9月14日(木)
白山2702mは古くから畏敬された北陸の「白き山」。これより以西には2000m以上の山は無い。
山名に示される通り降雪が多く、京に最も近い高峰として都人も関心を寄せ、和歌などに詠まれてきた山。
地元の山として、亡き父も、弟も登った山だが、ボクだけ登っていなかった。
それが、今日いよいよ登ることになった。
~・~・~・~
前泊した別当出合の登山口駐車場にて、朝4時に起床。
2前泊した甲斐もあって(笑)、きょうは晴れ!(のはずだ)
▲ 別当出合登山口1260mを出発。5:47AM
先を行く若者たちも意気軒昂!(頂上でまた出合ったが)
「白山開山1300年」の掲示がある。
越前・福井生まれの僧侶であった泰澄(たいちょう)によって717年に信仰の山として開山されたからだ。
今日のコースは、
▲ 左下の別当出合から行きは、砂防新道を通って室堂を経由して白山最高峰の御前峰(ごぜんがみね)頂上へ。帰りは観光新道を通って別当出合に戻る予定だ。
(実際はさらに青線の「お池めぐり」も加えてしまった)
標高差1442m、累積標高差1513m。これはボクの過去上限レベル。
コースタイムは行きが5時間。帰りが3時間50分。ま、合計9時間だな。
て、ことはボクの場合休憩を入れるから(アタリマエだ)10時間だ。
石川県のHPには、「ゆったりと白山を楽しむために、ゆとりのある計画を立て、日帰り登山は避けましょう」と書いてあったが。
▲ 登山口の鳥居を出ると、すぐに長いつり橋を渡る。
下の川(手取川)は、上方で砂防ダムになっていた。
この砂防新道ぞいで見かけた花々を一挙掲載;
この季節でも、案外色んな花があるもんだ。
▲ 甚之助避難小屋、南竜道分岐を過ぎて、砂防新道の終わり近くで。
ここから右上に「十二曲り」と名付けられた急坂を登っていく。
ここが一番急登だったかな。
登り切ったところに、
▲ 黒ボコ岩がある。
ここは帰りに通る観光新道との合流点。
この岩の上にのって見晴らすと。
▲ 後方左手には、別山がある。
泰澄が仏の化身に出会った三つの山(御前峰、大汝峰、別山)の一つだ。
山並みがきれいだ。
そして、前方には
▲ 白山最高峰の御前峰がその山容を現してきた。
山頂は、白い部分の少し右側にある。
黒ボコ岩から回り込んで、上に出るといっぺんに視界が開けた。
▲ 弥陀ヶ原と呼ばれる高原状の地だ。
軽快な気持ちになって、木道を歩む。
30分ほど歩くと、室堂平へ着いた。
▲ 赤い屋根の白山室堂の大きな山小屋だ。
草木が少し赤くなっている。
白山室堂の後ろに回ると、
▲ 白山比咩(ひめ)神社祈祷殿。
白山比咩神社は、全国各地の白山神社の総本社だ。
▲ 神社の前の掲示板には、深田久弥先輩の「日本百名山」からの文章が記載されていた。
・・私が初めて登ったのは中学生の時で、夏でも雪のある山へ行ったのは、それが初めてであった。それまで故郷の低山ばかり漁っていた私にとって、白山登山はまさに私の山岳開眼であった。それ以来私は幾度白山やその周辺を探ったことだろう。
白山について語り出せばきりがない。それほど多くのものをこの山は私に与えている。
▲ さあ、いこう。
ハイマツが一面に覆う天空への回廊を、一歩一歩登っていった。
▲ 頂上のすぐ手前には、白山神社奥宮がある。
▲ 御前峰の頂上到着 2702m! 10:36AM
登山口からCTどおりの5時間弱での到着だから順調だ。
もちろん、パノラマ。
▲ 登ってきた右手下には、室堂平で白山室道の赤い建物が見える。
後方のとんがりが雲から見えているのは、別山。
この方向をワイド画面にすると、
PC用;
スマホ用;
更に、左手側には・・
▲ 遠方に大汝峰(おおなんじみね)2684m、右手にガレキ山が剣ヶ峰(けんがみね)2677m だ。ここの御前峰(ごぜんがみね)とともに白山の中心をなす白山三峰だ。
そしてその間に火口湖が7つ点在する。
ここから見えているのは、右が紺屋ヶ池。左が油ヶ池。
代表的な翠ヶ池は、紺屋ヶ池の裏手になって見えない。
この方向のワイド画面は
PC用;
スマホ用;
▲ そして標柱の前方もこの後方も雲海で、遠くの山並み北アルプスとかは残念ながら見えない。
どうせ見えたところで、ボクにはどれがどの山でなんか分からないから、まいいか。
▲ それよりお弁当だ。
二日前に買った弁当だから、さすがにオニギリのご飯粒も水けが無くなっており、ポリポリと食べるはしからこぼれ落ちた(笑)。
▲ 食事のあと、もう一度池の方を眺める。
どうしようかな・・
あそこまで降りて行って、池を見てきたいなあ・・
コース地図をみると1時間の周遊だ。
順調にきたから、池めぐりを追加してもいけるだろう!
