日本の歌謡・ポップッス系の男性歌手の中では、アイ・ジョージの歌がお気に入りで、これまでに多くのレコードを集めてきましたが、彼の初期の歌声が聴けて、しかもドドンパのリズムでという1枚。(歳が分かります)
「ドドンパ誕生」 TEICHIKU NL-1153
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1. 今夜もベラ・ベラ・ベンチャーロ
2. 二人でお茶を
3. ア・ロ・ロコ
4. これぞ恋
5. セントルイス・ブルース
6. 軍艦マーチ
7. パパはママにいかれてる
8. メロンの心
9. バンバ(さらば草原よ)
10. ドドンパ誕生
1961年に発売されたこの「ドドンパ誕生」は、若いアイ・ジョージ(1, 4, 9, 10)の歌と共に、ラテン歌手として売り出した坂本スミ子の歌(3, 7, 8)、それに古谷允のテナー・サックス・ソロも聴くことができます。
B面の最初では、「軍艦マーチ」がドドンパのリズムで、しかも中間部のトリオまでしっかりと演っているとは驚きで、これはプロデューサーの考えが如実に反映されているのではと、思います。
ジャズに限らず、この10インチ盤等も時々聴くのですが、若々しく張りのあるジョージの声は何とも言えず気持ちが良いです。
なお、この「ドドンパ」というリズムを生み出した経緯については、色々諸説があるようですが、それについてはフリー百科事典に載っていました。
ドドンパの起源については諸説あるが、米国領時代のフィリピンで流行したマンボが源流であるとの説が有力である。フィリピンから大陸に渡ったフィリピン・マンボは、四拍子の2拍目にアクセントがある特徴があった。1960年、フィリピン・マンボの存在を知ったアイ・ジョージがジャズ・セッションなどで徐々にアレンジを加えてゆき、4拍目に三連符をおき、3拍目に空白を置くというリズムがとられる。これの4拍目、2拍目が「ドドン」「パ」と聞こえたため、曲調の名前がそのまま「ドドンパ」になった。
最初の披露は、京都・祇園のクラブ・ベラミで、五山送り火の日に「祇園小唄」のドドンパ編曲を舞妓に踊らせたという。その後関西を中心に人気が沸騰し、1961年1月、渡辺マリの「東京ドドンパ娘」の発売へと至る。これで全国規模のドドンパブームへと至った。この頃、ドドンパの起源を巡って渡辺のビクターとジョージのテイチクとの間で論争が起こった。
ジョージはドドンパを一つの編曲技法・ダンスリズムと捉えており、LP「ドドンパ誕生」「ドドンパ禁止」で、スタンダード楽曲のドドンパ編曲を発表した。そして実際に、ダンスホールやナイトクラブではドドンパ調の編曲がかけられ、ダンスが行われ、さらに楽曲の編曲もなされていた。さらにトリスウイスキーのCMへの楽曲提供(ジョージ自身が出演)は日本初のタイアップCMとされる。
同時期に全盛期を迎えていたロカビリーにおいても、永六輔がLPのジャケットを制作し、中村八大も自身のリサイタルでドドンパを大々的にフィーチャーするなど、積極的な関わりが見られた。その他、美空ひばりも「ひばりのドドンパ」(B面は「車屋さん」)」をシングル発売するなど、様々な歌手がドドンパと銘打った楽曲を発表し、映画のテーマにもなった。1962年発売の北原謙二「若いふたり」も代表曲である。「ドドンパ」の歌詞に合わせ脚を折り曲げ、腰を落とす踊りも流行した。
しかし、「東京ドドンパ娘」を超えるドドンパソングが登場しなかったこともあり、ドドンパブームは終息を迎えることとなる。
その後、1976年に桜たまこが「東京娘」を、1992年にモダンチョキチョキズが「ティーンエイジ・ドドンパ」(アルバム「ローリング・ドドイツ」に収録)を、2004年に氷川きよしが「きよしのドドンパ」を出しヒットとなるが、ドドンパブームの再来とまでは至っていない。
ドドンパと言えば、これも忘れられません。
作曲は遠藤実ですが、アレンジの妙と、鼻にかかった歌声も聴きどころです。
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そして、ドドンパに替わって、チャ・チャ・チャのリズムによるアイ・ジョージと坂本スミ子の共演が聴ける1曲、
バックは、有馬徹とノーチェ・クバーナで、松本英彦のフルートが加わっています。
