アルガルベ・サーキットを舞台に2日(日)、シーズン第3戦ポルトガルGP決勝レースが開催され、2番手スタートだったメルセデスのハミルトンが逆転優勝を果たした。
混戦が予想された予選ではメルセデスのボッタスがQ3序盤にソフトタイヤで刻んだタイムが最速となり、終盤に投入したミディアムタイヤではタイムを更新できなかったものの、同様のタイヤ戦略だった相棒のハミルトンとともにフロントローを独占している。Q3序盤に好ペースを見せるもコースリミットをオーバーしてしまったことでタイムが抹消されたレッドブルのフェルスタッペンはトラフィックの影響もあってラストアタックのタイムが伸びずに3番手となったが、チームメイトのペレスとともに2列目を確保しており、レースでの逆転を目指す格好となった。
ピレリはポルトガルにC1からC3の最も硬い組み合わせのドライタイヤを用意しており、メルセデスとレッドブルの4人に加えて予選8番手だったフェラーリのルクレールがQ2をミディアムタイヤで突破、タイヤの持ちが良いアルガルベ・サーキットでソフト勢との対決に注目が集まった。
青空の下、全長4.653kmのコースで気温19.7℃、路面温度40.1℃、湿度38.9%のドライコンディションで迎えたレースは66周で争われ、タイヤ選択が自由な11番手スタート以降のドライバーは大半が新品のミディアムで第1スティントに臨んでいる。ハードはおらず、ソフトタイヤを選んだのは15番グリッドのライコネン(アルファロメオ・レーシング)と17番グリッドのストロール(アストンマーティン)のみだ。
緊張感の高まったスタートはメルセデス勢が好発進を決め、フェルスタッペンも蹴り出しが良かったが、ペレスは5番手スタートのサインツ(フェラーリ)に抜かれてひとつポジションを落としてしまう。混雑した中団から後方集団ではコースを飛び出すマシンも見られたものの、大きな混乱はなくオープニングラップを終えてボッタスとハミルトンの1-2態勢は変わらず、フェルスタッペン、サインツ、ペレスの順で2周目に入った。
その直後、ライコネンがホームストレートで前を走っていたチームメイトのジョビナッツィのリアにフロントウイングをぶつけてしまい、コース上にデブリが飛んだため、セーフティカーに出動要請が下る。フロントウイングの一部が引っかかったままの状態だったライコネンはターン1を曲がりきれずにグラベルに乗り上げ、そこでマシンを降りている。アルファロメオ・レーシング勢の接触は特に目立った要因はないように見え、ライコネンの前方不注意によるミスだと考えられた。
ホームストレートにデブリが落ちていたことから、レースを続けている他の19台はピットレーンを通過することが義務付けられたが、5周目に入るタイミングでホームストレートの走行に切り替わり、セーフティカーは6周目の終わりに解除の時を迎える。
リスタートで好パフォーマンスを披露したのはレッドブル勢だ。フェルスタッペンがハミルトンをかわして2番手に浮上、ペレスはサインツを追い抜いて4番手に上がる。ただ、ペレスは同様にリスタートでポジションを上げていたマクラーレンのノリスにオーバーテイクを許して5番手に後退してしまい、その後方にサインツ、ルクレール、アルピーヌのオコン、アルファタウリのガスリー、アストンマーティンのベッテルが続いた。
数ラップにわたって順位に変動はなかったものの、11周目のターン1にかけて今度はハミルトンがDRSを生かしてフェルスタッペンをオーバーテイクし、メルセデスの1-2態勢が復活する。さらにハミルトンはレースペースに優れていたようで、1秒強あったボッタスとのギャップを一瞬で縮めると、DRSゾーンをキープして僚友にプレッシャーをかけていった。
トップ3とのギャップが徐々に開いていたノリスをペレスがオーバーテイクしたのは15周目。ソフトを履くノリスのラップタイムはそこまで落ちていないようだったが、ミディアムを履くペレスの方が好ペースで走っており、ポジションが入れ替わった2人のギャップはすぐさま3秒以上に開いている。
メルセデス勢の攻防戦は動きのない状態が続いたが、20周目にハミルトンが仕掛けてリードを奪取。ハミルトンは追い抜きを成功させた直後に「タイヤがきつい」とチームに報告しており、ボッタス車の真後ろで時間をかけてしまったことが影響したようだ。それでも、状況としてはボッタスの方が悪いのか、今度はフェルスタッペンに接近されて防御の時間が続いていく。