頂上での休憩は、いつもなら1時間ほどぶらぶらしているのだが、30分で切り上げて、
▲ お池めぐり開始。
赤い線で、7つの池を見て回り室堂へ戻るコースだ。
▲ まず油ヶ池。反対側に紺屋ヶ池。
これらは頂上から見えた池だ。
▲ そして左手の大汝峰と翠ヶ池が見えるところまできた。
▲ 翠(みどり)ヶ池というだけあって、水は綺麗に青い。浅い湖面部は青が取れて透明だ。
▲ 翠ヶ池が右手の剣ヶ峰とセットになると、これまたいい感じだ。
日本のマッターホルン!
マッターホルン
▲ ただし剣ヶ峰は、火山岩が崩落の危険があるのだろう登山禁止になっている。
いずれにしろ、後ろ髪がひかれるすばらしい景色だ。
さあ、お池めぐりを続けよう。
▲ 血の池と小さい五色池。
▲ おお、雪だ。
チビタ~イ。
▲ これは、万年雪の残る千蛇ヶ池だった。
▲ さあ、室堂へ戻ろう。
戻りは近道ルートをとる。
前方は雲海。
▲ 室堂が見えてきた。
このあたりは、紅葉の時期になると草木が赤い絨毯になって綺麗だろうなあ。
白山の紅葉ピークは10月中ごろ。1ヶ月あとだ。
しかしその頃は、日照時間が短くなって日帰りで登るのは、不安だな。
▲ 室堂での温度計。
10度C。
歩いていると暑くもなるから、これぐらいの気温で快適だ。
▲ 室堂も下って。
白山・御前峰を振り返って見る。
バイバイ。多分これで見納めだろうな。
帰りは、観光新道を通る。
▲ 観光といってもネオンがあったりするわけではない(笑)。
昔修行で切り開いた登山道を禅定道(ぜんじょうどう)といって、禅定道は今も存在する。
禅定道ではなくて、ボクらが登るための道という意味で観光道なのだ。
観光新道は、尾根づたいの山道。
ガスってなければ、断然こちらの道のほうが気持ちが良いはずだ。
▲ 野花のフラワーアレンジメントだ。
手前の紫の花は、マツムシソウ (hirokoさん)。
▲ 名前は忘れたが、ころげ落ちそうな岩石の下をくぐって通る箇所があった。
▲ 上と横の岩石は当然、支え合っていると思ったが、よく覗いてみると
タッチの差で触れていなかった。
あら、残念(笑)。
▲ 別当登山口に戻ってきました! 16:20
よくやりました。
10時間半の山行だ。
亡きトーチャン、不詳息子やっと達成しましたよ!
