ジッダ市街地サーキットを舞台に開催されているシーズン第21戦サウジアラビアGPは現地4日(土)、チャンピオンシップを競う2人のポールポジション争いに注目が集まる予選が実施され、メルセデスのハミルトンが最速タイムを刻んで先頭グリッドを手に入れた。
F1グランプリ初開催となるサウジアラビアはどのチーム、どのドライバーにとっても初めて挑むコースとあって、初日に行われた2回のフリー走行では多くが精力的に周回を重ねたものの、ストリートサーキットながら平均速度が時速250kmを超える超高速コースの餌食となったのがフェラーリのルクレールだ。後半のセッション終盤にクラッシュを喫して赤旗が振られ、セッションは再開されずに予定よりわずかに早く終了を迎えている。幸い、ルクレールにケガはなく、一晩でマシン修復を成し遂げたフェラーリクルーの努力もあって土曜日のフリー走行には問題なく出走した。
初日の金曜日は2回のフリー走行ともハミルトンがトップに立ったが、上位勢のタイム差は接近しており、土曜フリー走行ではレッドブルのフェルスタッペンがタイムシート最上位につけ、2番手につけたハミルトンとのギャップは0.214秒差だった。
夜の帳が下り、気温28℃、路面温度31.3℃、湿度72.3%のドライコンディションでスタートした予選Q1はピットレーンオープン前から出口に複数台が並んでおり、グリーンライトが灯ると同時に一斉に出陣する。1分と経たずして18台がコースインし、残る2台のメルセデス勢も若干の間隔を空けてガレージを離れた。ボッタスは土曜フリー走行終了後、パワーユニットに燃料漏れが見つかったとのことで、使用済みのパワーユニットに載せ替えて予選に挑んでいる。
Q1では20台すべてがソフトタイヤを装着して最初のアタックラップに臨み、ジッダ市街地サーキットにC2からC4のドライタイヤを持ち込んだピレリは初日を終えてソフトとミディアムのパフォーマンス差は大きくないとの見解を明かしていた。
全車が参加するQ1序盤はとりわけトラフィックの対応が重要となり、ハミルトンはウオームアップラップを2周走ってクイックラップをスタートさせ、1分28秒466のトップタイムを記録する。ただ、すでにリズムをつかんでいたフェラーリのサインツが2回目のアタックでハミルトンのタイムを0.136秒上回ってトップに浮上。ハミルトンが2番手に下がり、ボッタスが3番手、4番手にルクレール、マクラーレンのノリスとリカルドがそれに続いている。
レッドブル勢はフェルスタッペンがトップと0.329秒差の7番手、ペレスは12番手タイムにとどまった。トップ10にはアルファタウリの角田とガスリー、アルピーヌのオコンが食い込んでいる。
残り7分を切って16番手以下のノックアウトゾーンに名を連ねていたのはアストンマーティンのベッテルとストロール、ウィリアムズのラティフィ、ハースF1のシューマッハとマゼピンだ。
その後、ペースアップを成功させたフェルスタッペンが1分28秒285をたたき出して最速タイムを塗り替えると、ペレスもタイムを削って4番手にポジションを上げたが、ボッタスが好走を見せて1分28秒フラットでまとめ、フェルスタッペンに0.228秒のリードを築いてタイムシート最上位に躍り出た。
走るたびにタイムが向上していくため、オーダーも目まぐるしく入れ替わり、Q1残り3分の時点でトップ5はボッタス、フェルスタッペン、サインツ、ハミルトン、ペレスの順だったものの、ペレスがボッタスよりも0.036秒速くラップをまとめてトップに浮上したほか、ノリスが自己ベストタイムを更新したことでペレス、ボッタス、フェルスタッペン、サインツ、ノリスのトップ5に変わっている。
ノックアウトゾーンの顔ぶれは変わらず、アストンマーティンの2台は懸命にマシンをプッシュするも、思うようにペースを上げられない。
通常の予選Q1は上位につけたドライバーが早めに切り上げることが多いが、新しいジッダ市街地サーキットで少しでも多く走行距離を稼ぎ、感覚をつかみ、データを集めようとほとんどのドライバーが時間いっぱいまで走り続けた。
