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中川上流(注1)、右岸堤防の天端
アスファルト簡易舗装道の両端、緑のなかに茶色の植物(上の写真)
色の組み合わせで目に飛び込む、少々気持ち悪い植物
それはヤセウツボ、無葉緑の寄生植物(一年草)
本種には次のような由来や影響がある(注2)
原産地の地中海沿岸からヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニア、南北アメリカに侵入分布
国内では1937年に千葉県で確認され、現在、本州と四国に分布
牧草に混入して非意図的に侵入
畑地、牧草地、樹園地、路傍でキク科、セリ科、マメ科などの在来種や牧草に寄生して生長を抑制する
そのため、2005年(平成17)08月12日に環境省が公表した「要注意外来生物リスト」(148種類)に載る(注3)
写真のヤセウツボはアカツメクサあるいはシロツメクサに寄生していた
しかし、どっちに寄生しているか判然としない
生長を抑制されて開花せず、アカツメかシロツメか不明
抜取りや刈取りで影響を少なくしましょう
注1 埼玉県久喜市八甫、JR宇都宮線の東鷲宮駅と栗橋駅の中間あたりを東流する中川
注2 国立研究開発法人 国立環境研究所 侵入生物データベース
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80370.html
ハマウツボ科
学名:Orobanche minor 英語名:Common broomrape ; Clover broomrape
注3 環境省は公表の際、次のように明記
「この要注意外来生物は、生態系等に対する被害について指摘があり、科学的知見の集積や利用に関する実態の把握が必要であり、
適正な利用に向けて関係者への普及啓発を行うことが必要な148種類です。
要注意外来生物は、外来生物法の規制が課されるものではありませんが、これらの外来生物が生態系に悪影響を及ぼしうることから、
利用に関わる個人や事業者等に対し、適切な取扱いについて理解と協力をお願いするものです。」
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:写真1;2014年04月27日 写真2・写真3;2014年05月04日 撮影地:埼玉県久喜市八甫