▲ 別当登山口駐車場へは16時半に戻った。
やあ、Harmonyが駐車場の奥で待っている。
駐車場ー駐車場ベースでは、おおっ11時間の山行だ。
幸い、カラダ大丈夫だけど、ほんとよくやるね。
白山2702mは古くから畏敬された北陸の「白き山」。これより以西には2000m以上の山は無い。
山名に示される通り降雪が多く、京に最も近い高峰として都人も関心を寄せ、和歌などに詠まれてきた山。
地元の山として、亡き父も、弟も登った山だが、ボクだけ登っていなかった。
それが、今日いよいよ登ることになった。
~・~・~・~
前泊した別当出合の登山口駐車場にて、朝4時に起床。
2前泊した甲斐もあって(笑)、きょうは晴れ!(のはずだ)
▲ 別当出合登山口1260mを出発。5:47AM
先を行く若者たちも意気軒昂!(頂上でまた出合ったが)
「白山開山1300年」の掲示がある。
越前・福井生まれの僧侶であった泰澄(たいちょう)によって717年に信仰の山として開山されたからだ。
今日のコースは、
▲ 左下の別当出合から行きは、砂防新道を通って室堂を経由して白山最高峰の御前峰(ごぜんがみね)頂上へ。帰りは観光新道を通って別当出合に戻る予定だ。
(実際はさらに青線の「お池めぐり」も加えてしまった)
標高差1442m、累積標高差1513m。これはボクの過去上限レベル。
コースタイムは行きが5時間。帰りが3時間50分。ま、合計9時間だな。
て、ことはボクの場合休憩を入れるから(アタリマエだ)10時間だ。
石川県のHPには、「ゆったりと白山を楽しむために、ゆとりのある計画を立て、日帰り登山は避けましょう」と書いてあったが。
▲ 登山口の鳥居を出ると、すぐに長いつり橋を渡る。
下の川(手取川)は、上方で砂防ダムになっていた。
この砂防新道ぞいで見かけた花々を一挙掲載;
この季節でも、案外色んな花があるもんだ。
▲ 甚之助避難小屋、南竜道分岐を過ぎて、砂防新道の終わり近くで。
ここから右上に「十二曲り」と名付けられた急坂を登っていく。
ここが一番急登だったかな。
登り切ったところに、
▲ 黒ボコ岩がある。
ここは帰りに通る観光新道との合流点。
この岩の上にのって見晴らすと。
▲ 後方左手には、別山がある。
泰澄が仏の化身に出会った三つの山(御前峰、大汝峰、別山)の一つだ。
山並みがきれいだ。
そして、前方には
▲ 白山最高峰の御前峰がその山容を現してきた。
山頂は、白い部分の少し右側にある。
黒ボコ岩から回り込んで、上に出るといっぺんに視界が開けた。
▲ 弥陀ヶ原と呼ばれる高原状の地だ。
軽快な気持ちになって、木道を歩む。
30分ほど歩くと、室堂平へ着いた。
▲ 赤い屋根の白山室堂の大きな山小屋だ。
草木が少し赤くなっている。
白山室堂の後ろに回ると、
▲ 白山比咩(ひめ)神社祈祷殿。
白山比咩神社は、全国各地の白山神社の総本社だ。
▲ 神社の前の掲示板には、深田久弥先輩の「日本百名山」からの文章が記載されていた。
・・私が初めて登ったのは中学生の時で、夏でも雪のある山へ行ったのは、それが初めてであった。それまで故郷の低山ばかり漁っていた私にとって、白山登山はまさに私の山岳開眼であった。それ以来私は幾度白山やその周辺を探ったことだろう。
白山について語り出せばきりがない。それほど多くのものをこの山は私に与えている。
▲ さあ、いこう。
ハイマツが一面に覆う天空への回廊を、一歩一歩登っていった。
▲ 頂上のすぐ手前には、白山神社奥宮がある。
▲ 御前峰の頂上到着 2702m! 10:36AM
登山口からCTどおりの5時間弱での到着だから順調だ。
もちろん、パノラマ。
▲ 登ってきた右手下には、室堂平で白山室道の赤い建物が見える。
後方のとんがりが雲から見えているのは、別山。
この方向をワイド画面にすると、
PC用;
スマホ用;
更に、左手側には・・
▲ 遠方に大汝峰(おおなんじみね)2684m、右手にガレキ山が剣ヶ峰(けんがみね)2677m だ。ここの御前峰(ごぜんがみね)とともに白山の中心をなす白山三峰だ。
そしてその間に火口湖が7つ点在する。
ここから見えているのは、右が紺屋ヶ池。左が油ヶ池。
代表的な翠ヶ池は、紺屋ヶ池の裏手になって見えない。
この方向のワイド画面は
PC用;
スマホ用;
▲ そして標柱の前方もこの後方も雲海で、遠くの山並み北アルプスとかは残念ながら見えない。
どうせ見えたところで、ボクにはどれがどの山でなんか分からないから、まいいか。
▲ それよりお弁当だ。
二日前に買った弁当だから、さすがにオニギリのご飯粒も水けが無くなっており、ポリポリと食べるはしからこぼれ落ちた(笑)。
▲ 食事のあと、もう一度池の方を眺める。
どうしようかな・・
あそこまで降りて行って、池を見てきたいなあ・・
コース地図をみると1時間の周遊だ。
順調にきたから、池めぐりを追加してもいけるだろう!
