林檎の唄 ~ アップルビデオ高津店オフィシャルブログ

アコースティック・バンド「アップルビデオ高津店」
火曜に店長、木曜にVROOOM、土曜につぁんが投稿します。

ボオオオオオって言う(冬の自作カホン・第3回)

2015年12月29日 17時19分17秒 | カホン自作

こんばんわ。
アップルビデオ高津店 駄楽器職人ブルームです。

冬休みの宿題・カホン製作日記第3回。

前回までに出来上がった側面・天地の4面の箱に
打面と背面を貼りますが、その前に重要な作業。
それが弦張り

いつもと同じように張ります。
弦のテンション調整機構も前作5号カホンと同じ。

弦周りのボンドを乾かしてる間に打面と背面の加工。
今回は打面に突板は貼らないで、染色塗装にします。

この板が、

こんな感じに。
この後の二ス仕上げでもう少し濃い色になる。

次に背面。
背面の板にサウンドホールを開ける。
これも昔は非常に手間と時間のかかる工程でしたが
秘密兵器・自在錐を使うとあっという間に穴が開く。

重ねて言うけど、こいつは超危険な工具。
決して片手持ちでは扱わないようにね。持ってかれるぞ、指とか。

ホールのフチを厚くするために小さい板を貼り重ねる。

古代インドの投擲武器・チャクラムではない。

フチを厚くすると低音の鳴りが良くなる。
ヘルムホルツ共鳴器である。
アレだ、ビール瓶の口を横から吹くと
ボオオオオオって言うアレと同じ原理ね。


で、それぞれ加工の終わった打面・背面を貼りつける。

斜めの箱なので重石を使うよりも、
例の紐で作業台に縛り付ければ良いってことに
今更気が付きました。

これが乾いたらエッジを丸める作業に移るのです。
休暇中なので電動サンダーを使いまくれるから捗るはずだ。

つづく。


余計なものは要らない(冬の自作カホン・第2回)

2015年12月25日 12時12分00秒 | カホン自作

こんばんわ。
アップルビデオ高津店 猫の小屋奏者・ブルームです。

冬のカホン制作日記第2回。

先日届いたカット板、まずは箱組み。

側面と底面・天面(座面)の厚い板4枚を
例によって例の紐で縛って接着。
いつもよりサイズが大きいので少し大変。

板の縁に木工ボンドを塗りつけるのですが、
なんか時期的に生クリームを絞ってる気分を味わえました。
メリークリスマース!!


今回は背面はまっすぐで打面を傾斜させた形状で
以前作った3号カホンとほぼおなじ構造。

これのサイズを大きくしただけのような感じ。
特に変わった構造やギミックなどは何もない!

と言うもの、前作の5号カホンで気づいたのですよ。
余計なものは要らないってことに。


そんな感じで、4面の接着が完了したので
次は打面を張る部分のエッジの斜め加工。

これが一番大変な作業。


鋸の手曳きで余分なところを大まかに落として、


手ヤスリで仕上げる。

ってところで、会社に行く時間になったので作業中断。
明日から休暇なので、頑張って完成させますよ~

つづく。


冬休みの工作課題に(冬の自作カホン・第1回)

2015年12月22日 20時48分08秒 | カホン自作

こんばんわ。
アップルビデオ高津店 駄楽器職人ブルームです。

前回、漠然とベースカホンを作ってみようかな~
と、書き綴ってから1週間ほど経ちました。

えー、とりあえず計画は続行中。
冬休みの工作課題にしようかと考えております。

とか言いつつも本日入荷しましたよ、板が。


はい、今回はサイズがデカいので
斜めカットはショップに任せました。
材料費はいつもの2倍くらい。
板の面積も広いしね。

今回も特に設計図は書いてませんが、
さっそく製作開始なのです。
もうすっかり冬休み気分だ!

つづく。


ていおん!

2015年12月11日 21時21分21秒 | カホン自作

こんばんわ。
アップルビデオ高津店 パーカッション担当ブルームです。

たまにはバンドや楽器の話でも。


溝の口のカラオケ屋が消滅してから
主な練習場所となってしまったマイ我が家

普段家では大きな音の出る通常サイズのカホンは使えないので
ここ最近は小型カホンしか叩いてませんでした。

改修を終えたばかりの「IV号カホンH型」

そして先週は久々にカラオケ屋で演奏しましたが…

あれ?俺のカホン、こんないい低音出てたっけ??


