6月18日(土)
平標山登山口の駐車場で車中泊の朝。
4時半ごろ起床。外気温は13度。晴れ。
夜間に、三々五々にクルマが集まってきて、もう1/3くらい埋まっている。
▲ 6時前に、駐車場の隅の登山口975mから出発だ。
スタートとしては悪くない。
▲ さて、今日のコースはいつものようにガイドブックどおりで。
平標山登山口 ⇒ 平標山の家 ⇒ 平標山 ⇒ 仙ノ倉山 ⇒ 松手山 ⇒ 登山口戻り
沢に沿った林道を歩き始めた。
▲ バタバタという羽音。
見ると、キツツキらしい鳥が木肌に食いつている。
アカゲラ? 腹だけでなく頭頂部も赤いから雄だ。
と、一丁前のバードウォッチャーみたいなことを言って。
Wikiで調べただけだ。
▲ 新道に入って、どんどん上がっていく。
花なんか、一つもないじゃないか・・とブツブツ言いながら。
絵地図を落としたことに気付いて 100mぐらい戻った。
損した(笑)。
▲ 平標山の家1655mに到着。
この正面に見えるのが、平標山(たいらっぴょうやま)1984m。
うん、いいんじゃない(^^)。
▲ その右側に見えるのが、仙ノ倉山(せんのくらやま)2026m。谷川連峰で一番高い。
頂上を雲が覆っている。
雲がとれてくれればいいが・・
トイレタイムを入れて、再登攀開始。
平標山の頂上までは、ササを分けた尾根上の道で見晴らしは抜群、気持ちが良い♪。
▲ 登り始めると、すぐに赤い釣鐘状の花がいっぱい咲くトンネルに出会った。
▲ ベニサラドウダンというらしい。
可愛くて、食べたくなる(笑)。
▲ そして、ふっと吹けば飛んでいくような、ワタスゲ(左)。
尾瀬ヶ原でよく見たな。
もうこの箇所でわずかに咲いていただけだったから、時期は終わったのだろう。
右の白い花は、ツマトリソウ。
おしべがやたらと長いなあ。
▲ ご存じ、イワカガミ。
これも時期が終わっているのだろうか、ほんの数輪しか無かった。
▲ 階段状の木道が、頂上まで続くのだが、階段の下部をご覧あれ。
ほんの小さく白い花が、隠れるように点々と咲いている。
▲ この白い釣鐘状の花は、アカモノ。
まあ、まあ、可憐なことよ。
▲ アカモノをアップすると。
階段の下で、風雨を避けるようにして咲いている。
生きる術(すべ)だな。
▲ だいぶ登って、後ろを見下ろすと、先ほどの山の家が見える。
あたりは一面のササの原。
山の家から1時間ほどかかって、平標山の頂上に到達した。
▲ 平標山頂上1984m。9時近く。
登山口から3時間ちょっと要した。
コースタイムもそんなもの。
気温は、17度。涼しい。
▲ 昨日にその前を通った、苗場プリンスの建物とゲレンデが見える。
そして、右手の前方には、
▲ 仙ノ倉山が遠くに見える。
三つニョキニョキした頂きが見えるが、仙ノ倉山は真ん中の頂きだ、ということだ。
あそこに行くまでに1時間、戻りに50分か・・
案外見た目よりは簡単だな、というと
傍にいた人から、高尾山より短いよ、と返ってきた(笑)。
いったん鞍部に下りていくとすぐに出くわした。
あちこちに、ハクサンイチゲの大群落だ。
▲ ハクサンイチゲのアップ。
文句なく、清楚で楚々としたとはこの花だ。
ハクサンイチゲに混じって、
▲ 左側の黄色い花は、ミヤマキンバイではないが・・・?
