荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

芭蕉庵・芭蕉稲荷神社

2024年07月24日 | 散文

萬年橋です。葛飾北斎は「富嶽三十六景」で、この橋の中に富士山を描きました。

橋の中央部からの景色です。東は「新小名木川水門」です。江東三角地帯を水害から守っています。ちなみに、「江東」は川(隅田川)の東を意味します。昔は「城東区」と呼ばれていました。お城(江戸城)の東です。

西は隅田川です。

松本零士氏デザインの水上バスが走ります。江戸時代から未来までを感じられる場所です。

萬年橋を越えると、坂の途中に案内板があります。界隈は海抜0メートル地帯です。何処も橋の両側は低地になっています。そこに、「旧芭蕉庵跡」が在ります。

「芭蕉稲荷神社」の幟が有ります。真夏日の下で、涼しげに佇んでいます。先日、富岡八幡宮で松尾芭蕉命を祀る「花本社」を見てがっかりしたのは記憶に新しいところです。

「芭蕉庵史跡」とも有ります。住居跡です。

涼しげです。「芭蕉」と聞いただけで涼しげです。

でも、小さな土地です。更に周囲は民家に囲まれています。

風が通らないむさ苦しい地所です。

説明板です。ここに住んで、奥の細道の旅に出て、大坂で亡くなりました。その後変遷があって、現在の「芭蕉稲荷神社」に至ります。

狭い地所にゴテゴテと石碑が立っています。「奥の細道旅立ち300年記念碑」です。旅立ったのは、今から336年前です。

こちらは「俳聖芭蕉翁生誕350年記念祭記念碑」です。今年で生誕380歳ですね。隣は、誰でも知っている「古池や蛙飛び込む水の音」碑です。

その他こんなものもゴテゴテと有ります。

涼しげな影ですが、風が通らなくて暑いんですよ。ここ。

隅田川傍の水っぽい場所です。

「花本社」の記事はこちら

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鐘ヶ淵で無くなったもの頑張っているもの

2024年07月24日 | 散文

あれがとうとう無くなりました。

看板からすると、印章屋のようですが、小さな文房具店でした(です?)。

あの左のスペースに冷蔵庫が有って、飲料水も売っていました。界隈は解散した商店街なので、周囲にはやたら飲料水の自販機が有ります。そんな環境の中で、自販機と同じ価格で売っていました。

(かつての姿)

 

赤白青の回転看板が回っています。営業中です。

理髪店です。地域に無くては困ります。

田中湯です。

この町唯一の銭湯が頑張って営業中です。

燃料の廃材が置き場から通路まで溢れています。まだやる気十分です。無くなっては住民が困ります。

 

「床屋」と言った方が良い雰囲気です。いつの間にか回転看板が回らなくなりました。

最後に見たのは、どちらも老人で、店主が客の頭を刈っていました。

雰囲気としては、廃業して暫く経ったようです。

 

この解散した商店街で1番賑やかな店です。「肉のブッチャー」の看板が出ていますが、もう10数年前から八百屋です。

商品を地面に並べて販売しています。農家の出である私でも、食べ物を地面に置くのは抵抗感があります。東京下町では時々出遭う八百屋の姿です。こちらでは当たり前の光景です。

元商店街の店舗です。

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