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古賀メロディーを歌う3人+1のアルバム

2022-08-17 | 演歌・ポップス

古賀政男の作品(作曲)を歌う歌手は数多く、アルバムを輩出している人も男女限らず相当数に上りますが、その中で、昭和の3人+1の男性(歌手)によるアルバムを聴き比べてみました。 (歳を重ねると、ジャズだけでなく、時にはこのような歌も聴きたくなります)

1枚目は、勝新太郎
発売は「大映レコード」(コロムビア・レコード)からのものです。
  

勝にはポップスや日本の歌手のカバー曲など、低音を生かした独特のフィーリングで歌うレコーディングがありますが、ここでは少し引いて神妙に歌っています。しかし、高い音程まで無理なく出ていて、じっくり聴いてみるとやはり上手い歌手です。
彼は、小唄なども得意としていたこともあり、「人生劇場」の2番では伴奏抜きで、アカペラで歌うという離れ業も披露しています。
なお、アルバムジャケットには、若き日の勝と古賀政男の写真が掲載されていました。


2枚目(CD)は、石原裕次郎
裕ちゃん独特のフィーリングで、持ち歌と同じように全ての曲を軽やかに歌っています。
 

3枚目はアイ・ジョージで、テイチクを離れコロムビアに移籍してアルバム単位としての第1作が、なんと古賀メロディーを歌ったものでした。
アイ・ジョージが自らこのような企画を持ち出すことはありえず、移籍の条件としてレコード会社からの注文に応えたものだと思われます。(コロンビアには美空ひばりを始めとして、数多くの古賀メロディ―を歌った歌手がいます)
彼は、ラテン音楽は勿論のこと、「城ヶ島の雨」や「小諸馬子唄」等の日本の歌曲も得意としているので、古賀メロディーをどのように歌うのかも興味がありましたが、やはりそこは流しで鍛えた一流歌手、ギター1本で歌える「影を慕いて」「湯の町エレジー」「酒は涙か溜息か」等の歌い方は流石だし、ラテン調にアレンジされた「サーカスの唄」や「東京ラプソディー」の他、タンゴのリズムに乗って歌う「赤い靴のタンゴ」は更に上手いです。
また「誰か故郷を想わざる」や「人生の並木路」は、ディック・ミネと間違うくらい似ている部分があります。
  


そして+1は、鶴岡雅義と東京ロマンチカ                            古賀メロディ―にはギターが似合いますが、鶴岡雅義のレキントがイントロと曲中のオブリガートの両方で素晴らしい音色を奏で、また歌の方は、三条正人を中心として3人が交代でソロを取り、そのバックでは何時ものハーモニーが聴けます。

  


こういうアルバムにおいては実力派揃いのそれぞれが、共に歌っている曲を比較して聴いてみるのも楽しみ方の一つです。
生前、父が好きな歌だった「誰か故郷を想わざる」を聴くと、当時の想いがこみ上げてきます。


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