3日(土)、レッドブル・リンクを舞台にシーズン第9戦オーストリアGP予選が行われ、レッドブルのフェルスタッペンがポールポジションを獲得した。
金曜日と土曜日にかけて実施された3回のフリー走行はフェルスタッペンとメルセデスのハミルトンがトップタイムを刻み合う格好となり、予選前の土曜フリー走行はフェルスタッペンが2番手以下に0.5秒以上のリードを築くなど頭ひとつ抜け出した格好だったが、ショートコースのオーストリアでは全体的にタイムが接近する展開が続いている。
先週末のシュタイアーマルクGPよりもひと段階柔らかいコンパウンドの組み合わせが採用された今週末、レースタイヤに関わる予選Q2のタイヤ戦略にも注目が集まる中、気温25.4℃、路面温度52℃、湿度27.2%のドライコンディションで予選開始時刻を迎えた。前週と同様、降雨の可能性が予報されるも、グランプリ2日目のレッドブル・リンクは青空が広がり、まずはハースF1のマゼピンとシューマッハがソフトタイヤを履いてコースに向かう。
2人がクイックラップに入った後、ガレージでタイミングを図っていた他のドライバーたちも動きだし、アストンマーティンとアルファタウリの面々はミディアムタイヤを選んで出陣した。ミディアムタイヤは先週のシュタイアーマルクGPでソフトとして使用されたC4コンパウンドだ。レッドブルやメルセデスなどはソフトタイヤで最初のランに臨んでいる。
アルピーヌとウィリアムズの4人を除く16名がアタックラップを終えた時点で1分04秒249をマークしたフェルスタッペンがトップに立ち、0.257秒差でハミルトンが2番手、メルセデスのボッタスが3番手につけていた。アルファタウリのガスリーは1分05秒半ばのタイムを刻んだが、コースリミットをオーバーしてしまい、仕切り直しを強いられている。
残り9分を切る直前にコースインしたウィリアムズのラッセルは10番手に飛び込むも、アロンソ(アルピーヌ)が3番手タイムを刻んだほか、ライバルたちのタイム更新も相まって13番手に下がった。相棒のラティフィは16番手にとどまり、ノックアウトゾーンにはラティフィ以外にオコン(アルピーヌ)、ガスリー、ハースF1の2人の名前があった。
20台のタイムがでそろった中でもトップはフェルスタッペンで変わらなかったものの、0.096秒というわずかな差でマクラーレンのノリスが2番手に食い込み、アロンソを挟んでハミルトンとボッタスが続く格好だ。ミディアムタイヤを履いた4人の中で一番上位にいたのはベッテル(アストンマーティン)で11番手、アルファタウリの角田裕毅は14番手、ベッテルのチームメイトであるストロールがすぐ後ろの15番手に控えていた。
トップ3につける3人が次のセッションに向けてガレージで準備を進め、メルセデスコンビは一度ピットに戻った後、同じタイヤセットで再びコースに向かったが、タイム更新はかなわず引き上げている。コンマ数秒を争う中団グループのドライバーを中心にQ1終盤のアタックラップが繰り広げられ、アストンマーティンとアルファタウリの4人はミディアムからソフトに切り替えてQ2進出に向けた走りに集中。
18分間のセッションを終えて16番手以下でノックアウトされたのはライコネン(アルファロメオ・レーシング)、オコン、ラティフィ、ミック、マゼピンの5人だった。ライコネンは15番手でQ2に進んだリカルド(マクラーレン)と0.032秒のギャップしかなく、11番手だったフェラーリのルクレールと比べてもその差は0.103秒だ。次のセッションに参加することになったチームメイトのジョビナッツィはライコネンより0.2秒速くラップをまとめて7番手につけている。
15分間で争われたQ2はレッドブルのペレスが真っ先にコースに向かい、ミディアムタイヤでクイックラップをスタートさせてなお他のドライバーたちはガレージにとどまったままだった。
ペレスが1分04秒554を記録してピットに戻る頃にはフェルスタッペンをはじめ、ライバルたちも始動し、黄色のラインが入ったミディアムタイヤを履いていたのはレッドブル勢のほかにマクラーレン、メルセデス、フェラーリの3チームだ。
15台が少なくとも1度のアタックを終えた時点のトップには1分04秒208を刻んだフェルスタッペンがつけ、0.275秒遅れでノリスが2番手、自己ベストタイムを更新したペレスが3番手、4番手にはソフトで走るベッテルが食い込み、ハミルトンは5番手、ボッタスはトップから0.4秒遅れの8番手の位置にいた。
予選トップ10入りをかけたQ2終盤のバトルでも、レッドブル、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンではノリスがミディアムタイヤにこだわり、アストンマーティンはソフトに切り替えたが、ウィリアムズのラッセルがソフトからミディアムに履き替える戦略に打って出る。タイムシートのオーダーが目まぐるしく変化する中、Q1で好タイムを残していたアロンソは最終コーナー手前でスローラップ中だったベッテルに引っかかってしまい、バックオフを強いられてポジションを上げられず。
