8月7日(金)
ようやく梅雨が明けて、短い夏だ、どこ(山)へ行こうかと熟慮した。
熟慮しているうちに日が経ってしまい、これはいかん。近場でもいいやと
▲ 右端(東)の浅間隠山(あさまかくしやま)を登ることにした。本格的に高い山へ上る前にボクの熱中症への耐性をチェックしたほうが良かろうと、この簡単な山に決めた。しかし前日に天気予報が、晴れから終日曇りに転じてしまった。熱中症耐性チェックが主目的とはいえ、浅間隠山登山で浅間山が雲で見えないのはツライ。止めた。
ということで、急きょ左側(西)の、篭ノ登山プラス池の平湿原散策に変更することとして、午後に出発。
アサマ2000のスキー場で何度も行ったことのある高峰高原を目指した。チェリーパークラインを上って高峰高原ホテルの立ち寄り湯へ。入浴後にフロントで判明したのはホテルから池の平へ行く林道(湯の丸高峰林道)は4時以降は閉鎖されていること。
あちゃー。再度チェリーパークラインを下山。18号線沿いの道の駅に入った。
8月8日(土)
▲ 道の駅・雷電くるみの里での朝
ここも何度もお世話になっている道の駅で、朝6時に出立。
湯の丸スキー場のある地蔵峠に6時半に到着。ここから湯の丸高峰林道を通ろうとしたら、7時までは閉鎖されていることが判明(笑)。急遽予定を変更するとこんなものだ。情報収集ができていない(笑)。地蔵峠の駐車場でともかく朝食。
▲ 池の平駐車場に到着。8時。
有料駐車場で600円。尋ねたらここでは車中泊はできないとのこと。昨日高峰高原から林道を経てこの駐車場に着いたところで、ここで車中泊はできなかったのだ。
クルマはチラホラ来ている。
自分の記録を調べたら、キャンカーを買った半年後の2006年6月にボクはこの駐車場に来て、今から登る東篭ノ登山へ登っている。登ったことは覚えているが、もう14年前だ。
▲ 東篭ノ登山への登山口 8時30分
池の平駐車場のすぐそばにある。
▲ 登り始めは土の道が続く。
一帯はカラマツ林。
驚いたのは、花が多いことだ。
▲ ノアザミ
アザミは山道でよく見かけるが、たいていはしょぼくれて花がくずれていた。
しかし、この山と池の平一帯にあちこちで咲き誇るノアザミは、群生していてかつ時期がそうなのか、生き生きしていた。
▲ マルバダケブキ
ボク自身は今まで見たことが無かったと思うが、この大型の花も多かった。
黄色とこげ茶の実のコントラストが少し気持ち悪いが。
▲ 白い花。調査中
コバケイソウに似ているが、そうではなかった。
▲ ズームアップすると
カラマツソウでもない。ふもとに多かった。
▲ 黄色い花 調査中
雄しべか雌しべか知らないが、つけまつ毛みたいにツンツンと伸びているのが目立つ。
▲ 岩場に変わってきた。
16年前の東篭ノ登山で覚えていることは、狭い登山道、視界が遮られた急斜面を延々と登るだけのイメージだった。が、それらしき所は今回見当たらなかった。登山道を広げたのだろうか? 当時、花については関心が無かったし、全く覚えていない(笑)。
▲ 黄色い花。これも道端に群生している。
先のマスカラ雌しべの黄色い花と似ているが、葉が違うし別種だろう。
▲ 本格的に岩場になってきた。
このまま山頂まで岩場が続く。傾斜はたいしたことはない。
▲ 調査中
この白くツブツブした花も多くみられた。
▲ 山頂に近づいたのだろう。
周りは低木だけになった。
▲ 山頂付近。
下りてくる人には何組か出会ったが、ここには誰もいないようだ。
▲ 山頂到着。標高2228m。9:19AM
山頂は強い風が吹いていて、飛ばされそうになる。誰もとどまっていないわけだ。気温も10度台だろう。長袖で良かった。
パノラマの山頂も視界ゼロ。
西篭ノ登山、湯の丸山、池の平湿原、高峰高原の先に浅間山。条件が良ければはるか遠くに北アルプスの山並みまで見渡すことができる・・ということだが、何もガスで見えましぇーん。
飛ばされる前に、下りよう。
下り始めたら、間もなく・・
▲ オオッ、これは!?
この手裏剣みたいな花は、アレじゃないか!
はい、ここで質問です。これは何でしょうか。
▲ 花好きのあなたは、もう分かりましたね。
日本のエーデルワイス、ウスユキソウです。
に違いありません。
私も、礼文島と早池峰山で見ただけですが。
▲ こんなにいっぱい咲いている。
登るときは、まったく目に入っていませんでしたが。
下山してから、駐車場の案内ねーさんに確かめてみましたが、間違いありません。ウスユキソウが咲いているとのことでした。篭ノ登山だけでなく後ほど池の平でもあちこちで群生を見ることになります。
▲ 調査中
時期が終わったのか、この花にはこれだけの邂逅でした。
多く咲いていれば、造形美あふるる花でしょう。
▲ 池の平駐車場に戻ってきた。10:27AM
もう満車状態。やはり週末日。東京ナンバーのキャンカーも1台来ていた。こらこら(笑)。
この後トイレに寄って、すぐに池の平湿原散策に入った。
【続く】