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「ドドンパ誕生」 TEICHIKU NL-1153
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1. 今夜もベラ・ベラ・ベンチャーロ
2. 二人でお茶を
3. ア・ロ・ロコ
4. これぞ恋
5. セントルイス・ブルース
6. 軍艦マーチ
7. パパはママにいかれてる
8. メロンの心
9. バンバ(さらば草原よ)
10. ドドンパ誕生
1961年に発売されたこの「ドドンパ誕生」は、若いアイ・ジョージ(1, 4, 9, 10)の歌と共に、ラテン歌手として売り出した坂本スミ子の歌(3, 7, 8)、それに古谷允のテナー・サックス・ソロも聴くことができます。
B面の最初では、「軍艦マーチ」がドドンパのリズムで、しかも中間部のトリオまでしっかりと演っているとは驚きで、これはプロデューサーの考えが如実に反映されているのではと、思います。
ジャズに限らず、この10インチ盤等も時々聴くのですが、若々しく張りのあるジョージの声は何とも言えず気持ちが良いです。
なお、この「ドドンパ」というリズムを生み出した経緯については、色々諸説があるようですが、それについてはフリー百科事典に載っていました。
ドドンパの起源については諸説あるが、米国領時代のフィリピンで流行したマンボが源流であるとの説が有力である。フィリピンから大陸に渡ったフィリピン・マンボは、四拍子の2拍目にアクセントがある特徴があった。1960年、フィリピン・マンボの存在を知ったアイ・ジョージがジャズ・セッションなどで徐々にアレンジを加えてゆき、4拍目に三連符をおき、3拍目に空白を置くというリズムがとられる。これの4拍目、2拍目が「ドドン」「パ」と聞こえたため、曲調の名前がそのまま「ドドンパ」になった。
最初の披露は、京都・祇園のクラブ・ベラミで、五山送り火の日に「祇園小唄」のドドンパ編曲を舞妓に踊らせたという。その後関西を中心に人気が沸騰し、1961年1月、渡辺マリの「東京ドドンパ娘」の発売へと至る。これで全国規模のドドンパブームへと至った。この頃、ドドンパの起源を巡って渡辺のビクターとジョージのテイチクとの間で論争が起こった。
ジョージはドドンパを一つの編曲技法・ダンスリズムと捉えており、LP「ドドンパ誕生」「ドドンパ禁止」で、スタンダード楽曲のドドンパ編曲を発表した。そして実際に、ダンスホールやナイトクラブではドドンパ調の編曲がかけられ、ダンスが行われ、さらに楽曲の編曲もなされていた。さらにトリスウイスキーのCMへの楽曲提供(ジョージ自身が出演)は日本初のタイアップCMとされる。
同時期に全盛期を迎えていたロカビリーにおいても、永六輔がLPのジャケットを制作し、中村八大も自身のリサイタルでドドンパを大々的にフィーチャーするなど、積極的な関わりが見られた。その他、美空ひばりも「ひばりのドドンパ」(B面は「車屋さん」)」をシングル発売するなど、様々な歌手がドドンパと銘打った楽曲を発表し、映画のテーマにもなった。1962年発売の北原謙二「若いふたり」も代表曲である。「ドドンパ」の歌詞に合わせ脚を折り曲げ、腰を落とす踊りも流行した。
しかし、「東京ドドンパ娘」を超えるドドンパソングが登場しなかったこともあり、ドドンパブームは終息を迎えることとなる。
その後、1976年に桜たまこが「東京娘」を、1992年にモダンチョキチョキズが「ティーンエイジ・ドドンパ」(アルバム「ローリング・ドドイツ」に収録)を、2004年に氷川きよしが「きよしのドドンパ」を出しヒットとなるが、ドドンパブームの再来とまでは至っていない。
ドドンパと言えば、これも忘れられません。
作曲は遠藤実ですが、アレンジの妙と、鼻にかかった歌声も聴きどころです。
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そして、ドドンパに替わって、チャ・チャ・チャのリズムによるアイ・ジョージと坂本スミ子の共演が聴ける1曲、
バックは、有馬徹とノーチェ・クバーナで、松本英彦のフルートが加わっています。
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