8月19日(水)
予想通り晴天の朝
▲ 火打山への笹ヶ峰・登山口を6時20分に出発。
火打山は標高2467mの百名山、この登山口との標高差は1067mほどある。コースタイムはガイドブックによれば、登りが5時間、下りが3時間35分で合計8時間35分(休憩時間を含まず)となっている。
ボクを見送ってくれる人は、だれもいないが。
行くぞリベンジだ。(2018年10月は頂上へ至らず)
▲ 白樺林をしばらく歩く。
十二曲がりと呼ばれる九十九折の急登、段差の激しい箇所も越えて行く。面白くもない山道だが、ここでかせがねばとひたすら登る。調子は悪くない。富士見平の妙高山との分岐を8時40分に過ぎる。ほぼCTどおり。
緩やかな傾斜の高原状の山道になってきた。
▲ 左手に、火打山が見えてきた。
左から火打山、影火打、焼山とピークが並ぶ。
▲ 高谷池ヒュッテの建物が顔をのぞかしている。
まず、あそこまで行かねば。
▲ ゆるやかな湿原の木道を行く。
▲ 高谷池(こうやいけ)ヒュッテに到着。9:30AM
登山口を出発してから3時間10分経過。ほぼCTどおり。
▲ ヒュッテのベンチで休憩。
左はコチコチに凍らせてきた500mlのペットボトル。
リュックの中には、コロナ除菌スプレーまで忍ばせてきたぞ。
コロナめ、これでプシュッだ(笑)。
ヒュッテのトイレを利用。
▲ 除菌スプレーが置いてあり、これで湿らしたペーパーで便座を拭いてから使ってくれか。なるほど。ボクは小用だけだから、今回は使わないが。
大用トイレから出て来た人に(男)、どうでしたとリサーチを入れると、清潔でキレイだと。そういう感じだね。こういう山小屋トイレなら100円以上置いてきても、ボクは構わない。このトイレは宿泊者が使うところだからだろう。(登山靴を脱いでトイレに行く)
▲ では、ヒュッテを出発して山頂を目指そう。9:43AM
▲ 広い湿原が出てくる。
▲ 木道をしばらく歩くと、天狗の庭 2110m に出る。
天狗のなんたら、という名称のスポットはあちこちにある。要は、天狗がここで飛んだり跳ねたり遊ぶ平地状の高地ということだろう。
▲ 緑の池に、火打山が映る。
みんな、こういう写真を撮りたがるので、ボクも収めて(笑)。
いい天気だよ。
▲ ワタスゲと火打山。
▲ ワタスゲ
間に合った。まもなくワタスゲも終わるだろう。
2年前も、天狗の庭を少し越えたこの辺りまで来たのだ。しかし火打山頂上までは、ここから往復でまだ3時間かかると聞いて断念したのだ。
しかしまだ、時刻は11時前。戻るのは14時。楽勝GO!
(今計算すれば、ここから3時間かけて下山すれば、17時ごろに登山口に戻る・・というのはちと、やはり、キツイところがある・苦笑)
▲ 湿原からだいぶ登ってきた。
下の湿原、そして向こうに妙高山をのぞむ。
秋には、ここが紅葉に染まる。
▲ 紫はノアザミ、黄色はマルバダケブキ。
先日、池の平湿原で見たよね。
雷鳥平を過ぎて、
▲ 目の前に、火打山の頂上がはっきりと見えてきた。
天狗の庭と山頂の標高差は340mぐらいで、それだけ登ればよいのだが、あとから考えてもこの登りがけっこうきつかった。
▲ 火打山山頂に到着。12:22PM
登山口から6時間を要していた。CTを約1時間オーバーしていた。
山名がわからないだけで、山頂からはもちろんパノラマ。
▲ 妙高山 2454m。百名山で登山済。
▲ その下に、若干ズームして天狗の庭の湿原。
▲ 手前が影火打で、その向こうのピークが焼山。
▲ 残雪がわずかに残る北アルプスの連なりも、ずっと向こうに見える。
しかし、何が何山かまではボクには分からない。
今日の昼飯は、昨日自宅出発時にスーパーで買ってきた助六寿司。
しかし固くて、食欲も湧かずに半分を残してしまった。この時点で、かなり体力を消耗していたのだろう。座っている姿勢を変えた時に、右脚の大腿部の内側が攣った。
イテテ・・ ゆっくり脚の置き方を変えて、一応痛みは治まった。
もう、攣るのかよ。大事をとって頂上での休憩は1時間余とった。
しかし、頂上から下山時、雷鳥平まで下りる間に、木道階段を登る箇所で今度は左脚大腿部の内側が攣った。後ろから来た年配の方が、座り込んだボクをみて、ボクの左脚をまっすぐに伸ばしてくれたら、痛みが引いた。どうもありがとうございました。
そのあとの歩行には筋肉の痛みはなく、歩けたが、やはり慎重歩行にならざるを得なかった。
▲ 高谷池ヒュッテに戻った。14:45PM
ここから、下山までは2時間半要する。(登りは3時間10分かかった)
うむむ、下山予定時刻はうまくいって、17時15分ごろか。登山計画書には15時と書いてきたが、トンデモだ。
ま、6時過ぎ到着はマズイ。すぐこのまま出発だ。
山での気温が何度あったのかは分からないが、歩いているととにかく暑かった。汗だらだらで、下山時は早めに水を飲んだ。
▲ 登山口に到達する1時間前には、最後の3本目のペットボトルにわずか2cmしか水が残っていなかった。(このあと飲みほした)
これは、なんか事故ったらヤバイな。500m lX3本 は少なすぎるのだな。おそらく脚が攣ったのは、飲水の絶対量が少なかったのだろう。こーゆーのを、「後の祭り」というのだろうな。
とか、色々反省しながら、慎重にとにかく歩き続けた。もう帰り道は誰にも会わなかった。やべーやべー、とにかく下りよう。やはり、夏で良かった。暗くなったら、アウトだ。
▲ 登山口が見えてきた。
良かった、助かった。17:52PM
▲ キャンプ場・駐車場まで戻ってきた。17;56PM
おおお、11時間半の山行になってしまった。
これって、ボクの最長の山行新記録だ。69歳にして(泣き笑い)。
喉は渇いているし、体は疲れてはいるが、幸いどこも特段痛くはない、ていうか歳で無感症になっているのかな(笑)。
クルマで休憩。今日ばかしは、ホットコーヒーを飲む気にはなれない。
▲ ノンアルコールビールをまず飲んだ。
キューーッ。炭酸が喉に痛いほど効くー。
飲み干して、
▲ カットスイカを、ポコパカ食べた。
スイカのあとは、冷えたジェリー菓子をボコボコ食べた。
そして、また炭酸ソーダーをがぶ飲みして、どうにか一息ついた。
ふもとの日帰り湯・苗名の湯に電話してみたが水曜日は定休日だった。それ以上、遠くの湯にまでクルマを走らせる気力はない。
じゃあ、もう一日この駐車場で車中泊すればいい。タオルで全身をぬぐえば寝れるだろう。
【続く】