4月20日(水)
朝の天気は、昨日と同じく晴れ。
しかし今日の朝は、昨日とは違う。
「行っていいよ」
今年初めての山登りのお許しが、今月体調不良だった家人から出たのだ。
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▲ それで急いで来たのが、埼玉県・飯能の名栗湖。
ボクの居住地の西方、1時間ちょっとで来れる。
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▲ 名栗湖は、有間ダムの人造湖だ。
この名栗湖をぐるりと左回りして、湖の遠く正面、左端の山に登る。
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▲ 登山口の前に、青い服をきた団体さんが次々に登っていくではないか。
どこかの生徒さんかな。
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▲ 棒ノ嶺(ぼうのみね)969m への白谷沢(しらやざわ)登山口。
棒ノ嶺は皇太子様も登られたことのある由緒あるロイヤルマウンテンだ。
自宅から1時間で来れるまともな山として、ボクも何度も登った。
標高差が700mほどあるので、年度初めのトレーニングとしては最適なのだ。
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▲ 登り始めて、すぐに先ほどの生徒さんに追いつく。
引率の最後尾の先生らしき人に、どこの生徒さんですか?
と尋ねた。
「埼玉の警察学校で、訓練の一環です」
??高校の警察学校??
すぐに、先頭の引率者へ無線連絡がなされて、この団体さんは登行停止。
道を空けてくれた。
ボクが数分のあいだ先頭にたったとき、うしろから教官が集団に指導する声が聞こえた。
・登り優先と聞いたことがあるかもしれないが、安全が優先する。どちらが優先させたほうがいいかはあくまで安全を優先して状況判断すること
・私達のように集団で行動するものは、必ず個人に道を譲ること
ナルホド。
そのあと、いつもなら気軽にボクなんかはキジウチに行くのに、
この日は控えた。路上○○行為の現行犯タイホされそうで(笑)。
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▲ 棒ノ嶺に登るコースはいくつもあるが、このコースは白谷沢(しらやざわ)コースという。
名栗湖に注ぐ白谷沢に沿って登っていくからだ。
沢登りではあるが、急峻でも水流が多いわけでもなく整備されているから、荒天の日でなければ安全。
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▲ ゴルジュと呼ばれる両岸が切り立った岩壁が続くところもある。
今、真ん中で登山者が一人、岩を伝っているので↑、大きさが比較できるだろう。
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▲ 滝状に水が流れ落ちるところも何カ所かある。
これは天狗の滝。
左端を伝って右端に出ると、次はクサリ場に出る。
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▲ クサリ場。
左端下から右端上へ登る。
岩が階段状になっているから、クサリを握ってゆっくり登ればなんということはない。
3段のクサリ場を回り切れば、ゴルジュ岩も終わり、
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▲ 比較的平易な登り坂が続く。
思索の時・・・
まもなく沢登りは終わり、林道を横切って山腹をトラバースしていくと
尾根伝いの歩きが始まる。
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▲ 薄いピンクをまとった桜の樹があちこちに見える。
しかし、満開はもう過ぎたようだ。
満開のときはどうだったのだろう。もっと華やかだったのだろうか。
吉野山みたいに(笑)。それはないだろう。
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▲ 左の山腹に陽を浴びた稜線を、ゆるやかに登っていく。
この稜線は埼玉(右)と東京(左)の県都境だ。
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▲ 頂上が見えてきた。
やはり、桜が咲いている・・。
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▲ 頂上は広い平地になっている。
東屋もあって、陽をしのいで休憩もできる。
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▲ 棒ノ嶺頂上969m。11:48 AM
10時前に登山口をスタートしたから、2時間弱で登ったことに。
コースタイムは2時間55分だから、早かったか。
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▲ 目の前には、埼玉側・奥武蔵の山並みが連なる。
いつもこんな風に少し霞んでいるが、のどかでいい。
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▲ メインの桜の樹。
この桜が咲いているのは初めて見た、見れた。
たいてい、3月か4月の始めに足慣らしでこの山に登るので、桜は芽しか見たことがなかった。
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▲ 満開は過ぎて、葉がまじってきている。
下界はとうに桜は散っているから、やはりここは山頂で遅いようだ。
お弁当を食べよう。
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▲ コンビニ弁当だが。
これも色鮮やかでいいなあ。
おいしかったし。
(ボクは本当に安上がりだ・笑)
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▲ 先ほどの、警察学校の生徒さんが上がってきて、記念写真を撮っている。
生徒さんに尋ねてみた。
警察学校にも高校ってあるの?
