青い空とわたし

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白山登山(日帰り)~別当出合登山口より御前峰へ(お池めぐりも)

2017年09月20日 06時00分00秒 | 同上 (山歩き)
9月14日(木)

白山2702mは古くから畏敬された北陸の「白き山」。これより以西には2000m以上の山は無い。
山名に示される通り降雪が多く、京に最も近い高峰として都人も関心を寄せ、和歌などに詠まれてきた山。

地元の山として、亡き父も、弟も登った山だが、ボクだけ登っていなかった。

それが、今日いよいよ登ることになった。

~・~・~・~

前泊した別当出合の登山口駐車場にて、朝4時に起床。

2前泊した甲斐もあって(笑)、きょうは晴れ!(のはずだ)



▲ 別当出合登山口1260mを出発。5:47AM

先を行く若者たちも意気軒昂!(頂上でまた出合ったが)

「白山開山1300年」の掲示がある。

越前・福井生まれの僧侶であった泰澄(たいちょう)によって717年に信仰の山として開山されたからだ。

今日のコースは、



▲ 左下の別当出合から行きは、砂防新道を通って室堂を経由して白山最高峰の御前峰(ごぜんがみね)頂上へ。帰りは観光新道を通って別当出合に戻る予定だ。
(実際はさらに青線の「お池めぐり」も加えてしまった)

標高差1442m、累積標高差1513m。これはボクの過去上限レベル。
コースタイムは行きが5時間。帰りが3時間50分。ま、合計9時間だな。
て、ことはボクの場合休憩を入れるから(アタリマエだ)10時間だ。

石川県のHPには、「ゆったりと白山を楽しむために、ゆとりのある計画を立て、日帰り登山は避けましょう」と書いてあったが。




▲ 登山口の鳥居を出ると、すぐに長いつり橋を渡る。

下の川(手取川)は、上方で砂防ダムになっていた。


この砂防新道ぞいで見かけた花々を一挙掲載;

 

 

 


この季節でも、案外色んな花があるもんだ。





▲ 甚之助避難小屋、南竜道分岐を過ぎて、砂防新道の終わり近くで。

ここから右上に「十二曲り」と名付けられた急坂を登っていく。
ここが一番急登だったかな。

登り切ったところに、


▲ 黒ボコ岩がある。

ここは帰りに通る観光新道との合流点。
この岩の上にのって見晴らすと。




▲ 後方左手には、別山がある。

泰澄が仏の化身に出会った三つの山(御前峰、大汝峰、別山)の一つだ。

山並みがきれいだ。


そして、前方には



▲ 白山最高峰の御前峰がその山容を現してきた。

山頂は、白い部分の少し右側にある。


黒ボコ岩から回り込んで、上に出るといっぺんに視界が開けた。



▲ 弥陀ヶ原と呼ばれる高原状の地だ。

軽快な気持ちになって、木道を歩む。

30分ほど歩くと、室堂平へ着いた。



▲ 赤い屋根の白山室堂の大きな山小屋だ。

草木が少し赤くなっている。

白山室堂の後ろに回ると、



▲ 白山比咩(ひめ)神社祈祷殿

白山比咩神社は、全国各地の白山神社の総本社だ。




▲ 神社の前の掲示板には、深田久弥先輩の「日本百名山」からの文章が記載されていた。

・・私が初めて登ったのは中学生の時で、夏でも雪のある山へ行ったのは、それが初めてであった。それまで故郷の低山ばかり漁っていた私にとって、白山登山はまさに私の山岳開眼であった。それ以来私は幾度白山やその周辺を探ったことだろう。
 白山について語り出せばきりがない。それほど多くのものをこの山は私に与えている。






▲ さあ、いこう。

ハイマツが一面に覆う天空への回廊を、一歩一歩登っていった。


 

▲ 頂上のすぐ手前には、白山神社奥宮がある。





▲ 御前峰の頂上到着 2702m! 10:36AM

登山口からCTどおりの5時間弱での到着だから順調だ。


もちろん、パノラマ。




▲ 登ってきた右手下には、室堂平で白山室道の赤い建物が見える。

後方のとんがりが雲から見えているのは、別山。

この方向をワイド画面にすると、

PC用;