23周目にサインツがピットインしたのを皮切りに、マクラーレンやアルピーヌ、アルファロメオ・レーシングが1台ずつタイヤ交換を完了。ソフトからミディアムに履き替えたノリスは10番手の位置で隊列に復帰し、すぐ後ろに1周前にピットストップを終えた同じタイヤ戦略のサインツが続いた。ハードタイヤを選んだオコンは14番手、ジョビナッツィは17番手でコースに戻っている。アルファタウリは角田を先にピットに呼び入れ、ミディアムからハードのコンパウンドに交換して送り出した後、ガスリーにはミディアムタイヤを用意して最初のタイヤ交換を完了した。
ミディアムスタートだったルクレールはチームメイトに4周遅れてピットインし、ハードタイヤに履き替えている。同じくミディアムで第1スティントを走った上位4台はレースの折り返し地点を過ぎても走り続け、4人から20秒以上遅れた5番手には予選Q1敗退を喫して苦汁をなめたマクラーレンのリカルドが上がってきており、2秒後方をアルピーヌのフェルナンド・アロンソが走り、さらに5秒ほど空いてソフトスタートのストロール(アストンマーティン)が7番手にいた。この7人に加えて入賞圏外ながらハースF1のシューマッハとマゼピンも第1スティントを長く取っている。
レース後半に入ってハミルトンは1分21秒台のファステストを連発し始めたが、ライバルたちのペースも1分22秒を切っていたため、リードは4秒弱から大きく変わらない。ボッタスを追いかけるフェルスタッペンはサードギアに不具合があるようで思うようにペースを上げられず、36周目にアンダーカットを狙って最初で最後のピットストップを終えた。レッドブルとフェルスタッペンのチョイスはハードタイヤ、次のラップにはメルセデスとボッタスがこれに応じるようにタイヤ交換を済ませ、同じくハードタイヤを装着している。
ボッタスがピットレーンを出てきた時点でフェルスタッペンの前を維持していたが、ハードはタイヤの温まりが良くないことから、1周先にペースをつかんでいたフェルスタッペンがコース上での追い抜きを成功させた。ボッタスに1周遅れてハミルトンもハードタイヤへの交換を完了し、数周後にはストロール、アロンソ、リカルドが相次いでピットストップを終えた一方で、ペレスはステイアウトを選択。
徐々に後続車が近づいてきてなおコースにとどまったペレスは、マゼピンを周回遅れにする際に道を譲ってもらえずヒヤリとする場面があり、マゼピンの青旗無視について審議したスチュワードはマゼピンに対して5秒のタイムペナルティを科している。
2番手以下のペースに比べると1秒以上遅くなっていたペレスはハミルトンに追い抜かれた直後の52周まで引っ張り、ユーズドのソフトタイヤに履き替えて4番手で隊列に加わった。この時点で3番手のボッタスとペレスは25秒以上のギャップがあり、ボッタスは前のフェルスタッペンから4秒以上遅れていたことから、ソフトでファステストラップの1点を狙えるレッドブルに対し、メルセデスがどう動くのかが注目されたが、ペレスが1分20秒台に乗せてきたことでその差は23秒に縮まったため、ピットタイムを考えるとメルセデス陣営はボッタスをステイアウトさせるしかなくなった。
ただ、周回遅れの対応もあってボッタスとペレスの差が再び開き、残り5周を切って28秒まで拡大。29秒近くにまでギャップを広げた後にメルセデスがボッタスをピットに呼び入れてソフトタイヤに交換、ファステストラップを取りに行く。これを見てレッドブルも動き、フェルスタッペンにソフトタイヤを履かせてコースへと送り出した。メルセデスは新品、レッドブルはユーズドのタイヤセットだが、終盤に実現した高速バトルをファンが固唾を呑んで見守った。
65周目にボッタスが1分19秒865を刻んだ後、フェルスタッペンはファイナルラップで1分19秒849をたたき出して最速タイムを更新するも、ターン4でコースリミットを超えてしまったとしてファステストラップとしては認められず、1点はボッタスの手に渡っている。
ハミルトンが優勝を果たし、フェルスタッペンが2位、ボッタスが3位で表彰台に上った。4位以下、入賞はペレス、ノリス、ルクレール、オコン、アロンソ、リカルド、ラストラップの序盤にサインツを追い抜いたガスリーが10位に入って1ポイントを奪取。サインツほか、完走はジョビナッツィ、ベッテル、ストロール、角田、ラッセル(ウィリアムズ)、シューマッハ、ラティフィ(ウィリアムズ)、マゼピンとなり、開始早々に離脱したライコネン以外はチェッカーフラッグを受けている。
ポルトガルでの熱戦を終えたF1サーカスは大急ぎで荷物をまとめ、5日後に開幕が迫った次の戦いの舞台へと移動する。
ホンダPU勢の角田は15番手と苦戦していますが、次戦スペインGPに期待したいですね!

