青い空とわたし

青い空の日  白い雲の帆船をみていると

どこかへ どこまでも Harmonyと

走っていきたくなります

想い出の知床五湖とウトロにて クマを思う

2017年08月09日 18時04分37秒 | 青い空の日は旅立(全般)
8月8日(火)

道の駅らうすでの朝は小雨模様。

まず情報を収集しよう。特にクマだ。



▲ 道の駅の情報館で。

これはボクではない。ボクは一人旅だ。

でも、仲が良さそうで。




▲ 「国道で、人を避けないヒグマがたびたび目撃されています」だとっ!!

チンチロリンなんか鳴らしててもダメじゃないか。




▲ しかも、目撃されるという羅臼湖入口~知床峠は、赤線で、

羅臼岳への登山道は、青線になる!

赤線の国道でヒグマがひょこひょこ現れるのなら、青線の山道で現れても全く不思議ではないじゃないか!!

そこを一人で登る?

ヤメ、ヤメ、やめたー。


壁のビッグスクリーンでは、知床の羅臼の自然の素晴らしさをずっと流している。

羅臼岳の紹介もあって、「上級者向けの百名山の羅臼岳、素晴らしい景色が楽しめます」とだけ前向きに紹介されている。「ただしヒグマに気をつけてください」なんてことは一言も触れない。

ここでは、羅臼岳は大きな観光資産なのだ。

いってみればヒグマも観光資産。
ヒグマもウヨウヨいるほどの原生的な自然が残されている、ということで世界遺産になったのだから。


もう一つ別のクマ記事が壁にクリップしてあった。


▲ 今年7月16日の北海道新聞。

「ヒグマへ畏れと優しさと」

ここではヒグマは駆除する対象ではなくて、共生していかざるを得ないのだ。

そこへ、「畏れ」もせずに一人で踏み込むヤツはアホだ。


朝食も食べた。

さあ、知床縦貫道路を走って半島の西側へ行こう。



▲ 縦貫道路のほぼ真ん中にある知床峠。標高738m。

残念ながら霧が立ち込めているが。




▲ 峠のすぐ前には、知床連山最高峰の羅臼岳1661m がはっきり見えるはずだが。

こんなもんで。

なんかショボいな(苦笑)。




▲ これまでは羅臼町で、この峠を越えたところからは斜里町になる。

どうせなら、トイレ・駐車場のあるこの知床峠で車中泊しようかと思っていたが、ここは全く電波なしだ。



知床峠を難なく下って(ヒグマに遭遇しなかった)、
途中でそれて、知床五湖へ来た.

別段、知床五湖を見たいわけではないが、そこは知床世界遺産のハイライト地。
ここに来たらの定点観測地だ。



▲ 一湖だけは、無料で木道で簡単に回れるので、ちょっと見て帰ろう。

あとの四湖めぐりは250円の有料で、しかも初めにレクチャーを受けねばならない。

decoと初めて一緒に周った2003年。
売店で買ったイモ串を食べながら、入口を入ろうとしたら係員さんに叱られた。




▲ 薄雨の中、20分ほど歩いて第一湖に到着。





▲ 全景。




▲ 蓮の花が咲いている湖面。

元々は蓮は無かったのだが、誰かが持ち込んだらしい。

蓮がきれいに咲いていいのか、悪いのか。
もちろん、悪いのだろうな。




▲ 自然センターに戻った。





▲ 売店では「熊出没」とプリントしたTシャツが、大々的に売られていた。

熊出没まで商売に結び付ける商魂に脱帽。

この五湖では、周回中に熊を見かけたら2時間の「クールダウン」という周回ストップするそうだ。
それでもまた同日にクマが現われたらその日は終日中止。

そういう来て中止の目に合った観光客は、先ほどの「熊出没」Tシャツを無料でもらえるそうな。
(なわけないよ)


知床五湖の定点観測を終えて、ウトロへ入った。

クルマをウトロの道の駅において、2003年にまだキャンカーがなくてレンタカーで道東を周ったとき、ウトロで回ったところを再訪してみた。



▲ 「酋長の家」と書いてある民芸店。

確かここで木彫りの丸い掛け時計を買ったのだが。
decoが若いにーちゃんと値段交渉していたな。

その掛け時計は、今でも自宅のリビングで時を刻んでいる。

店に入ってみた。
ばーちゃんが一人いた(笑)。

それとウトロでの、もう一つの想い出。



▲ すぐ近くにあったこの岩山に登ったのだ(decoは)。

「高さ約60mの岩の上まで登ると、オホーツク海や知床連山を一望することができ、また、ウトロ本来の野生の草花を楽しむこともできます・・」

この看板は、あの時もあったのだろうな。




▲ これがその「オロンコ岩」。




▲ 登る階段が岩壁にまとわりつくように、張り付いている。

青いリュックの誰かが登っている。

そう、階段を登ればいいのだが・・


ボクはあの時、10mほど上ったが、足がすくんでしまってそれ以上登れなくて、降りてきたのだ。

decoは、ひょこひょことボクを置いていとも容易く登っていってしまったが(涙)。





▲ 階段の手すりの高さが、高くなっているような。

あの時は、おざなりの手すりだったようで、あれも怖かった。

が、これなら登れるかもしれないな。

それにあれから14年もたった。その間ボクは高い山にいっぱい登ったし。

よしッ!




