空とわたし

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浅間山登山(後編) 前掛山~Jバンド~黒斑山~車坂峠

2012年06月25日 23時44分49秒 | 同上 (山歩き)
【続き】

6月23日(土)

お弁当も食べたし、前掛山頂上を降りましょう。


また、赤茶けた尾根をたどっていきます。
他の人に、Jバンドはどこらへんなのか尋ねました。



あそこだと。写真の赤線がJの形になっているから、Jバンドと呼ぶらしい。
「ウ~ン、あそこなら上がれるかもしれない」
もっとも、実際の登攀ルートは右寄りの黒線あたりでしたが。



今まで登ってきた浅間山の登山道を降りていきます。降りるのにも時間がいります。
途中で、草すべりで会った青年が上がってきました。無事草すべりを登って黒斑山、
Jバンドを経由してきたそうです。私は、今からその逆道を行きます。



下り降りて、草原を少し歩いて、Jバンドの岸壁の前に来ました。
少しづつ登っていきました。



上部では鬼が島の岸壁みたいにゴツゴツ岩が迫っています。
ここを、左側にそれながら登ります。



ここが、一番の難所でした。右端から岩壁づたいに左上の頂上に、這うようにして
登るのです。これが恐くて、恐くて。
実は、私は高所恐怖症なのです。ここは、左へ踏み外したら、確実に下へ滑落し
死ぬだろうと想像すると、もう、どうしょうかと思いました(涙)。



左下の景色↑の雄大さがうらめしいくらいでした。岩に這いつくばっていると、上から
スパッツみたいなタイツをはいた若い男性が、平気な顔してヒョコヒョコ降りてきました。
「こ、この上はどーなってるんですか?」「ああ、もう少しで平なところに出ますよ」

そうかっ、もう少しだ。登ることだけ考えて、横をみないようにして、なんとか
どうにかして、上に出ました。



上に出ても、また岩場だけの仙人岳、蛇骨岳といった、いかにもおどろおどろしい
名前のピークを這いつくばらなくてはいけませんでした。

「人生は這いつくばりだ」と、ここでも哲学する私でした。



それでも、なんとか外輪山の尾根道を歩いていけるところまで来ました。

ここからの、草すべりの方向の緑の草原はきれいですね~。


尾根伝いに歩いてきた外輪山を振り返ります。


向こうから鋸岳(のこぎりだけ)、仙人岳、蛇骨岳の外輪山。これも、見事な尾根並み
ですね~。
そうこうして、やっと黒斑山2404mのピークまで周ってきました。



黒斑山のここから見る浅間山が一番の正面といえるでしょう。
ここからは、第二外輪山の前掛山の後背地にある火口口、釜山までが見えます。
アップにしましょう。



私は左の火口口まで登って、少し降りて右の前掛山まで尾根を歩いたわけです。

ついでに説明すると、火口口へ行くのには浅間山の左下の登山道↓をえっちら
登っていったわけです。



黒斑山を過ぎると、あの最初のトーミの頭にやっと戻りました。


午後3時過ぎからは、薄い白い雲がとれて、青い空が出てきました。

これが浅間山の見納めです。
もう、おそらく来れないだろうなあ。

槍ヶ鞘の頂上に戻ったのが、午後3時45分頃。
ここからは、下山ですが、初めは左足の膝だけでしたが、右足の膝も痛くなって
きました。平地ないしは登り坂なら痛くはないのですが、下りになると膝の両横
のつけねが痛いのです。
とっちん、とっちん歩きしかできず、通常40分で下るところを2倍の80分かかって
下山しました。
その間、誰にも出会わず、追い越されもしませんでした。
(ここは、山中行き倒れの危険性大です。笑)

午後5時10分に駐車場に戻りました。


車はほとんど出払っていました。朝6時半に出発しましたから、10時間40分に
わたる、私にとっては経験したことのない大山行となってしまいました。

黒斑山~仙人岳の外輪山を下って、最後にまた登っての行程がきついですね。
単純な標高差は500m余ですが、累積標高差は2,3倍あると思います。

ともかくも、無事全部見て周ってこれて拍手!


今日は、このあと温泉に入って、ここで引き続き野営だ。
明日の朝、帰ることにしよう。