混戦が予想された予選ではメルセデスのボッタスがQ3序盤にソフトタイヤで刻んだタイムが最速となり、終盤に投入したミディアムタイヤではタイムを更新できなかったものの、同様のタイヤ戦略だった相棒のハミルトンとともにフロントローを独占している。Q3序盤に好ペースを見せるもコースリミットをオーバーしてしまったことでタイムが抹消されたレッドブルのフェルスタッペンはトラフィックの影響もあってラストアタックのタイムが伸びずに3番手となったが、チームメイトのペレスとともに2列目を確保しており、レースでの逆転を目指す格好となった。
ピレリはポルトガルにC1からC3の最も硬い組み合わせのドライタイヤを用意しており、メルセデスとレッドブルの4人に加えて予選8番手だったフェラーリのルクレールがQ2をミディアムタイヤで突破、タイヤの持ちが良いアルガルベ・サーキットでソフト勢との対決に注目が集まった。
青空の下、全長4.653kmのコースで気温19.7℃、路面温度40.1℃、湿度38.9%のドライコンディションで迎えたレースは66周で争われ、タイヤ選択が自由な11番手スタート以降のドライバーは大半が新品のミディアムで第1スティントに臨んでいる。ハードはおらず、ソフトタイヤを選んだのは15番グリッドのライコネン(アルファロメオ・レーシング)と17番グリッドのストロール(アストンマーティン)のみだ。
緊張感の高まったスタートはメルセデス勢が好発進を決め、フェルスタッペンも蹴り出しが良かったが、ペレスは5番手スタートのサインツ(フェラーリ)に抜かれてひとつポジションを落としてしまう。混雑した中団から後方集団ではコースを飛び出すマシンも見られたものの、大きな混乱はなくオープニングラップを終えてボッタスとハミルトンの1-2態勢は変わらず、フェルスタッペン、サインツ、ペレスの順で2周目に入った。
その直後、ライコネンがホームストレートで前を走っていたチームメイトのジョビナッツィのリアにフロントウイングをぶつけてしまい、コース上にデブリが飛んだため、セーフティカーに出動要請が下る。フロントウイングの一部が引っかかったままの状態だったライコネンはターン1を曲がりきれずにグラベルに乗り上げ、そこでマシンを降りている。アルファロメオ・レーシング勢の接触は特に目立った要因はないように見え、ライコネンの前方不注意によるミスだと考えられた。
ホームストレートにデブリが落ちていたことから、レースを続けている他の19台はピットレーンを通過することが義務付けられたが、5周目に入るタイミングでホームストレートの走行に切り替わり、セーフティカーは6周目の終わりに解除の時を迎える。
リスタートで好パフォーマンスを披露したのはレッドブル勢だ。フェルスタッペンがハミルトンをかわして2番手に浮上、ペレスはサインツを追い抜いて4番手に上がる。ただ、ペレスは同様にリスタートでポジションを上げていたマクラーレンのノリスにオーバーテイクを許して5番手に後退してしまい、その後方にサインツ、ルクレール、アルピーヌのオコン、アルファタウリのガスリー、アストンマーティンのベッテルが続いた。
数ラップにわたって順位に変動はなかったものの、11周目のターン1にかけて今度はハミルトンがDRSを生かしてフェルスタッペンをオーバーテイクし、メルセデスの1-2態勢が復活する。さらにハミルトンはレースペースに優れていたようで、1秒強あったボッタスとのギャップを一瞬で縮めると、DRSゾーンをキープして僚友にプレッシャーをかけていった。
トップ3とのギャップが徐々に開いていたノリスをペレスがオーバーテイクしたのは15周目。ソフトを履くノリスのラップタイムはそこまで落ちていないようだったが、ミディアムを履くペレスの方が好ペースで走っており、ポジションが入れ替わった2人のギャップはすぐさま3秒以上に開いている。
メルセデス勢の攻防戦は動きのない状態が続いたが、20周目にハミルトンが仕掛けてリードを奪取。ハミルトンは追い抜きを成功させた直後に「タイヤがきつい」とチームに報告しており、ボッタス車の真後ろで時間をかけてしまったことが影響したようだ。それでも、状況としてはボッタスの方が悪いのか、今度はフェルスタッペンに接近されて防御の時間が続いていく。