ご指摘頂いたように、ミヤマダイコンソウかも(赤い茎、ギザギザの葉から)。
右側のスミレ色の花は、ハクサンコザクラ。
ガイドブックによれば、平標山と仙ノ倉山をつなぐこの鞍部、稜線地帯は風衝(ふうしょう)草原と呼ばれ、初夏には多くの高山植物が咲き競う山上の楽園となる・・と。
フム、フム。お花畑になるということだな。
イングランドなら、ヒースの丘ということか・・と気取ってみる。
でも、ボクが来たこの時期が早いのか遅いのかよく分からないが。
さあ、もっと登ってみよう。
▲ 向こうに、高尾山の頂上ではなくて・・仙ノ倉山の頂上が見えてきた。
もう少し。
▲ 仙ノ倉山の頂上2026mに、とーちゃこ。
谷川岳(オキの耳)が1977mだから、そこより高い。
風が比較的強い。展望は360度。
稜線に連なる谷川連峰の山々を始め、上越の山並みが一望できる、とあるが雲がかかっては飛んで行き、山並みの展望はくるくる変わる。
▲ 流れる雲の合間をとらえて、平標山の方向をワイドで撮ってみた。
見え隠れする山は、何が何なのかよく分からない。
まあ、いいや。
今日は、花の山を主目的で来たのだから。
下界は間違いなく晴れているのだが、日本海からの気流がぶつかり巻き上げられる谷川連峰の天気は変わりやすい。昨年の谷川岳でも何も見えなかった(涙)。
コンビニ弁当(おにぎりパック)を、味と米をかみしめながら食べる。
さあ、下山しよう。
先はまだまだある。
▲ 下山は楽だね。
これで、雲が全部取れていたら・・とないものねだり。
▲ 同じコースでも、下りでは登りで見えなかったものが見えてくることが多い。
余裕が出てくるからだと思うが。
こんな花の群生があったかしらんと、パシャリ。
▲ 平標山の頂上に戻った。
登山者が一気に増えている。
▲ そのまま、引き続き下山。
帰りは、松手山経由で下っていく。
左手下に苗場スキー場、右上方には苗場山を眺めながらだ。
2年前の苗場山は天空の湿原とかだったな。尾瀬ヶ原みたいな湿原が広がっていて。
だから、ここから見ても台地状、平らに見える・・。
帰りに見かけた花、
▲ ヨツバシオガマ。
▲ よく見る花だが、なんだっけ?
ご指摘頂いたようにシャクナゲだ。
▲ 黄色い花と白い花(笑)。
色は違えど、どちらもニガナではとの指摘を頂きました。(葉の先の尖り方)
▲ 上はタニウツギとのご指摘を頂きました。雄しべの長い桜みたいだ。
下は、ヤマツツジでしょう。
これは時期が終わっていそうだが、まだ有った。
下に降りるにつれて、稜線はなくなり木の生い茂った見通しの悪い山道となっていった。
同時に気温もあがり蒸し暑くなってきた。
上はTシャツだけにして、黙々と下る。
▲ 登山口に戻ってきた。午後2時半近く。
結局8時間半ほどの山行となった。
今日の単純標高差は1051mだが、累積標高差は1311mでまずまず。
利尻富士には、あと200mは足らないが、もう実地で未踏の距離にチャレンジするしかない。
幸い今回も、体に不具合箇所は出てこないから、早朝出発、時間をかけて(10時間?)ゆっくり登ればなんとかなるだろう。
クルマに戻って、スタバフレンチローストを淹れる。
珈琲は暑くたって、絶対ホットに限る。
チョコクッキーをかじりながら、すすって1時間ほど休憩した。
▲ 下界に降りて、道の駅こもち(群馬渋川市)へ。ここは10年前にオフ会で車中泊したところ。
併設の食事処で、上州豚・カツ丼を夕食にした。
こんなのを食べていたら、せっかく運動したのに体重を落とせないな(笑)。
▲ 食事のあとは、道の駅から5分ほど離れたところにある、白井温泉こもちの湯へ行った。
ここは、なんと250円!