頂上での休憩は、いつもなら1時間ほどぶらぶらしているのだが、30分で切り上げて、
▲ お池めぐり開始。
赤い線で、7つの池を見て回り室堂へ戻るコースだ。
▲ まず油ヶ池。反対側に紺屋ヶ池。
これらは頂上から見えた池だ。
▲ そして左手の大汝峰と翠ヶ池が見えるところまできた。
▲ 翠(みどり)ヶ池というだけあって、水は綺麗に青い。浅い湖面部は青が取れて透明だ。
▲ 翠ヶ池が右手の剣ヶ峰とセットになると、これまたいい感じだ。
日本のマッターホルン!
マッターホルン
▲ ただし剣ヶ峰は、火山岩が崩落の危険があるのだろう登山禁止になっている。
いずれにしろ、後ろ髪がひかれるすばらしい景色だ。
さあ、お池めぐりを続けよう。
▲ 血の池と小さい五色池。
▲ おお、雪だ。
チビタ~イ。
▲ これは、万年雪の残る千蛇ヶ池だった。
▲ さあ、室堂へ戻ろう。
戻りは近道ルートをとる。
前方は雲海。
▲ 室堂が見えてきた。
このあたりは、紅葉の時期になると草木が赤い絨毯になって綺麗だろうなあ。
白山の紅葉ピークは10月中ごろ。1ヶ月あとだ。
しかしその頃は、日照時間が短くなって日帰りで登るのは、不安だな。
▲ 室堂での温度計。
10度C。
歩いていると暑くもなるから、これぐらいの気温で快適だ。
▲ 室堂も下って。
白山・御前峰を振り返って見る。
バイバイ。多分これで見納めだろうな。
帰りは、観光新道を通る。
▲ 観光といってもネオンがあったりするわけではない(笑)。
昔修行で切り開いた登山道を禅定道(ぜんじょうどう)といって、禅定道は今も存在する。
禅定道ではなくて、ボクらが登るための道という意味で観光道なのだ。
観光新道は、尾根づたいの山道。
ガスってなければ、断然こちらの道のほうが気持ちが良いはずだ。
▲ 野花のフラワーアレンジメントだ。
手前の紫の花は、マツムシソウ (hirokoさん)。
▲ 名前は忘れたが、ころげ落ちそうな岩石の下をくぐって通る箇所があった。
▲ 上と横の岩石は当然、支え合っていると思ったが、よく覗いてみると
タッチの差で触れていなかった。
あら、残念(笑)。
▲ 別当登山口に戻ってきました! 16:20
よくやりました。
10時間半の山行だ。
亡きトーチャン、不詳息子やっと達成しましたよ!
▲ 別当登山口駐車場へは16時半に戻った。
やあ、Harmonyが駐車場の奥で待っている。
駐車場ー駐車場ベースでは、おおっ11時間の山行だ。
幸い、カラダ大丈夫だけど、ほんとよくやるね。