▲ やはり怖かった。

が、今回は頂上までなんとか登った!




▲ 頂上は平で、周りを周遊できるように道がある。

先に進めば、流氷の押し寄せるウトロ湾がもっとよく見えるのだが、行けなかった。

平なんだから行けばいいのに、という人は想像力が足らない人だ。

もし、足を踏み外したらとか、もし、柵が崖が崩れたらという想像力が欠如している人だ。


花は、そんなボクの気持ちを知ってか、知らずか






関係なく、綺麗に咲いていた。

(あたりまえだよ)


しかし、今度は下りねばという現実があって、



▲ 下りようと足を進めようとするが、

みよ、あの下のクルマの豆つぶのように小さいこと

下りれない現実があって、

腰を尻を石段の上に落として、右手で柵を握りしめながら、左手で地べたの草を掴みながら、

一段一段下りてきた。

幸いというか、周囲には他に誰もいなくて、十分時間をかけて下りてこれました。


もう、想い出を塗り替える試みは、これきりにしたい。




▲ ゴジラ岩もあった。

キミはずっと、そこに立っていたのかい。



戻ったウトロの道の駅。
トイレの便器の前に貼ってあったステッカー、



▲ 「知床はヒグマの高密度生息地」

「遊歩道でヒグマに出会っても」

「・あわてない・さわがない・走って逃げない」

あるひ 森のなか 
くまさんにであった

くまさんのいうことにゃ
おじょうさん おにげなさい
スタコラサッサッサのサ ♪

アレ、間違いだ。





▲ きのうから今までの道のり。

羅臼から知床横断道路を通って、ウトロへ来た。

ウトロから更に南へ下って、

斜里郡小清水町の温泉にHOの半額クーポンで入浴。





▲ そしてこの道の駅にきた。今晩のお泊りどころ。

「道の駅パパスランドさっつる」。

知床のもう一つの百名山、斜里岳の登山口に一番近い道の駅。

インフォメーションで「斜里岳でクマ出没の情報はありますか?」と年配のオバちゃんに質問した。

即座に、「ありません。」

うむむむー。

クマちゃんがいない!?





知床への入口・羅臼に来た

2017年08月09日 11時47分14秒 | 青い空の日は旅立(全般)
8月7日(月)

中標津町のある公園での朝。
山の中ではなく、受信環境の良いところでないと不安だから。



▲ 午前中は、東京からの電話連絡を待つ。

某大使館から無事受信し、今後の指示を受ける(笑)。

旅途中であっても、日常的庶務も通信手段の発達でこなせる。

懸案解決。出発!




▲ 羅臼(らうす)港へ到着。

ビジターセンターへ行き、羅臼岳のヒグマ状況をヒアリング。

・グループでの羅臼岳登山の募集は聞いたことがありません。
・個人でガイドを申し込むしかない。しかし前日では無理でしょう。
・普通は、ガイドなしでもみなさん登るようですが。
・ヒグマはいます。見かけても必ずしも襲われるわけではないですが。

なんとなく歯切れが悪い応対のように感じたが。

ビジターセンターで、当日登りたい人を集めて、ガイドのもとに登るようなことはないかと期待していたが、そんなものはなさそうだ。

個人ガイドを雇えばいいのだが、料金的に論外だ。

要はあたりまえだが、全て自己責任でどうぞということだ。



羅臼には、(ヒグマと一緒に入るような・笑)露天風呂はあるが立ち寄り湯はない。
ただ、2箇所ほどのホテルが制限的に立ち寄り湯をしているとのこと。

第一ホテルというところで、4時前に立ち寄り湯OKで滑り込みセーフ。


入浴後、


▲ 道の駅知床・らうす

海岸沿いにある道の駅。羅臼観光の拠点だ。

先ず、家人から依頼のあった羅臼昆布を購入。


ここでは海産物の販売の他、食堂も併設している。

海鮮食堂の「知床食堂」は、午後7時までオープンしているので助かる。

前回一人旅で、秋に来たときもここで食事をしたな。
少し早いが、夕食だ。



▲ 窓から羅臼港を眺めながらいただいものは、




▲ ラウス産のホッケ定食 1800エン。

こんな大きいホッケを食べるのは初めてかな。
油がのっていて噛むと口内が油でグジュグジュになった。
なんか潮の香りもした。

いつものように皮もバリバリ食べた(^^)。


暗くなって、寝る前。

海面が月の光で明るいので、外に出てみた。



▲ 月の光が、海面にボヨボヨと伸びている。

へえー、明るいなあ。



▲ 道の駅とHarmony も道を挟んで明るく照らされている。

いつのまにか、前の国道も静かになっている。


寝ようか。