アラダール・ペゲ(Aladár Pege) 1939年10月8日 - 2006年9月23日
ハンガリー出身のベーシストのアラダール・ペゲは、生家が音楽一家であったこともあり、15歳の頃には既に本格的な演奏活動を行っています。
そしてそのテクニックにおいて、ボーイング奏法は勿論のこと、ジャズの基本であるピチカート(ピッキング)奏法も巧みで、「ベースのパガニーニ」とも称されていました。
それは下記の映像をチェックしていただくと、その凄さが分かります。
Aladar Pege - Sibiu Jazz Festival 2004 (solo)
元来クラシック畑の出身で、ジャズへの関わりは1960年代の始め頃と推測され、社会主義国の中にあって、海外での初めての活動は1963年にヨーロッパで開催された Bled Jazz Festivalです。
彼のジャズ歴の中で、1970年にはモントルー・ジャズ・フェスティバルにおいて最優秀演奏者に選出されたり、アメリカ人ピアニストのウォルター・ノリスとコンビを結成したり、ニューヨークのカーネギー・ホールでハービー・ハンコックと共演をした事もありました。
晩年は、出身校でもあるリスト音楽院(ブダペスト)で教鞭を執っており、ここでも「パガニーニ」の愛称で親しまれていました。
日本で最初にアラダール・ペゲを紹介した評論家は、埼玉県に在住のA氏(と思われます)で、1970年代の初めにSJ誌で紹介された 「anthology 67/68」に登場していますが、当時ペゲの音源を入手することは難しかったです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/04/6b/e3598de4fe3ed3eec291d2d2c3bd69fc_s.jpg)
私は1980年に仕事で現地入りした時、ブダペストの英雄広場の近くでジャズ・コンサートが開催されるというチラシを見て、宿泊しているホテルから歩いて行ける場所だったので、7月23日のコンサートに行ってきましたが、入場料は20Ft.(フォリント/当時の日本円でおよそ200円)でした。
当日は「DIMENZIO カルテット」が出演していましたが、そこで貰ったプログラムで、7月16日にペゲのバンドが出演していたことを知りました。(残念)
下記はジャズ・コンサートのプログラムの一部です。
ペゲはPege Aladarと記載されていますが、Pegeが性、Aladarが名前で、ハンガリーでは日本と同じ呼び方となります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/10/26/276205df01949d64804b6bfcfb5db734_s.jpg)
そのことがきっかけとなり、帰国後はアラダール・ペゲに関する音源を集めるようになりました。
ペゲは3月2日のブログ、「ハンガリーのジャズ」の中のanthology 64 (modern jazz Ⅳ - Ⅴ)以降、このシリーズにも毎回登場しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/49/de/5a1b0c767a131ed8a36b91982f5dd93d_s.jpg)
今回、最初に紹介するのは、1970年録音のモントルー出演時の再演集で、1曲目の枯葉はトリオで演奏されていて、最初から最後まで、ベースの神業を聴くことができます。
このアルバムではペゲの奏法を、「クラシカル、ジャズ、そしてビート・ミュージック」と称しています。
次は1980年に発売されたアルバムで、現地で購入してきました。
1976年~78年のペゲを中心とした演奏が収録されていて、ジャケットの下段に書かれているように、A面3曲は米国のミュージシャンとの共演です。
その他、手持ちの「LP」と「CD」を紹介します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/78/e5/94b13f93bf4616e03be328970f7db597_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/2b/a0/765bc78508124c5d9aaa607f8c49805c_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7f/81/8656eee297b3fa5f38f53dc7d298403c_s.jpg)
最後の1枚は、5月18日のブログ、オイゲン・キケロの「クラシックとジャズ」に登場しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0c/ce/85855f300a10c9bacdae77f03bfb1ed4_s.jpg)
以下は他人のリーダーアルバムに参加したもので、1枚目と2枚目は冒頭に紹介したウォルター・ノリスとのデュオ作品です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3d/1a/7b82eabd27b7d5e5d46b5ea8bd20b549_s.jpg)
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一連のペゲの演奏を聴いてみての感想は、テクニックが走り過ぎているきらいもあり、モントルーのアルバムにも記載されていたように、ジャズというよりはクラシック+ビート・ミュージックという方が当たっていると思います。
ハンガリー出身のベーシストのアラダール・ペゲは、生家が音楽一家であったこともあり、15歳の頃には既に本格的な演奏活動を行っています。
そしてそのテクニックにおいて、ボーイング奏法は勿論のこと、ジャズの基本であるピチカート(ピッキング)奏法も巧みで、「ベースのパガニーニ」とも称されていました。