あちゃー。
スミマセン。みなさんは生徒でなくて学生さんだった。
18歳以上の大学生相当だった。女子学生もいた。
髪も短目だし、表情がなによりも若若しいというより、初々しいので間違えた。
やはり、規律がとれているということは、こういうことになるのか・・・。
「がんばってください」 というと、
「ありがとうございます」 と笑顔で返ってきた。
また、教官の説明を盗み聞きしていると、面白いことを言っていた。
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▲ この山は、埼玉県側では棒ノ嶺(ぼうのみね)と呼び(左)、東京都側では棒ノ折山(ぼうのおれやま)、と違う名前で呼んでいると。そしてそれぞれが、この頂上に別々の標識を立てていると。
あはは、そういうことか。
棒ノ嶺と棒ノ折山の二つの名称があることは知っていたが、所管(ナワバリ)の違いか。
頂上には40分ほどいて、同じコースで下山。
この山には、ほとんど花はないと思うが(ホントか?)、
下山中に見かけた花を。
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▲ スミレ色の・・(いや、もう言うまい)
追記
タチツボスミレです(はなねこさん)
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▲ 名も告げられない綺麗な花が・・
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▲ おう、これは知っている、ヤマブキだよな。
七重八重花は咲けども山吹の 実のひとつだになきぞ悲しき
棒ノ嶺にはたいした花は無いけれど、
このヤマブキの花は登山口、名栗湖のあちこちに咲いていて心をなごませてくれる。
それで、十分だよね、太田道灌さん。
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▲ 登山口には2時頃に戻る。
1時間弱で降りてきた。
今年も、問題なさそうだな。
帰りにスーパーに寄って、家人から言いつけられている買い物をして4時頃戻った。
~
~
~
追記
5月2日 2016年
悼ましい報道がありました。
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この77歳の男性は残念ながら亡くなられた、との追報がありました。
ご冥福をお祈りします。
このコースには、1m弱の山道幅で左側が急斜面で切り落とし状になっているところは有ります。
ただ高山のように岩状の急斜面ではなくて木立が林立しています。
しかし足を踏み外して、とっさに木立をグリップできなければ一気に50m以上滑落します。
なにかのはずみで、バランスをくずすことは誰にでもありますので、山では常に同様の滑落リスクを抱えています。胆に銘じたいと思います。
朝の天気は、昨日と同じく晴れ。
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しかし今日の朝は、昨日とは違う。
「行っていいよ」
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今年初めての山登りのお許しが、今月体調不良だった家人から出たのだ。
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▲ それで急いで来たのが、埼玉県・飯能の名栗湖。
ボクの居住地の西方、1時間ちょっとで来れる。
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▲ 名栗湖は、有間ダムの人造湖だ。
この名栗湖をぐるりと左回りして、湖の遠く正面、左端の山に登る。
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▲ 登山口の前に、青い服をきた団体さんが次々に登っていくではないか。
どこかの生徒さんかな。
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▲ 棒ノ嶺(ぼうのみね)969m への白谷沢(しらやざわ)登山口。
棒ノ嶺は皇太子様も登られたことのある由緒あるロイヤルマウンテンだ。
自宅から1時間で来れるまともな山として、ボクも何度も登った。
標高差が700mほどあるので、年度初めのトレーニングとしては最適なのだ。
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▲ 登り始めて、すぐに先ほどの生徒さんに追いつく。
引率の最後尾の先生らしき人に、どこの生徒さんですか?
と尋ねた。
「埼玉の警察学校で、訓練の一環です」
??高校の警察学校??
