やって来ました。新聞記事には金蔵寺(前回紹介)の項で、「同様の塔は千住1丁目の不動院にもある」とのみ記載されていた不動院です。この奥が本堂のようです。
こちらが墓地です。供養塔だからこちらだと当たりを付けて入ります。
思ったとおり説明板がありました。末尾に、遊女の無縁塔の記載があります。
こちらは説明板にあった、「明治維新の際、千住口から戊辰戦争に従軍した芸州藩の軍夫、従属者のうち、千住近在から参加した者の戦死者を永代供養した」ものです。
こちらは大正12年の関東大震災による死者の供養塔です。
そしてありました。地蔵堂の傍です。
2基あります。
手前の大きな供養塔は「大塚屋」の無縁塔です。おそらく妓楼の経営者です。
世話人の名前が刻まれています。おそらく同業者です。
右隣りにある無縁塔です。
台座に刻まれているのは妓楼の経営者だと思います。
こちら側の一番右端に「大塚楼」の文字が見えます。おそらく、左側の無縁塔の「大塚屋」だと思います。
・・・秋の夕暮れです。
無かったことにしてはいけません。圧倒的な貧困のために、底辺で生きることを余儀なくされた娼妓たちが居た証です。女性問題の原点でもあるのです。 以上でこのシリーズを終了します。長らくお付き合い頂きましてありがとうございました。