地元人向けの温泉のようだった。
シャンプー、ソープは持参せねばならないが、むしろボクのような車上生活者にはウェルカムだ。
翌朝、また地道を走って10時ごろに無事帰還した。
了
平標山登山口の駐車場で車中泊の朝。
4時半ごろ起床。外気温は13度。晴れ。
夜間に、三々五々にクルマが集まってきて、もう1/3くらい埋まっている。
▲ 6時前に、駐車場の隅の登山口975mから出発だ。
スタートとしては悪くない。
▲ さて、今日のコースはいつものようにガイドブックどおりで。
平標山登山口 ⇒ 平標山の家 ⇒ 平標山 ⇒ 仙ノ倉山 ⇒ 松手山 ⇒ 登山口戻り
沢に沿った林道を歩き始めた。
▲ バタバタという羽音。
見ると、キツツキらしい鳥が木肌に食いつている。
アカゲラ? 腹だけでなく頭頂部も赤いから雄だ。
と、一丁前のバードウォッチャーみたいなことを言って。
Wikiで調べただけだ。
▲ 新道に入って、どんどん上がっていく。
花なんか、一つもないじゃないか・・とブツブツ言いながら。
絵地図を落としたことに気付いて 100mぐらい戻った。
損した(笑)。
▲ 平標山の家1655mに到着。
この正面に見えるのが、平標山(たいらっぴょうやま)1984m。
うん、いいんじゃない(^^)。
▲ その右側に見えるのが、仙ノ倉山(せんのくらやま)2026m。谷川連峰で一番高い。
頂上を雲が覆っている。
雲がとれてくれればいいが・・
トイレタイムを入れて、再登攀開始。
平標山の頂上までは、ササを分けた尾根上の道で見晴らしは抜群、気持ちが良い♪。
▲ 登り始めると、すぐに赤い釣鐘状の花がいっぱい咲くトンネルに出会った。
▲ ベニサラドウダンというらしい。
可愛くて、食べたくなる(笑)。
▲ そして、ふっと吹けば飛んでいくような、ワタスゲ(左)。
尾瀬ヶ原でよく見たな。
もうこの箇所でわずかに咲いていただけだったから、時期は終わったのだろう。
右の白い花は、ツマトリソウ。
おしべがやたらと長いなあ。
▲ ご存じ、イワカガミ。
これも時期が終わっているのだろうか、ほんの数輪しか無かった。
▲ 階段状の木道が、頂上まで続くのだが、階段の下部をご覧あれ。
ほんの小さく白い花が、隠れるように点々と咲いている。
▲ この白い釣鐘状の花は、アカモノ。
まあ、まあ、可憐なことよ。
▲ アカモノをアップすると。
階段の下で、風雨を避けるようにして咲いている。
生きる術(すべ)だな。
▲ だいぶ登って、後ろを見下ろすと、先ほどの山の家が見える。
あたりは一面のササの原。
山の家から1時間ほどかかって、平標山の頂上に到達した。
▲ 平標山頂上1984m。9時近く。
登山口から3時間ちょっと要した。
コースタイムもそんなもの。
気温は、17度。涼しい。
▲ 昨日にその前を通った、苗場プリンスの建物とゲレンデが見える。
そして、右手の前方には、
▲ 仙ノ倉山が遠くに見える。
三つニョキニョキした頂きが見えるが、仙ノ倉山は真ん中の頂きだ、ということだ。
あそこに行くまでに1時間、戻りに50分か・・
案外見た目よりは簡単だな、というと
傍にいた人から、高尾山より短いよ、と返ってきた(笑)。
いったん鞍部に下りていくとすぐに出くわした。
あちこちに、ハクサンイチゲの大群落だ。
▲ ハクサンイチゲのアップ。
文句なく、清楚で楚々としたとはこの花だ。
ハクサンイチゲに混じって、
▲ 左側の黄色い花は、ミヤマキンバイではないが・・・?