やはり、箱の大きさ、つまり容積ってのが大きいほうが
絶対的な音量・低音域で優位であると、改めて実感したわけです。


ところで、世の中には「ベースカホン」っていう
大きいサイズのカホンがあるのです。プレイヤーは少なそうだけど。

カホンの一般的なサイズってのは
幅30cm x 高さ50cm x 奥行30cmくらいですが
ベースカホンは幅を45cmくらいにしたものが多いようです。

容積は大体1.5倍にもなるのです。
値段はお察し…

ひとつ欲しいような気もするけど
やっぱ高いよね~。

よし、作るか。

つづく。


カホン改造日誌。HはハードのH。

2015年12月04日 12時12分12秒 | カホン自作

こんばんわ。
アップルビデオ高津店 ミリタリー担当ブルームです。

溝の口のカラオケ屋が消滅してから
主な練習場所となってしまった我が家

小型ギターin一戸建てなのでうるさくないと思うのですが
ウチの隣近所からはピアノを弾く音とか普通に聞こえてきますので
ちっちゃいナイロン弦ギターなんて全然問題ないはずだ!


ところが、俺の担当楽器カホンは結構な音量の打楽器
そこで、以前作成したポータブルカホンが
ここに来て陽の目を見ることになったのです。
音が小さいからね…


ポータブルカホンとは、
当ブログの“カホン自作”で作成日記を掲載した
「IV号カホン」の成れの果て。
 →この記事参照。(春のカホン作成日記)

バンドの歴史コーナーでリーダーは参号機と呼んでましたが
零・初・弐・参…って今更エヴァ風ってのも ・・;だし、
そもそも俺は最初から、I号・II号・III号・IV号・パンター・ティーガー…と、
ドイツ戦車風に呼んでた訳でして。
…当然、パンター・ティーガーじゃなくてV号・VI号って呼んでましたが。


しかし、そのIV号カホンは激しい戦闘(演奏)中に大破し戦線離脱、
その後改修され「IV号カホンF型」として生まれ変わります。
Fはflat(薄い)のFな。
 →この記事参照。(梅雨のカホン作成日記)



さて、ようやく当初の目的・サブカホンとしての運用が始まったIV号F型ですが、
これが実戦で使ってみると、やはり問題箇所が出てきたのです。


椅子としての機能がないので本体が安定しない
脚で挟みながらなので、不自然な力の懸かった姿勢での演奏になってしまうのです。
そりゃまぁ、当然ですわな。


それで改造することにしました。
最初は挟みやすいように側面を削ることも考えましたが
やはり重さが無いから安定しない事に変わりはないし、
脚で挟む事自体の問題解決にならない。

脚で挟まなくて固定するにはどうするか。
座面を取り付けて、そこに座って叩けばいいじゃない。
うむ、やっぱ天才だな、この俺は!


よっしゃ、工作開始だ!


まずは座面用の板材の確保。

当然、解体したカホンの残骸から選定。
偶然にも?元々IV号カホンの座面だった板。
打面&背面との運命的な再会

本体に取り付けるための蝶板を金物屋で探してくる。

高品質でガタの無いモノでないと駄目。

そして、クッションとして取り付けていたスポンジ。

こいつが意外と難敵。はがれねぇのよ。

シール剥がし剤をジャケ買い。

こいつの雷属性の超強力パワー?で無事剥離完了。


穴あけ&ネジ止め~





よぉし、完成だ!

横から見て「逆さL字」型。

当然、高さの調整の容易な椅子での運用が不可欠なのですが
座面は角度調整ができるので、多少の椅子の高さの幅には対応するはず。
うん、良いんじゃねぇの?これ。

座って叩いてみても、普通の据え置き機と変わらない演奏ができる。
折り畳めば元のサイズとほぼ変わらないので、
F型最大のコンセプトであるモビリティも、問題なく維持できている。
…一度も持ち運んだこと無いけどな!


よし、「IV号F型」は本日を以って「IV号H型」に改名だ!
Hはhard(硬い)のHな!

続・カホンバッグ大改造

2015年09月22日 20時01分06秒 | カホン自作

こんばんわ。
アップルビデオ高津店 機動戦士ブルームです。


カホンバッグのキャリー化という天才的アイデアを閃いたこの俺。
さっそく週末の演奏に臨んでみました。


まず家から出すために持ち上げたりしてみる。
タイヤの分重くなってますが、カート自体が無くなったので
かなりの軽量化になっていると思います。

そして道路を押して歩く。
軽い!軽いぞ~!
傾ける必要もなく、押すだけで軽々と滑っていく。

これは大成功だ!



