BSテレビを見ているとうなづきデュオを両脇に口上を述べる人あるいは宣伝用愛用者が、言葉巧みにこれは良いと健康器具や食品を宣伝している。こうした宣伝が絶えないということは、売れ行きにそれなりの効果があるのだろうし、宣伝される商品が移り変わってゆくということはそれほどの効果はないということだと推定する。
健康食品には科学的に有効性が証明されたものは殆どない。証明されれば医薬品として採用されるので、我々が処方できるようになる。科学的に証明されていないのは、証明するのがものすごく難しいからで、健康食品が有効か無効かは実はよく分からないのだ。唯、注意しなければいけないのは中に人によっては有害なものもあり、良さそうだからと安易に手を出すのは考えものだ。作り手がどういう人でどういう考えで商品を作っているかを調べれば一番だが、考えてみるだけで安易に手は出なくなるだろう。
そうしてちょっと考える人にいくらかは健康の幸運が巡ってくると確信している。考えるといってもさほど難しいことではなく、体調とこの二三日何をしたかを朝な夕なに想起するだけで、学び気付くことは多い。体調と言っても分かりにくければ、朝飯が上手いかよく眠れたかそれと血圧と体重を朝夜測定するだけでよい。そうすると、どういう生活が好ましいかわかるものだ。それを続ければ、間違いなく健康寿命が延びる。継続は力なりと昔の人が教えている。
勿論、過ぎたるは及ばざるがごとしで、健康に振り回されては失うものもあるだろう。