結果、11番手以下で予選順位を確定させたのはサインツとルクレールのフェラーリ勢、リカルド、アロンソ、ジョビナッツィとなり、Q3にはQ2のトップから順にフェルスタッペン、ハミルトン、ボッタス、ガスリー、ノリス、ペレス、ベッテル、角田、ストロール、ラッセルが進んでいる。予選トップ10入りを決めたラッセルとウィリアムズはミディアムタイヤに変更した作戦が功を奏した格好だ。
ポールポジション争いが激化したQ3はストロールとベッテルが出陣したあとにアルファタウリの2人がコースイン、それ以外も順次続いていったが、すでに3セットのソフトを使っているラッセルは序盤のアタックへの参加を見送った。ストロール、ガスリー、角田の3人はユーズドのソフトだったが、ベッテルはこのタイミングで新品のソフトを投入している。
オレンジ色のTシャツをまとってグランドスタンドから大声援を送るファンに背中を押されるように、フェルスタッペンが1分03秒720をたたき出して暫定ポールにつけ、好調をキープするノリスが0.238秒遅れの2番手、ハミルトンとボッタスはその後方に控え、ペレス、ガスリー、ベッテル、角田、ストロールが9番手だった。
ラッセルも加わったラストアタックはベッテルだけがユーズドのタイヤセット、それ以外はソフトの新しいタイヤを履いて出陣する。
フェルスタッペンはセクター2で思うようにタイムを伸ばせず、自己ベストタイムを更新できなかったが、事前に残していたタイムを上回るドライバーが現れず、フェルスタッペンの3戦連続ポールポジション獲得が決まった。2番手には0.048秒差でノリスが食い込み、3番手には0.270秒遅れだったペレスが入っている。
レッドブルとチャンピオンシップを争うメルセデスはハミルトンが4番手、ボッタスは5番手にとどまり、ガスリーと角田が6番手と7番手に並び、ベッテル、ラッセル、ストロールのオーダーで予選順位が決した。
なお、予選Q2で発生したベッテルとアロンソのインシデントはセッション後に審議されることになっている。
決勝では、フェルスタッペンの5連勝、角田も自己ベストの7番手スタートなので、ホンダPU勢の表彰台独占を見たいですね!
金曜日と土曜日にかけて実施された3回のフリー走行はフェルスタッペンとメルセデスのハミルトンがトップタイムを刻み合う格好となり、予選前の土曜フリー走行はフェルスタッペンが2番手以下に0.5秒以上のリードを築くなど頭ひとつ抜け出した格好だったが、ショートコースのオーストリアでは全体的にタイムが接近する展開が続いている。
先週末のシュタイアーマルクGPよりもひと段階柔らかいコンパウンドの組み合わせが採用された今週末、レースタイヤに関わる予選Q2のタイヤ戦略にも注目が集まる中、気温25.4℃、路面温度52℃、湿度27.2%のドライコンディションで予選開始時刻を迎えた。前週と同様、降雨の可能性が予報されるも、グランプリ2日目のレッドブル・リンクは青空が広がり、まずはハースF1のマゼピンとシューマッハがソフトタイヤを履いてコースに向かう。
2人がクイックラップに入った後、ガレージでタイミングを図っていた他のドライバーたちも動きだし、アストンマーティンとアルファタウリの面々はミディアムタイヤを選んで出陣した。ミディアムタイヤは先週のシュタイアーマルクGPでソフトとして使用されたC4コンパウンドだ。レッドブルやメルセデスなどはソフトタイヤで最初のランに臨んでいる。
アルピーヌとウィリアムズの4人を除く16名がアタックラップを終えた時点で1分04秒249をマークしたフェルスタッペンがトップに立ち、0.257秒差でハミルトンが2番手、メルセデスのボッタスが3番手につけていた。アルファタウリのガスリーは1分05秒半ばのタイムを刻んだが、コースリミットをオーバーしてしまい、仕切り直しを強いられている。
残り9分を切る直前にコースインしたウィリアムズのラッセルは10番手に飛び込むも、アロンソ(アルピーヌ)が3番手タイムを刻んだほか、ライバルたちのタイム更新も相まって13番手に下がった。相棒のラティフィは16番手にとどまり、ノックアウトゾーンにはラティフィ以外にオコン(アルピーヌ)、ガスリー、ハースF1の2人の名前があった。
20台のタイムがでそろった中でもトップはフェルスタッペンで変わらなかったものの、0.096秒というわずかな差でマクラーレンのノリスが2番手に食い込み、アロンソを挟んでハミルトンとボッタスが続く格好だ。ミディアムタイヤを履いた4人の中で一番上位にいたのはベッテル(アストンマーティン)で11番手、アルファタウリの角田裕毅は14番手、ベッテルのチームメイトであるストロールがすぐ後ろの15番手に控えていた。