23周目にサインツがピットインしたのを皮切りに、マクラーレンやアルピーヌ、アルファロメオ・レーシングが1台ずつタイヤ交換を完了。ソフトからミディアムに履き替えたノリスは10番手の位置で隊列に復帰し、すぐ後ろに1周前にピットストップを終えた同じタイヤ戦略のサインツが続いた。ハードタイヤを選んだオコンは14番手、ジョビナッツィは17番手でコースに戻っている。アルファタウリは角田を先にピットに呼び入れ、ミディアムからハードのコンパウンドに交換して送り出した後、ガスリーにはミディアムタイヤを用意して最初のタイヤ交換を完了した。
ミディアムスタートだったルクレールはチームメイトに4周遅れてピットインし、ハードタイヤに履き替えている。同じくミディアムで第1スティントを走った上位4台はレースの折り返し地点を過ぎても走り続け、4人から20秒以上遅れた5番手には予選Q1敗退を喫して苦汁をなめたマクラーレンのリカルドが上がってきており、2秒後方をアルピーヌのフェルナンド・アロンソが走り、さらに5秒ほど空いてソフトスタートのストロール(アストンマーティン)が7番手にいた。この7人に加えて入賞圏外ながらハースF1のシューマッハとマゼピンも第1スティントを長く取っている。
レース後半に入ってハミルトンは1分21秒台のファステストを連発し始めたが、ライバルたちのペースも1分22秒を切っていたため、リードは4秒弱から大きく変わらない。ボッタスを追いかけるフェルスタッペンはサードギアに不具合があるようで思うようにペースを上げられず、36周目にアンダーカットを狙って最初で最後のピットストップを終えた。レッドブルとフェルスタッペンのチョイスはハードタイヤ、次のラップにはメルセデスとボッタスがこれに応じるようにタイヤ交換を済ませ、同じくハードタイヤを装着している。
ボッタスがピットレーンを出てきた時点でフェルスタッペンの前を維持していたが、ハードはタイヤの温まりが良くないことから、1周先にペースをつかんでいたフェルスタッペンがコース上での追い抜きを成功させた。ボッタスに1周遅れてハミルトンもハードタイヤへの交換を完了し、数周後にはストロール、アロンソ、リカルドが相次いでピットストップを終えた一方で、ペレスはステイアウトを選択。
徐々に後続車が近づいてきてなおコースにとどまったペレスは、マゼピンを周回遅れにする際に道を譲ってもらえずヒヤリとする場面があり、マゼピンの青旗無視について審議したスチュワードはマゼピンに対して5秒のタイムペナルティを科している。
2番手以下のペースに比べると1秒以上遅くなっていたペレスはハミルトンに追い抜かれた直後の52周まで引っ張り、ユーズドのソフトタイヤに履き替えて4番手で隊列に加わった。この時点で3番手のボッタスとペレスは25秒以上のギャップがあり、ボッタスは前のフェルスタッペンから4秒以上遅れていたことから、ソフトでファステストラップの1点を狙えるレッドブルに対し、メルセデスがどう動くのかが注目されたが、ペレスが1分20秒台に乗せてきたことでその差は23秒に縮まったため、ピットタイムを考えるとメルセデス陣営はボッタスをステイアウトさせるしかなくなった。
ただ、周回遅れの対応もあってボッタスとペレスの差が再び開き、残り5周を切って28秒まで拡大。29秒近くにまでギャップを広げた後にメルセデスがボッタスをピットに呼び入れてソフトタイヤに交換、ファステストラップを取りに行く。これを見てレッドブルも動き、フェルスタッペンにソフトタイヤを履かせてコースへと送り出した。メルセデスは新品、レッドブルはユーズドのタイヤセットだが、終盤に実現した高速バトルをファンが固唾を呑んで見守った。
65周目にボッタスが1分19秒865を刻んだ後、フェルスタッペンはファイナルラップで1分19秒849をたたき出して最速タイムを更新するも、ターン4でコースリミットを超えてしまったとしてファステストラップとしては認められず、1点はボッタスの手に渡っている。
ハミルトンが優勝を果たし、フェルスタッペンが2位、ボッタスが3位で表彰台に上った。4位以下、入賞はペレス、ノリス、ルクレール、オコン、アロンソ、リカルド、ラストラップの序盤にサインツを追い抜いたガスリーが10位に入って1ポイントを奪取。サインツほか、完走はジョビナッツィ、ベッテル、ストロール、角田、ラッセル(ウィリアムズ)、シューマッハ、ラティフィ(ウィリアムズ)、マゼピンとなり、開始早々に離脱したライコネン以外はチェッカーフラッグを受けている。
ポルトガルでの熱戦を終えたF1サーカスは大急ぎで荷物をまとめ、5日後に開幕が迫った次の戦いの舞台へと移動する。
ホンダPU勢の角田は15番手と苦戦していますが、次戦スペインGPに期待したいですね!