荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

真冬の池之端の井戸

2025年02月13日 | 散文

いつものように柘榴の下を入って行きます。

真冬の景色です。野鳥は来ていません。あの人はあれ以来姿を見ていません。

既報のとおり、ここの家が取り壊されました。

いつものようにしゃがんで撮ります。

近づいて上から。

反対側からも。

眺める路地は「厩小路」です。左右に厩が在ったのでしょう。あの人が教えてくれました。

井戸脇の家だけでは無く、厩小路も改廃が進んでいます。ここが売地になりました。

ここ厩小路は10年くらい前に一度改廃があり、北側の数軒が取り壊されて新築されました。その時に新しくなった井戸です。冒頭の井戸と2つの井戸が有ります。ここは本郷台地と上野台地の間の谷地です。従って水が豊かです。馬を飼うのに都合が良かったと思います。

厩小路の突き当たりを右に折れると「駆け落ち坂」です。坂の上は妾宅が沢山あったそうです。この坂を駆け降りて駆け落ちしたそうです。

「厩小路」も「駆け落ち坂」も、正式の地名ではありません。地元の古い住人が覚えているだけです。いずれ廃れる地名です。

坂下から振り返ります。厩小路を冒頭の井戸に戻ります。

さっきの井戸です。

さっきの売地です。

いつもの井戸です。・・・赤いパイルは通行止めにしていたのでしょうか?

柘榴の家です。

真夏になると、バスケットゴールが壁に色濃く影を落とします。


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