さてさて、前回は、持ち運びに便利な練習用のギターを探し始めた、というところまででしたな。
さらに、できることなら、本番で使うメイン・ギターと同じ長さのスケール(弦が張ってある部分)のものが良い。
上の写真にあるとおり、ちっちゃいギターのスケールはそれぞれ、普通のギターより短くなってます。
ちなみに、マーチンD28のスケールの長さは、64.5cmです。
そう、今のおいらが使っている、練習用ギターの問題点は。
1・ショート・スケールであること。
2・クラシック用の弦が張ってあること。
おもにこの2つですね。
あ、この「ショート・スケール」という言葉、厳密にやりだすと、きりがないのですが、おいらにとってはマーチンD28のネックの長さが基本でして、それを「ロング・スケール」と呼んでいます。
それよりもネックが短い物を、ひとまとめにして「ショート・スケール」と呼んでいます。
ギターに詳しい方からすれば、厳密ではないでしょうが、そこはご了承くださいませ。
で、ギターの大きさの違いがわかる、次の写真を見てみましょう。
1番左が、ドレッドノート・タイプの、普通のアコースティック・ギターです。
おいらのマーチンもこれと同じ大きさです。
1番右は、おそらくギタレレでしょう。
ネックの長さが全然違いますよね。
「弦が6本張ってあるウクレレ」なので、もはや、別の楽器と言っていいでしょうな。
真ん中の2本が、俗に言う「ミニ・ギター」ですね。
おいらが持っている、ペペ・ギターやZO-3ギターは、これと同じくらいのネックの長さってわけです。
持ち運びを便利にするには、小さくするしかないわけで、ネックの長さが短くなるのは当たり前といえば、当たり前。
現在は、こんなにたくさんのミニ・ギターが販売されているんですな~。
おいらがぺぺ・ギターを買った10年くらい前は、ミニ・ギターなんて無かったですよ。
いやあ、このギターを買うときは大変だった~。
あのころの楽器屋さんって、なかなかに硬派でして、
「練習用のちっちゃい、持ち運び便利なギターが欲しいんです。」
と言ったら、
「それはないですね~。ちっちゃいギターで練習しても、あまり練習にならないですよ。エレキ・ギターをアンプにつながないで、生音で、練習したほうがいいと思います。」
などと、渋谷の楽器店でそっけなく言われたのをおぼえてます(遠い目)
でもやっぱり、ちっちゃいギターが欲しくてたまらず、さんざん探し回って、このぺぺ・ギターを購入したわけです。
スペインの子供がフラメンコを練習するためのギターですからね、町の楽器屋さんには、なかなか置いてなかったわけです。
当時は、ミニ・ギターの需要があまり無かったんでしょうね~。
でも、今になって思えば、たしかに「練習」ということを考えれば、この店員さんの言うことは圧倒的に正しい。
ショート・スケールで練習しても、本格的な練習にはならないわけです。
いや、もちろん、スケール(音階)とかコード(和音)とか楽曲を記憶するための、反復練習ならショート・スケールでも全く構わないのですよ。
でも、本番でやりたい演奏を、練習して磨くつもりなら、全くといっていいほど意味がない・・・
指を動かす基礎練習にしても、ショート・スケールでいくら弾けるようになっても、本番で使うギターで、練習と同じように弾けなければ意味がない。
現においらは今、本番で演奏するギターと同じ環境(ロング・スケール)で練習できるギターを探しているわけですから。
硬派な店員さんの言うことが、今になってよくわかりましたよ~。
まあ、ショート・スケールの練習用ギターがすべて悪いわけではなく、使いようってことですな!
そこで、数年前から気になっていた存在が、トラベラー・ギターというやつです!!
これですね!!
これはいろんな意味で画期的なギターですよね!!
まず、コンパクトなのに、ロング・スケールである。
普通のギターと同じ長さのネックを装備しているのですよ。
その上で、持ち運びを便利にするための工夫が凝らされている。
ヘッドが無いですよね!
これで、ギター全体の長さをかなり短くできる。
ヘッドの役割を担うのが、ボディのなかに内蔵されたペグ!
しかも、ボディが、すごく小さい!!
これは非常に良く考えられた設計だと思うのです!!
でも、おいらは数年間、熟慮して、このギターの購入を見送ってきました。
それはなぜかというと、
1・エレキ・ギターであること。
おいらはアコースティック・ギターじゃなきゃ、イヤなのです(爆笑)
まあ、簡単にいうと、いちいち弾くたびにアンプに接続するのがめんどくさいのです(笑)
昔、ZO-3ギターを購入したのも、アンプに接続しなくて良かったからですわ。
2・チューニングがいじりにくそう。
おいらは今、演奏する曲によってチューニングを変えています。
となるとやっぱりペグはヘッドについていて欲しい。
いや、もちろん慣れの問題なのでしょうけど、チューニングを頻繁にいじる人には、使いにくい気がするざます。
3・ヘッドにつけるタイプのチューナーはどこにつけるの?
こういうやつですねっ(爆笑)
ヘッドが無いから、つけられませんよね?(爆笑)
おいらとしては、いろいろと勝手が違ってしまって、とまどうばかり(笑)
いやこのギター、デザインとしては革新的だし、素晴らしいと思うのですよ!
でもやっぱり、おいらにとっては、購入するほどは惹かれないわけです。
というわけで、どうするか。
アコースティック・ギターで、ロング・スケール。
それなのに、持ち運びが便利!
はたして、そんなギターが存在するのか??
以下、次号ですわ!!
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