トップ3につける3人が次のセッションに向けてガレージで準備を進め、メルセデスコンビは一度ピットに戻った後、同じタイヤセットで再びコースに向かったが、タイム更新はかなわず引き上げている。コンマ数秒を争う中団グループのドライバーを中心にQ1終盤のアタックラップが繰り広げられ、アストンマーティンとアルファタウリの4人はミディアムからソフトに切り替えてQ2進出に向けた走りに集中。
18分間のセッションを終えて16番手以下でノックアウトされたのはライコネン(アルファロメオ・レーシング)、オコン、ラティフィ、ミック、マゼピンの5人だった。ライコネンは15番手でQ2に進んだリカルド(マクラーレン)と0.032秒のギャップしかなく、11番手だったフェラーリのルクレールと比べてもその差は0.103秒だ。次のセッションに参加することになったチームメイトのジョビナッツィはライコネンより0.2秒速くラップをまとめて7番手につけている。
15分間で争われたQ2はレッドブルのペレスが真っ先にコースに向かい、ミディアムタイヤでクイックラップをスタートさせてなお他のドライバーたちはガレージにとどまったままだった。
ペレスが1分04秒554を記録してピットに戻る頃にはフェルスタッペンをはじめ、ライバルたちも始動し、黄色のラインが入ったミディアムタイヤを履いていたのはレッドブル勢のほかにマクラーレン、メルセデス、フェラーリの3チームだ。
15台が少なくとも1度のアタックを終えた時点のトップには1分04秒208を刻んだフェルスタッペンがつけ、0.275秒遅れでノリスが2番手、自己ベストタイムを更新したペレスが3番手、4番手にはソフトで走るベッテルが食い込み、ハミルトンは5番手、ボッタスはトップから0.4秒遅れの8番手の位置にいた。
予選トップ10入りをかけたQ2終盤のバトルでも、レッドブル、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンではノリスがミディアムタイヤにこだわり、アストンマーティンはソフトに切り替えたが、ウィリアムズのラッセルがソフトからミディアムに履き替える戦略に打って出る。タイムシートのオーダーが目まぐるしく変化する中、Q1で好タイムを残していたアロンソは最終コーナー手前でスローラップ中だったベッテルに引っかかってしまい、バックオフを強いられてポジションを上げられず。
結果、11番手以下で予選順位を確定させたのはサインツとルクレールのフェラーリ勢、リカルド、アロンソ、ジョビナッツィとなり、Q3にはQ2のトップから順にフェルスタッペン、ハミルトン、ボッタス、ガスリー、ノリス、ペレス、ベッテル、角田、ストロール、ラッセルが進んでいる。予選トップ10入りを決めたラッセルとウィリアムズはミディアムタイヤに変更した作戦が功を奏した格好だ。
ポールポジション争いが激化したQ3はストロールとベッテルが出陣したあとにアルファタウリの2人がコースイン、それ以外も順次続いていったが、すでに3セットのソフトを使っているラッセルは序盤のアタックへの参加を見送った。ストロール、ガスリー、角田の3人はユーズドのソフトだったが、ベッテルはこのタイミングで新品のソフトを投入している。
オレンジ色のTシャツをまとってグランドスタンドから大声援を送るファンに背中を押されるように、フェルスタッペンが1分03秒720をたたき出して暫定ポールにつけ、好調をキープするノリスが0.238秒遅れの2番手、ハミルトンとボッタスはその後方に控え、ペレス、ガスリー、ベッテル、角田、ストロールが9番手だった。
ラッセルも加わったラストアタックはベッテルだけがユーズドのタイヤセット、それ以外はソフトの新しいタイヤを履いて出陣する。
フェルスタッペンはセクター2で思うようにタイムを伸ばせず、自己ベストタイムを更新できなかったが、事前に残していたタイムを上回るドライバーが現れず、フェルスタッペンの3戦連続ポールポジション獲得が決まった。2番手には0.048秒差でノリスが食い込み、3番手には0.270秒遅れだったペレスが入っている。
レッドブルとチャンピオンシップを争うメルセデスはハミルトンが4番手、ボッタスは5番手にとどまり、ガスリーと角田が6番手と7番手に並び、ベッテル、ラッセル、ストロールのオーダーで予選順位が決した。
なお、予選Q2で発生したベッテルとアロンソのインシデントはセッション後に審議されることになっている。
決勝では、フェルスタッペンの5連勝、角田も自己ベストの7番手スタートなので、ホンダPU勢の表彰台独占を見たいですね!