しかし・・
電車に持ち込んだところで残念なことが発覚。

こいつ…動くぞ…

手で押さえて無いと車内の揺れで動くのです。
これはイカンな。改良しなければ。



そこで、新たにストッパー付きの車輪を買ってきて交換してみる。



うむ。これで完璧。




カホンバッグ大改造

2015年09月15日 06時06分06秒 | カホン自作

こんばんわ。
アップルビデオ高津店 積載物重量制限超過容疑者ブルームです。


えー、我らアップルビデオ高津店というバンドは
基本ストリートミュージシャンという事でして、
メンバーそれぞれ自分の楽器・機材を全て持ち運ぶのですが、
このところ私のパーカッションセットが多少増量しまして
それに伴いカートに搭載して運んでた訳です。

バンド活動が本格化した頃も、まだ脚の怪我で歩き難かったため
カホンバッグをカートに積んで運んでいたのですが…


改めてカートを使ってみると、色々と不便な点も見えてきます。
ほかの荷物手持ちのメンバーと違って、
カートに括りつけたり解いたりに物凄く時間がかかったり
階段での移動が非常に困難であったりと、
これは改善の余地があると日々感じておりました。

現在こんなのを使っておりまして、

この特殊な車輪は元々階段を上るためのものなのですが
中の楽器への衝撃を考えると、階段ではカートごと持ち上げて運んでしまうのです。
見たとおり、この重そうなカートの重量が加わります。
そして、基本的にこの手のカートは斜めに傾けないと曳けないので、
特殊な車輪配置による重心の高さが悪い方に作用し
普通に曳いて歩くにも、それなりに重いのです。


一般的な2輪カートよりも直進安定性は高いと思うんですが
なんか上記のデメリットしかないような気がしてきまして、
次回からは普通の軽い2輪カートを使うことにしようかと思ってみたものの…


しかし!これでは根本的な解決に至っていない。
括り付けの手間っていう最大の問題が残っている。


その時天才的な閃きが。


カホンバッグの底に直にタイヤが付いてれば良いんじゃね?


あぁ~、もう!何で今まで気づかなかったんだ!
てな訳で、さっそく工作開始~


まずは底面の滑り止めのスパイクを取り除く。

布製のバッグそのままでは底面が柔らかいので、
バッグの中に板を1枚敷いて、バッグの底にネジ用の穴をあけて
外側のキャスターをバッグ内の板に固定する。

板は古いカホンの残骸。こういう時こそリサイクル。


ということで完成。


底はこんな感じ。

ほんと我ながらナイスアイデアだ。
今日こそは声を大にして言っていいと思う。

つくづく天才だよ、俺は!(出典・Gのレコンギスタ)





あっさりと完成(梅雨の自作カホン・第3回)

2015年07月11日 14時23分03秒 | カホン自作

こんばんわ。
アップルビデオ高津店・駄楽器職人ブルームです。
梅雨の新作カホン作成日記・第3回。
 (第1回→こちら

使わなくなった古いカホンを解体&再利用して
非常にコンパクトな薄型ポータブル機を作ってしまおうっていう企画。


前回の第2回の段階で8割方仕上がってましたが、
いつものように貼り付けた打面・背面の角を丸め、二スを塗ってあっさりと完成


打面の面積はこんな感じで、通常のサイズとあまり変わりません。
(ていうか、隣の5号カホンが過去最大級のサイズ)


上から見ると一目瞭然。

当然、イスとしての機能はゼロ。むしろ別のイスがないと演奏できません
トップ画像のような感じで、両足で挟んで叩くのが一番安定しますが
当然、カホン+ハイハットという俺の演奏スタイルでの運用は難しい…

って、そんなこともあろうかと

底面に足と背面上部にクッションを取り付けておいた!


あまり高くなくてしっかりとしたイスであれば、イスにもたれかけるように設置でき、
いつも通り左足はフリーになるのでハイハットを踏むことが出来るのである。

そして、そもそも持ち運びやすさを追求した今作、
キャリングバッグも抜かりなし。

このバッグ、なんだと思いますか?
そう、画材屋で売ってるキャンバスバッグなのでした。
キャンバスバッグって言っても、キャンバス地のバッグじゃなくって
油絵を描くのに使う、木枠に張ってあるキャンバスを収納するためのバッグね。

サイズはF6用でピッタリと収納できます。
うん、まぁいつもバッグのサイズありきで作ってんだけどね。


これで今週末のバンド練習は雨が激しくても大丈夫だ!
って思ってたら今日、滅茶苦茶晴れとるやないか~い!
昨日の段階で分かってたので、今日は久々のストリートだ!


と云っても、来週はいよいよ屋内ライブ本番なので、
今日は雨が降っててもいつものカホンを持っていくつもりでいました。
って、じゃあこのポータブルカホン、一体いつ使うんだ!?


