駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

師走の東京、賑わいの銀座

2017年12月18日 | 小考

   

年に二三回は東京に行くのだがいつも東京は大都会だと感じる。山手線の内側は高層ビルが林立し、通りは落ち葉こそあれゴミはなく清潔で美しい。行き交う人もやや地味な色の服装が多いが整然として行儀が良い。列を乱し声高に話すのは中国からの旅行者だ。確かに東京に来ると、景気は悪くない日本には活動力があると思わされる。

 噂の銀座シックスにも寄ってきたが、これはちょいとセンスを疑う内容で、銀座の洗練に微かな陰りを感じた。あるいは元々銀座は洗練を売りにしてきたわけではなく賑わいを誇ってきた街なのかもしれない。

 三年ぶり教室の忘年会、同年輩が二人亡くなり、六十人の出席者の十一番目の年配になっていた。一番端ではあるが最善列に座らされ記念写真を撮った。恩師の教授は六年前に亡くなっており、今の教授は十年後輩で、歯止めがない感じでだんだん先頭の方へ押し出されてしまう。まだまだなのにあれあれで、それが人生、生きると言うことなのだろうか。まあ、馬齢であっても後輩のために歯止めというかある種の壁でありたいと思ったことだ。

 地方都市もう一つ元気が感じられない我が町ではあるが、いつの間にか住み慣れた我が家、戻ってきてほっとしている。

コメント
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