荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

「にぎわう旧宿場町 遊郭の名残」を訪ねる/不動院(最終回)

2020年11月18日 | 散文

やって来ました。新聞記事には金蔵寺(前回紹介)の項で、「同様の塔は千住1丁目の不動院にもある」とのみ記載されていた不動院です。この奥が本堂のようです。

 

こちらが墓地です。供養塔だからこちらだと当たりを付けて入ります。

 

思ったとおり説明板がありました。末尾に、遊女の無縁塔の記載があります。

 

こちらは説明板にあった、「明治維新の際、千住口から戊辰戦争に従軍した芸州藩の軍夫、従属者のうち、千住近在から参加した者の戦死者を永代供養した」ものです。

 

こちらは大正12年の関東大震災による死者の供養塔です。

 

そしてありました。地蔵堂の傍です。

 

2基あります。

 

手前の大きな供養塔は「大塚屋」の無縁塔です。おそらく妓楼の経営者です。

 

世話人の名前が刻まれています。おそらく同業者です。

 

右隣りにある無縁塔です。

 

台座に刻まれているのは妓楼の経営者だと思います。

 

こちら側の一番右端に「大塚楼」の文字が見えます。おそらく、左側の無縁塔の「大塚屋」だと思います。

 

・・・秋の夕暮れです。

無かったことにしてはいけません。圧倒的な貧困のために、底辺で生きることを余儀なくされた娼妓たちが居た証です。女性問題の原点でもあるのです。  以上でこのシリーズを終了します。長らくお付き合い頂きましてありがとうございました。

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