青い空とわたし

青い空の日  白い雲の帆船をみていると

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信州の鎌倉をめぐる~別所・塩田平

2017年09月27日 14時56分09秒 | 青い空の日は旅立(全般)
9月21日(木)

明け方に鐘の音が聞こえた。

あとでたずねてみると、隣の北向観音の鐘だと。




▲ ま、ともかく朝風呂だ。

朝日のさす悠々の湯。 

また、誰もいなくてユーユーだ。

ここのお湯は、無色透明、単純硫黄泉。

しつこくなくて、湯けむりの中にゆったり浸かっていると、また寝てしまいそう・・。





▲ 8時半に朝食。昨晩とおなじ個室で。

洋食も選べるのだが、ホテルじゃないのだからやはり「和」だろうということで、全員和食を選択していた。

まず、りんごジュースを飲んでスッキリと。





▲ できたてのお豆腐が、籠にいれて各自に運ばれてきた。

すくって、たまり醤油につけて食べる。

ヘルシーだね。



朝食のあと、昨晩に男性は入れなかったお風呂へ。

本館の岩風呂の横にある




▲ 桶みたいな檜の露天風呂へ。





▲ また独り占めして、すみませんね。

思いのままにお湯を楽しむ・・



出てから、



▲ 10時まではモーニングセルフサービス、の珈琲をいただいて。

酸味が薄くて、そんなに濃くなくて、それでいてしっかりと苦味があって、いい味だ。


部屋にもどって、また個室の露天風呂に入る。

チェックアウトは12時で、他にすることがないからなあ。



▲ 足くせが悪いねー。


女性陣はロビーでお土産選びのようだし、まだ時間があるので浴衣のまま、突っ掛けをはいて外へ。



▲ 前の角を曲がると、すぐに境内だった。






▲ 北向観音(きたむきかんのん)。

厄除け観音だ。




▲ ここの観音は、長野の善光寺(北方角)に向き合っていて北向き観音と呼ばれる。

善光寺が来世の利益、ここが現世の利益をもたらすとされ、両方に参拝することが推奨される(^^)。





▲ ご存知「愛染かつら」の大木。川口松太郎はかしわやに泊まって、この小説を書いたらしい。

「愛染かつら」の小説・映画といっても、1937年の話だからね。

もっとも1970年代に昼メロとしてTV放映されていたというから、ご覧になっていた方もおられようが。


かしわや本店は11時過ぎにチェックアウト。

お世話になりました。


~・~・~・~

別所温泉は1000年以上前に開湯した信州最古の温泉だが、
それだけでなく寺社の貴重な文化財が多く集まる地域でもある。

鎌倉幕府の執権北条氏が塩田に守護所を置いて治めた地であり、そのため鎌倉風の文化が開けたところから、「信州の鎌倉」と呼ばれている。

少し、観てまわろう。


安楽寺



▲ あ、前方に見えてきた。





▲ 安楽寺・八角三重塔

鎌倉末期に建立された日本で残る唯一の八角の塔。
一見四重の塔に見えるが実は三重の塔。
最下層の屋根はひさし。

長野県で一番初めに、国宝に指定された。



塩田平と呼ばれる山麓沿いに出て、

中禅寺薬師堂



▲ クマさんがお出迎え。

山に近いところにある。




▲ 薬師堂。重文。

平安時代の終わりから鎌倉時代へかけての建物と考えられている。信州最古の木造建造物。

ゆったりと広がるカヤ葺きの重厚な屋根。それを載せた簡素なお堂。




▲ この阿弥陀堂の簡素・素朴さは、まわりの自然と調和して、豊かな存在感を見せる。






▲ 金剛力士増が両脇で守る、質素な門のたたずまいもいいな。

そして、こんもりした独鈷山の背景。

この阿弥陀堂全体を、のどかなものにしている・・・ いいね~。


ボクがしきりに感心している横で、





▲ 何してるの?

こうして指を立てると・・



▲ 赤トンボが止まるんだって。

小さい時、よくこうして遊んだとか。

へー ・・・



前山寺






▲ 2・3層には窓も扉もなく”未完成の完成塔”と呼ばれる三重の塔。重文。

これも鎌倉風の(だと思う)簡素な美しさが魅力だ。



あと1ヶ月もすれば、まわりは赤く紅葉 しているだろうなあ。

見てみたいなあと思うも、それはまたの機会に。


乾いた秋の風を少し感じながら、別所・塩田の地をあとにした。