それは下記の映像をチェックしていただくと、その凄さが分かります。
Aladar Pege - Sibiu Jazz Festival 2004 (solo)
元来クラシック畑の出身で、ジャズへの関わりは1960年代の始め頃と推測され、社会主義国の中にあって、海外での初めての活動は1963年にヨーロッパで開催された Bled Jazz Festivalです。
彼のジャズ歴の中で、1970年にはモントルー・ジャズ・フェスティバルにおいて最優秀演奏者に選出されたり、アメリカ人ピアニストのウォルター・ノリスとコンビを結成したり、ニューヨークのカーネギー・ホールでハービー・ハンコックと共演をした事もありました。
晩年は、出身校でもあるリスト音楽院(ブダペスト)で教鞭を執っており、ここでも「パガニーニ」の愛称で親しまれていました。
日本で最初にアラダール・ペゲを紹介した評論家は、埼玉県に在住のA氏(と思われます)で、1970年代の初めにSJ誌で紹介された 「anthology 67/68」に登場していますが、当時ペゲの音源を入手することは難しかったです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/4d/63/e350bea603e6e18a6d81528c0b4918b1_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/04/6b/e3598de4fe3ed3eec291d2d2c3bd69fc_s.jpg)
私は1980年に仕事で現地入りした時、ブダペストの英雄広場の近くでジャズ・コンサートが開催されるというチラシを見て、宿泊しているホテルから歩いて行ける場所だったので、7月23日のコンサートに行ってきましたが、入場料は20Ft.(フォリント/当時の日本円でおよそ200円)でした。
当日は「DIMENZIO カルテット」が出演していましたが、そこで貰ったプログラムで、7月16日にペゲのバンドが出演していたことを知りました。(残念)
下記はジャズ・コンサートのプログラムの一部です。
ペゲはPege Aladarと記載されていますが、Pegeが性、Aladarが名前で、ハンガリーでは日本と同じ呼び方となります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3e/89/92f66346a91bf1318c012425489a8b53_s.jpg)
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そのことがきっかけとなり、帰国後はアラダール・ペゲに関する音源を集めるようになりました。
ペゲは3月2日のブログ、「ハンガリーのジャズ」の中のanthology 64 (modern jazz Ⅳ - Ⅴ)以降、このシリーズにも毎回登場しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/43/38/dbe32fae219d9ffe71fdb47641a1247a_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/49/de/5a1b0c767a131ed8a36b91982f5dd93d_s.jpg)
今回、最初に紹介するのは、1970年録音のモントルー出演時の再演集で、1曲目の枯葉はトリオで演奏されていて、最初から最後まで、ベースの神業を聴くことができます。
このアルバムではペゲの奏法を、「クラシカル、ジャズ、そしてビート・ミュージック」と称しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/4a/85/b5be25718f460d8158cbfceab6eab4c0_s.jpg)
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次は1980年に発売されたアルバムで、現地で購入してきました。
1976年~78年のペゲを中心とした演奏が収録されていて、ジャケットの下段に書かれているように、A面3曲は米国のミュージシャンとの共演です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/43/71/cf03acbee509c400357e8bf94e1ac757_s.jpg)
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その他、手持ちの「LP」と「CD」を紹介します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/78/e5/94b13f93bf4616e03be328970f7db597_s.jpg)
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最後の1枚は、5月18日のブログ、オイゲン・キケロの「クラシックとジャズ」に登場しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/08/84/adee9252723c38f20482dfe81b0b0346_s.jpg)
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以下は他人のリーダーアルバムに参加したもので、1枚目と2枚目は冒頭に紹介したウォルター・ノリスとのデュオ作品です。
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一連のペゲの演奏を聴いてみての感想は、テクニックが走り過ぎているきらいもあり、モントルーのアルバムにも記載されていたように、ジャズというよりはクラシック+ビート・ミュージックという方が当たっていると思います。