すぐに、先頭の引率者へ無線連絡がなされて、この団体さんは登行停止。
道を空けてくれた。
ボクが数分のあいだ先頭にたったとき、うしろから教官が集団に指導する声が聞こえた。
・登り優先と聞いたことがあるかもしれないが、安全が優先する。どちらが優先させたほうがいいかはあくまで安全を優先して状況判断すること
・私達のように集団で行動するものは、必ず個人に道を譲ること
ナルホド。
そのあと、いつもなら気軽にボクなんかはキジウチに行くのに、
この日は控えた。路上○○行為の現行犯タイホされそうで(笑)。
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▲ 棒ノ嶺に登るコースはいくつもあるが、このコースは白谷沢(しらやざわ)コースという。
名栗湖に注ぐ白谷沢に沿って登っていくからだ。
沢登りではあるが、急峻でも水流が多いわけでもなく整備されているから、荒天の日でなければ安全。
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▲ ゴルジュと呼ばれる両岸が切り立った岩壁が続くところもある。
今、真ん中で登山者が一人、岩を伝っているので↑、大きさが比較できるだろう。
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▲ 滝状に水が流れ落ちるところも何カ所かある。
これは天狗の滝。
左端を伝って右端に出ると、次はクサリ場に出る。
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▲ クサリ場。
左端下から右端上へ登る。
岩が階段状になっているから、クサリを握ってゆっくり登ればなんということはない。
3段のクサリ場を回り切れば、ゴルジュ岩も終わり、
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▲ 比較的平易な登り坂が続く。
思索の時・・・
まもなく沢登りは終わり、林道を横切って山腹をトラバースしていくと
尾根伝いの歩きが始まる。
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▲ 薄いピンクをまとった桜の樹があちこちに見える。
しかし、満開はもう過ぎたようだ。
満開のときはどうだったのだろう。もっと華やかだったのだろうか。
吉野山みたいに(笑)。それはないだろう。
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▲ 左の山腹に陽を浴びた稜線を、ゆるやかに登っていく。
この稜線は埼玉(右)と東京(左)の県都境だ。
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▲ 頂上が見えてきた。
やはり、桜が咲いている・・。
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▲ 頂上は広い平地になっている。
東屋もあって、陽をしのいで休憩もできる。
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▲ 棒ノ嶺頂上969m。11:48 AM
10時前に登山口をスタートしたから、2時間弱で登ったことに。
コースタイムは2時間55分だから、早かったか。
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▲ 目の前には、埼玉側・奥武蔵の山並みが連なる。
いつもこんな風に少し霞んでいるが、のどかでいい。
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▲ メインの桜の樹。
この桜が咲いているのは初めて見た、見れた。
たいてい、3月か4月の始めに足慣らしでこの山に登るので、桜は芽しか見たことがなかった。
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▲ 満開は過ぎて、葉がまじってきている。
下界はとうに桜は散っているから、やはりここは山頂で遅いようだ。
お弁当を食べよう。
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▲ コンビニ弁当だが。
これも色鮮やかでいいなあ。
おいしかったし。
(ボクは本当に安上がりだ・笑)
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▲ 先ほどの、警察学校の生徒さんが上がってきて、記念写真を撮っている。
生徒さんに尋ねてみた。
警察学校にも高校ってあるの?
あちゃー。
スミマセン。みなさんは生徒でなくて学生さんだった。
18歳以上の大学生相当だった。女子学生もいた。
髪も短目だし、表情がなによりも若若しいというより、初々しいので間違えた。
やはり、規律がとれているということは、こういうことになるのか・・・。
「がんばってください」 というと、
「ありがとうございます」 と笑顔で返ってきた。
また、教官の説明を盗み聞きしていると、面白いことを言っていた。
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▲ この山は、埼玉県側では棒ノ嶺(ぼうのみね)と呼び(左)、東京都側では棒ノ折山(ぼうのおれやま)、と違う名前で呼んでいると。そしてそれぞれが、この頂上に別々の標識を立てていると。
あはは、そういうことか。
棒ノ嶺と棒ノ折山の二つの名称があることは知っていたが、所管(ナワバリ)の違いか。
頂上には40分ほどいて、同じコースで下山。
この山には、ほとんど花はないと思うが(ホントか?)、
下山中に見かけた花を。
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▲ スミレ色の・・(いや、もう言うまい)
追記
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▲ 名も告げられない綺麗な花が・・
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▲ おう、これは知っている、ヤマブキだよな。
七重八重花は咲けども山吹の 実のひとつだになきぞ悲しき
棒ノ嶺にはたいした花は無いけれど、
このヤマブキの花は登山口、名栗湖のあちこちに咲いていて心をなごませてくれる。
それで、十分だよね、太田道灌さん。
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▲ 登山口には2時頃に戻る。
1時間弱で降りてきた。
今年も、問題なさそうだな。
帰りにスーパーに寄って、家人から言いつけられている買い物をして4時頃戻った。
~
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追記
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悼ましい報道がありました。
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この77歳の男性は残念ながら亡くなられた、との追報がありました。
ご冥福をお祈りします。
このコースには、1m弱の山道幅で左側が急斜面で切り落とし状になっているところは有ります。
ただ高山のように岩状の急斜面ではなくて木立が林立しています。
しかし足を踏み外して、とっさに木立をグリップできなければ一気に50m以上滑落します。
なにかのはずみで、バランスをくずすことは誰にでもありますので、山では常に同様の滑落リスクを抱えています。胆に銘じたいと思います。