ご指摘頂いたように、ミヤマダイコンソウかも(赤い茎、ギザギザの葉から)。
右側のスミレ色の花は、ハクサンコザクラ。
ガイドブックによれば、平標山と仙ノ倉山をつなぐこの鞍部、稜線地帯は風衝(ふうしょう)草原と呼ばれ、初夏には多くの高山植物が咲き競う山上の楽園となる・・と。
フム、フム。お花畑になるということだな。
イングランドなら、ヒースの丘ということか・・と気取ってみる。
でも、ボクが来たこの時期が早いのか遅いのかよく分からないが。
さあ、もっと登ってみよう。
▲ 向こうに、高尾山の頂上ではなくて・・仙ノ倉山の頂上が見えてきた。
もう少し。
▲ 仙ノ倉山の頂上2026mに、とーちゃこ。
谷川岳(オキの耳)が1977mだから、そこより高い。
風が比較的強い。展望は360度。
稜線に連なる谷川連峰の山々を始め、上越の山並みが一望できる、とあるが雲がかかっては飛んで行き、山並みの展望はくるくる変わる。
▲ 流れる雲の合間をとらえて、平標山の方向をワイドで撮ってみた。
見え隠れする山は、何が何なのかよく分からない。
まあ、いいや。
今日は、花の山を主目的で来たのだから。
下界は間違いなく晴れているのだが、日本海からの気流がぶつかり巻き上げられる谷川連峰の天気は変わりやすい。昨年の谷川岳でも何も見えなかった(涙)。
コンビニ弁当(おにぎりパック)を、味と米をかみしめながら食べる。
さあ、下山しよう。
先はまだまだある。
▲ 下山は楽だね。
これで、雲が全部取れていたら・・とないものねだり。
▲ 同じコースでも、下りでは登りで見えなかったものが見えてくることが多い。
余裕が出てくるからだと思うが。
こんな花の群生があったかしらんと、パシャリ。
▲ 平標山の頂上に戻った。
登山者が一気に増えている。
▲ そのまま、引き続き下山。
帰りは、松手山経由で下っていく。
左手下に苗場スキー場、右上方には苗場山を眺めながらだ。
2年前の苗場山は天空の湿原とかだったな。尾瀬ヶ原みたいな湿原が広がっていて。
だから、ここから見ても台地状、平らに見える・・。
帰りに見かけた花、
▲ ヨツバシオガマ。
▲ よく見る花だが、なんだっけ?
ご指摘頂いたようにシャクナゲだ。
▲ 黄色い花と白い花(笑)。
色は違えど、どちらもニガナではとの指摘を頂きました。(葉の先の尖り方)
▲ 上はタニウツギとのご指摘を頂きました。雄しべの長い桜みたいだ。
下は、ヤマツツジでしょう。
これは時期が終わっていそうだが、まだ有った。
下に降りるにつれて、稜線はなくなり木の生い茂った見通しの悪い山道となっていった。
同時に気温もあがり蒸し暑くなってきた。
上はTシャツだけにして、黙々と下る。
▲ 登山口に戻ってきた。午後2時半近く。
結局8時間半ほどの山行となった。
今日の単純標高差は1051mだが、累積標高差は1311mでまずまず。
利尻富士には、あと200mは足らないが、もう実地で未踏の距離にチャレンジするしかない。
幸い今回も、体に不具合箇所は出てこないから、早朝出発、時間をかけて(10時間?)ゆっくり登ればなんとかなるだろう。
クルマに戻って、スタバフレンチローストを淹れる。
珈琲は暑くたって、絶対ホットに限る。
チョコクッキーをかじりながら、すすって1時間ほど休憩した。
▲ 下界に降りて、道の駅こもち(群馬渋川市)へ。ここは10年前にオフ会で車中泊したところ。
併設の食事処で、上州豚・カツ丼を夕食にした。
こんなのを食べていたら、せっかく運動したのに体重を落とせないな(笑)。
▲ 食事のあとは、道の駅から5分ほど離れたところにある、白井温泉こもちの湯へ行った。
ここは、なんと250円!
地元人向けの温泉のようだった。
シャンプー、ソープは持参せねばならないが、むしろボクのような車上生活者にはウェルカムだ。
翌朝、また地道を走って10時ごろに無事帰還した。
了