中之島教室「源氏物語の色~日本の彩を探る」の吉岡幸雄先生が、
第58回(2010年)「菊池寛賞」されました。
2011年7月9日(土) 〜8月28日(日)記念の展覧会を開催されますので、
ご紹介いたします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/1b/d3569061929fc2f6f2a0ad0aaa1f59a7.jpg)
会場:東大阪市民美術センター
〒578-0924 東大阪市吉田6丁目7番22号
TEL 072-964-1313 FAX 072-964-1596
休館日:月曜日(但、7月18日は開館。19日休館)
開館時間:午前10時〜午後5時(入館は16:20まで)
入館料:一般500円
染司よしおかは、江戸時代の文化年間に吉岡という屋号で染屋をはじめられましたが、
そのころは現在のような化学染料はなく、植物の樹皮や実、根などを煎じながら色素を汲み出して染めていました。
そして三代目となった明治20年頃には、ヨーロッパから輸入された化学染料が、
当時の最先端技術と理解されて、手間のかかる植物染料での技術は急速に姿を消してゆきました。
四代目吉岡常雄氏は、正倉院宝物をはじめ、古代の染織品の研究を契機として、
大学の教壇に立たれながら、もう一度植物染料に還ろうとされましたが、
当時学生であった当代吉岡幸雄氏も、天然染料や染織品の調査のために国内外を旅し、
その手と眼で多くのことを記憶されたのです。
氏は、一時出版編集の世界に入られますが、五代目として家業をつがれることになった時、
一切化学染料を使わない伝統的な植物染だけに徹することを決意されます。
そしてそれは同時に、商売としての染の仕事を続けるのではなく、
我国の自然の中で生まれ受け継がれてきた日本人の、
衣食住の根本に立ち返るということでもあったのです。
本展は、東大寺、法隆寺、薬師寺、蓮 寺等の祭事に用いられる様々な衣裳・装束をはじめ、
石清水八幡宮の「花神饌」や、「源氏物語の色」シリーズ、襲の色目、実際の植物染の原料などによって、
吉岡幸雄氏の仕事の一端を紹介するものですが、
平成22年秋、JAXA「はやぶさ」プロジェクトチームらとともに、
第58回菊池寛賞を受賞されて以降、初めての本格的な展覧会として、
各方面の注目を浴びると思われます。
自然染料の深い味わいは、我々の心に静かに深く沁みいってくるような心地が致しますが、
それはきっと、わたくしたち日本人の魂の奥底に眠る古代の色への憧憬が甦っているのでしょう。
本物の人が生み出す本物の世界をごゆっくりお楽しみ下さい。
詳細PDFはこちら
中之島教室「源氏物語の色~日本の彩を探る」9月21日(水)14:30-16:00の詳細はこちら
もしくは中之島教室(06-6222-5222)へどうぞ。
第58回(2010年)「菊池寛賞」されました。
2011年7月9日(土) 〜8月28日(日)記念の展覧会を開催されますので、
ご紹介いたします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/1b/d3569061929fc2f6f2a0ad0aaa1f59a7.jpg)
会場:東大阪市民美術センター
〒578-0924 東大阪市吉田6丁目7番22号
TEL 072-964-1313 FAX 072-964-1596
休館日:月曜日(但、7月18日は開館。19日休館)
開館時間:午前10時〜午後5時(入館は16:20まで)
入館料:一般500円
染司よしおかは、江戸時代の文化年間に吉岡という屋号で染屋をはじめられましたが、
そのころは現在のような化学染料はなく、植物の樹皮や実、根などを煎じながら色素を汲み出して染めていました。
そして三代目となった明治20年頃には、ヨーロッパから輸入された化学染料が、
当時の最先端技術と理解されて、手間のかかる植物染料での技術は急速に姿を消してゆきました。
四代目吉岡常雄氏は、正倉院宝物をはじめ、古代の染織品の研究を契機として、
大学の教壇に立たれながら、もう一度植物染料に還ろうとされましたが、
当時学生であった当代吉岡幸雄氏も、天然染料や染織品の調査のために国内外を旅し、
その手と眼で多くのことを記憶されたのです。
氏は、一時出版編集の世界に入られますが、五代目として家業をつがれることになった時、
一切化学染料を使わない伝統的な植物染だけに徹することを決意されます。
そしてそれは同時に、商売としての染の仕事を続けるのではなく、
我国の自然の中で生まれ受け継がれてきた日本人の、
衣食住の根本に立ち返るということでもあったのです。
本展は、東大寺、法隆寺、薬師寺、蓮 寺等の祭事に用いられる様々な衣裳・装束をはじめ、
石清水八幡宮の「花神饌」や、「源氏物語の色」シリーズ、襲の色目、実際の植物染の原料などによって、
吉岡幸雄氏の仕事の一端を紹介するものですが、
平成22年秋、JAXA「はやぶさ」プロジェクトチームらとともに、
第58回菊池寛賞を受賞されて以降、初めての本格的な展覧会として、
各方面の注目を浴びると思われます。
自然染料の深い味わいは、我々の心に静かに深く沁みいってくるような心地が致しますが、
それはきっと、わたくしたち日本人の魂の奥底に眠る古代の色への憧憬が甦っているのでしょう。
本物の人が生み出す本物の世界をごゆっくりお楽しみ下さい。
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もしくは中之島教室(06-6222-5222)へどうぞ。