最後に、音について。
スネア音は問題なし。音量も思ったより悪くない。
しかし、バス音の音程の高さ…やっぱこれは予想通りで、どうにもなりませんな~


梅雨の新作カホン作成日記、おしまい。


失敗作の代表のような(梅雨の自作カホン・第2回)

2015年07月05日 18時25分00秒 | カホン自作

こんばんわ。
アップルビデオ高津店・駄楽器職人ブルームです。
梅雨の新作カホン作成日記・第2回。
 (第1回→こちら

今回のコンセプトは小型薄型のポータブル機。
昨日も雨の中をデカい箱背負って歩いたのですが
このポータブル機を早急に完成させたいところ。

今回は手元にある習作・失敗作のリサイクルを兼ねてのエコロジー企画、
その失敗作の代表のような、小さめ設計が裏目にしか出なかった2号カホン(黄色いやつ)、
こいつの前後幅を切り詰めて再生させてみようと思います。

さっそく切断に取り掛かってみたものの…

うんダメだ、これ丸ノコ盤無いと無理っぽい。


そんなわけで、早々に計画頓挫。

おしまい。






…じゃあなくって、次に目をつけたのがコレ、前回のライブで打面の剥がれた4号カホン。
失敗作ではないけど、色々と上位互換の5号(今のところ最新作)の登場で
おそらく今後の出番が無さそうな不遇カホンなのですが、
こいつの杢目は気に入っているので、思い切って解体&再利用するかな。


こいつの打面を引っぺがして、新たに作った小さい枠に貼り付けてみることにします。

ついでに背面もこいつの剥がして使っちゃえ。


まずは小さい枠の組み立て。
細長い板材を買ってきて、4号の打面の大きさに合わせて枠組み。


いつものように上下ブリッジ&ワイヤー張り。

今回のテンション調整機構はオーソドックスな底面外側からのネジ締め式。

打面を貼り付けた後、重石の刑。

黄色い箱(2号)と黒い箱(1号)の間に挟まれてるのが今回の。

つづく。

雨を見たかい(梅雨の自作カホン・第1回)

2015年07月03日 12時30分48秒 | カホン自作

こんばんわ。
アップルビデオ高津店・暗黒聖闘士ブルームです。

天候に恵まれやすいっていう、
特殊能力というかパッシヴスキル持ちな俺なのですが
さすがにこの時期だけは抗いきれぬのです。
ついにやって来ましたよ、梅雨
路上ライブも出来ねぇしバイクにも乗れねぇぜ

そしていつも上の写真のような感じで楽器を持ち運ぶので
布製のバッグだと厳しいんですよ。中の楽器もほぼ木製ですし。
いわば木製聖衣(ウドンクロス)。

せめてもう少し小さければ、傘さして運ぶのも何とかなるかな~
と思って、少し小さめなの作ったこともあったけど、
結局は座りにくいとか叩きにくいとかでお蔵入り。

ではいっそのこと、音量とかも気にせず椅子としての機能も取っ払って小型化し、
本当にポータブル化したのを作ってみようじゃないか。


小型薄型カホンって市販のものでもあるんですが、だいたい打面が水平なんですよ。




でも良く考えたらこれ、椅子に座ればヒザで挟んで打面立てれるじゃん!って気付いたの。

しかし、だいたいこの手のカホンって中の響線がスネアードラムのアレなんで
俺のあまり好きな音じゃないんですよ。

スネアドラムのアレこと、スネアワイヤー。
日本ではスナッピーっていう、ゆるキャラのような何だか可愛らしい名前で呼ばれているぞ。

おっす!おらスナッピーだナッピ~
解説しよう!スナッピーとはドイツだかどっかの伝承に出てくる怪人ゆるキャラだ!
夜になっても寝ない子供たちに、背中に背負った砂袋の砂をふりかけて眠らせる能力をもっているぞ!
ねないこおばけすなかけばばあを足したようなかんじだね!でもおじいさんの姿をしているらしいぞ!
 ※正しくはザントマン(ドイツ語で砂男の意味)です。


話が逸れましたが、小型薄型でもちゃんとワイヤー張ってるのがあったらいいのにな~ って、
そんなもん自分で作りゃいいじゃねぇか!今まで何台作ってきてんだよ

てなわけで、今まで作った習作・失敗作の解体&リサイクルも兼ねまして、
梅雨の新作カホン作成日記、いっちょやってみっか~!

つづく。


合わせて読もう!自作カホン日記バックナンバー
・春の新作カホン作成日記 第1話から読む
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