スマホ用;



更に、左手側には・・



▲ 遠方に大汝峰(おおなんじみね)2684m、右手にガレキ山が剣ヶ峰(けんがみね)2677m だ。ここの御前峰(ごぜんがみね)とともに白山の中心をなす白山三峰だ。

そしてその間に火口湖が7つ点在する。
ここから見えているのは、右が紺屋ヶ池。左が油ヶ池。
代表的な翠ヶ池は、紺屋ヶ池の裏手になって見えない。

この方向のワイド画面は

PC用;


スマホ用;






▲ そして標柱の前方もこの後方も雲海で、遠くの山並み北アルプスとかは残念ながら見えない。

どうせ見えたところで、ボクにはどれがどの山でなんか分からないから、まいいか。




▲ それよりお弁当だ。

二日前に買った弁当だから、さすがにオニギリのご飯粒も水けが無くなっており、ポリポリと食べるはしからこぼれ落ちた(笑)。




▲ 食事のあと、もう一度池の方を眺める。

どうしようかな・・
あそこまで降りて行って、池を見てきたいなあ・・

コース地図をみると1時間の周遊だ。
順調にきたから、池めぐりを追加してもいけるだろう!


頂上での休憩は、いつもなら1時間ほどぶらぶらしているのだが、30分で切り上げて、



▲ お池めぐり開始。

赤い線で、7つの池を見て回り室堂へ戻るコースだ。


 

▲ まず油ヶ池。反対側に紺屋ヶ池。

これらは頂上から見えた池だ。





▲ そして左手の大汝峰と翠ヶ池が見えるところまできた。





▲ 翠(みどり)ヶ池というだけあって、水は綺麗に青い。浅い湖面部は青が取れて透明だ。




▲ 翠ヶ池が右手の剣ヶ峰とセットになると、これまたいい感じだ。

日本のマッターホルン!

マッターホルン





▲ ただし剣ヶ峰は、火山岩が崩落の危険があるのだろう登山禁止になっている。

いずれにしろ、後ろ髪がひかれるすばらしい景色だ。


さあ、お池めぐりを続けよう。

 

▲ 血の池と小さい五色池。





▲ おお、雪だ。

チビタ~イ。




▲ これは、万年雪の残る千蛇ヶ池だった。






▲ さあ、室堂へ戻ろう。

戻りは近道ルートをとる。

前方は雲海。




▲ 室堂が見えてきた。

このあたりは、紅葉の時期になると草木が赤い絨毯になって綺麗だろうなあ。

白山の紅葉ピークは10月中ごろ。1ヶ月あとだ。
しかしその頃は、日照時間が短くなって日帰りで登るのは、不安だな。




▲ 室堂での温度計。

10度C。

歩いていると暑くもなるから、これぐらいの気温で快適だ。




▲ 室堂も下って。

白山・御前峰を振り返って見る。

バイバイ。多分これで見納めだろうな。


帰りは、観光新道を通る。



▲ 観光といってもネオンがあったりするわけではない(笑)。

昔修行で切り開いた登山道を禅定道(ぜんじょうどう)といって、禅定道は今も存在する。
禅定道ではなくて、ボクらが登るための道という意味で観光道なのだ。

観光新道は、尾根づたいの山道。
ガスってなければ、断然こちらの道のほうが気持ちが良いはずだ。




▲ 野花のフラワーアレンジメントだ。

手前の紫の花は、マツムシソウ (hirokoさん)。




▲ 名前は忘れたが、ころげ落ちそうな岩石の下をくぐって通る箇所があった。





▲ 上と横の岩石は当然、支え合っていると思ったが、よく覗いてみると

タッチの差で触れていなかった。

あら、残念(笑)。




▲ 別当登山口に戻ってきました! 16:20

よくやりました。

10時間半の山行だ。

亡きトーチャン、不詳息子やっと達成しましたよ!




▲ 別当登山口駐車場へは16時半に戻った。

やあ、Harmonyが駐車場の奥で待っている。


駐車場ー駐車場ベースでは、おおっ11時間の山行だ。

幸い、カラダ大丈夫だけど、ほんとよくやるね。