今年最初のアルバムは、ポール・デスモンドのピアノレス・カルテットです。
「THE PAUL DESMOND QUARTET」 FANTASY 3235
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1. JAZZABELLE
2. A WATCHMAN’S CARROLL
3. EVERYTHING HAPPENS TO ME
4. LET′S GET AWAY FROM IT ALL
5. LOOK FOR THE SILVER LINING
6. SACRE BLUES
7. YOU GO TO MY HEAD
8. LINE FOR LYONS
PAUL DESMOND(as) DON ELLIOTT(tp, mell)
NORMAN BATES(b) JOE DODGE(ds)
録音 1956年2月14日
今年の三が日は、ある事情から各奏者のジャケットを眺めるだけで静かに過ごし、今日になって初めての音出しとなりましたが、年明け早々から音量を上げてヘビーなジャズを聴きたくなかったので、その中からこのファンタジー盤を選びました。
ポール・デスモンドは、この録音時は既にブルーベックのバンドに参加して10年程経っていますが、こちらはリーダー・アルバムであることから一層自由な発想でここでも素晴らしいソロを披露しています。
録音のせいなのか、ここでのデスモンドのアルト・サックス音は太く、後期のほうが繊細で澄んで聞こえます。
また、相方のドン・エリオットは、トランペットの他にジャズ演奏では珍しいメロフォンを吹いていて、トロンボーンとホルンを足して二で割ったような柔らかい音がするこの楽器が、デスモンドのサックスと良く溶け合っています。
ここでのエリオットは、上記の写真の如くメロフォンのほうを多く使っているのですが、「LET′S GET AWAY FROM IT ALL」や「YOU GO TO MY HEAD」でのトランペットも、メロフォン同様にソフトな音色であり、しっかり聴いていないと間違いそうになります。
全8曲のテーマ部は、共に2人の掛け合いで進んで行き、中間部はベースとドラムスをバックにトリオでのシンプルな展開となっていて、両者の素晴らしいソロが堪能できます。
A、B面共に4曲づつ収録されていますが、どちらかというとB面のブルースと残り3曲のスタンダードの演奏が好みであり、5,6番目の2曲においては4つを刻むベース・ソロもあり、6曲目のブルースではデスモンドがトリッキーな音で意表を突く場面もあります。
また、ジェリー・マリガンの十八番である「LINE FOR LYONS」は、アルト・サックスとメロフォンの絶妙で魅力ある演奏となっていて、マリガン&ベイカーのそれとは違う楽しみがあります。
「THE PAUL DESMOND QUARTET」 FANTASY 3235
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1. JAZZABELLE
2. A WATCHMAN’S CARROLL
3. EVERYTHING HAPPENS TO ME
4. LET′S GET AWAY FROM IT ALL
5. LOOK FOR THE SILVER LINING
6. SACRE BLUES
7. YOU GO TO MY HEAD
8. LINE FOR LYONS
PAUL DESMOND(as) DON ELLIOTT(tp, mell)
NORMAN BATES(b) JOE DODGE(ds)
録音 1956年2月14日
今年の三が日は、ある事情から各奏者のジャケットを眺めるだけで静かに過ごし、今日になって初めての音出しとなりましたが、年明け早々から音量を上げてヘビーなジャズを聴きたくなかったので、その中からこのファンタジー盤を選びました。
ポール・デスモンドは、この録音時は既にブルーベックのバンドに参加して10年程経っていますが、こちらはリーダー・アルバムであることから一層自由な発想でここでも素晴らしいソロを披露しています。
録音のせいなのか、ここでのデスモンドのアルト・サックス音は太く、後期のほうが繊細で澄んで聞こえます。
また、相方のドン・エリオットは、トランペットの他にジャズ演奏では珍しいメロフォンを吹いていて、トロンボーンとホルンを足して二で割ったような柔らかい音がするこの楽器が、デスモンドのサックスと良く溶け合っています。
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ここでのエリオットは、上記の写真の如くメロフォンのほうを多く使っているのですが、「LET′S GET AWAY FROM IT ALL」や「YOU GO TO MY HEAD」でのトランペットも、メロフォン同様にソフトな音色であり、しっかり聴いていないと間違いそうになります。
全8曲のテーマ部は、共に2人の掛け合いで進んで行き、中間部はベースとドラムスをバックにトリオでのシンプルな展開となっていて、両者の素晴らしいソロが堪能できます。
A、B面共に4曲づつ収録されていますが、どちらかというとB面のブルースと残り3曲のスタンダードの演奏が好みであり、5,6番目の2曲においては4つを刻むベース・ソロもあり、6曲目のブルースではデスモンドがトリッキーな音で意表を突く場面もあります。
また、ジェリー・マリガンの十八番である「LINE FOR LYONS」は、アルト・サックスとメロフォンの絶妙で魅力ある演奏となっていて、マリガン&ベイカーのそれとは違う楽しみがあります。