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私の愛聴盤(第137回)

2019-12-29 | 私の愛聴盤
第137回は、エラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロングによる楽しいデュエット集です。

「ELLA FITZGERALD AND LOUIS ARMSTRONG」 MG V - 4003
  
 1. CAN′T WE BE FRIENDS
 2. ISN’T THIS A LOVELY DAY
 3. MOONLIGHT IN VERMONT
 4. THEY CAN′T TAKE THAT AWAY FROM ME
 5. UNDER A BLANKET OF BLUE
 6. TENDERLY
 7. A FOGGY DAY
 8. STARS FELL ON ALABAMA
 9. CHEEK TO CHEEK
10. THE NEARNESS OF YOU
11. APRIL IN PARIS
ELLA FITZGERALD(vo) LOUIS ARMSTRONG(vo)
OSCAR PETERSON(p) RAY BROWN(b) HERB ELLIS(g) BUDDY RICH(ds)
録音 1956年8月16日
1901年生まれのルイ・アームストロングと、1917年生まれのエラ・フィッツジェラルド、この2人の大御所による録音は、ルイが55歳、エラが39歳の時のもので、ジャケットも「素」のままのツー・ショットが微笑ましいです。
2人の掛け合いによるスキャット、それに歌の合間に入るルイの渋いトランペット演奏に加え、曲順も上手く練られていて、1曲目に「お友達になれない?」、そして最後は「あなたのそばに」~「パリの四月」となっています。

よく知られたスタンダードの数々を、エラはソフトで、しかも完璧なイントネーションで、一方のルイは特徴のあるダミ声で、この対比が何とも言えず良い感じのアルバムで、A面の「ISN’T THIS A LOVELY DAY」や、B面の「STARS FELL ON ALABAMA」での2人のハモるコーラスと、交互にメロディを歌う後ろでの掛け合いによるスキャットは本当に素晴らしいです。
そして、エラがしっとりと歌う「MOONLIGHT IN VERMONT」でのハーブ・エリスのギターや、ルイのトランペット・ソロ、また、B面のミデアム・テンポの「A FOGGY DAY」や「CHEEK TO CHEEK」でのルイのスイング感たっぷりの歌など、聴きどころが沢山あります。

同じくオスカー・ピーターソンが歌伴奏を担当しているアニタ・オディの代表的アルバムである「アニタ・シングス・ザ・モスト」ですが、こちらにも「THEY CAN′T TAKE THAT AWAY FROM ME」や「TENDERLY」が収録されているので聴き比べてみると、アニタがエラの歌い方によく似ていることにちょっと驚きます。(ちなみに「アニタ・シングス・ザ・モスト」は、今回のアルバムの5ヶ月後の録音です)

最後の2曲は共にバラードですが、「APRIL IN PARIS」で先発するエラのビブラートを利かせた歌は絶品で、続くルイの1コーラスとトランペットの演奏、そして最後は再びサビからのエラとなっており、温かい歌心を持ったこの1枚で、今年1年を締めくくりたいと思います。


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