しかしながら、チェッカーフラッグが振られる直前に、ボッタスがエンジンのミスファイヤーを訴えて緊急ピットイン。なんとかピットレーンにたどり着いたものの、途中でストップしてしまったようでクルーが走って迎えにきていた。パワーユニットを交換して予選に挑んでいたボッタスはQ1の2番手タイムを残すも、Q2への参加が危ぶまれる状況に陥っている。
Q1でノックアウトされたのは16番手から順にラティフィ、ベッテル、ストロール、ミック、マゼピンとなり、予選順位を確定させた。
注目されたボッタスの状況は改善されたようでQ2が始まってすぐにコースインし、ミディアムタイヤを履いてアタックラップを開始する。Q2では多くがミディアムに切り替えており、ウィリアムズのラッセルだけがソフトタイヤで走行している。遅れて始動したアルピーヌのオコンとアロンソ、アルファロメオ・レーシングのジョビナッツィもミディアムタイヤを選んだ。
各車がそれぞれアタックラップを完了していく中、サインツがターン10でマシンのコントロールを乱してスピンを喫し、ギリギリのところでウオールとの接触を回避できたかのように見られたが、わずかながらリアウイングをこすっており、コース復帰してすぐにピットに戻っている。
残り4分を切ってトップには1分27秒946をたたき出したペレスが立ち、0.007秒という僅差でフェルスタッペンが2番手、ハミルトンとボッタスに次いでガスリーが5番手につけていた。Q3進出圏内のトップ10は他にルクレール、ジョビナッツィ、オコン、リカルド、ライコネン(アルファロメオ・レーシング)が食い込んでいたものの、ライバル勢のタイム更新が相次ぎ、角田がトップ5に飛び込んだほか、ノリスが7番手に上がっている。
ノックアウトゾーンの顔ぶれはリカルド、ライコネン、ラッセル、アロンソ、サインツに変わり、フェラーリクルーの素早いマシン修復のおかげで走行を再開できたサインツは少ない時間でタイムを残さなければならず、プッシュしようとするあまり、またもターン10付近でバランスを崩す場面があったが、ここではなんとか踏ん張ってコースにとどまっている。
15分間のバトルを終えて、11番手以下でQ2敗退となったのはリカルド、ライコネン、アロンソ、ラッセル、サインツだった。
Q2のトップタイムはハミルトンがミディアムタイヤで残した1分27秒712。ペレスとフェルスタッペンが2番手と3番手に並んだレッドブル勢は終盤にソフトタイヤを投入するも、ベストタイムはミディアムタイヤで記録している。他にQ3進出を決めたのはボッタス、角田、ガスリー、ノリス、ルクレール、オコン、ジョビナッツィだ。ジョビナッツィはQ2終盤にわずかにウオールに接触しており、ダメージの影響が心配されたものの、Q3には無事、参加を果たしている。
ポールポジションを争うQ3はソフトタイヤを装着したメルセデスとアルファタウリの4台が早々に出陣し、フェラーリのルクレールが合流。開始から3分が経過する頃にレッドブルガレージからフェルスタッペンがコースに向かい、マクラーレンを駆るノリスに続いてフェルスタッペンの相棒ペレスも加わっている。
最初のアタックラップでコースを飛び出してしまったハミルトンは1分48秒台のタイムにとどまり、仕切り直しのラップで1分28秒フラットを刻む。その頃にはすでにフェルスタッペンが1分27秒653をたたき出して暫定ポールポジションにつけており、2番手に控えたボッタスに対するリードを0.321秒としていた。アンダーステアに見舞われていたというハミルトンのタイムは3番手に入り、ペレスが4番手、ノリス、角田、ルクレールが7番手、ガスリーは最初のランでタイムを残さずにピットに引き上げている。
ガスリーに加えてオコンとジョビナッツィもQ3最初のタイム計測を完了し、オーダーはフェルスタッペン、ボッタス、ハミルトンに次ぐ4番手にガスリー、ペレス、ノリス、角田、ルクレール、オコン、ジョビナッツィの順となった。
セクター1を自己ベスト、残りの区間をファステストで駆け抜けたハミルトンが1分27秒511を記録して最速タイムを塗り替える。先にアタックを完了したハミルトンに対し、フェルスタッペンとボッタスもペースを上げ、まずはボッタスが1分27秒622をマークして2番手に浮上した。セクター1でウオールに触れてしまいそうなほど攻めてファステストを刻んだフェルスタッペンはセクター2も全体のベストタイムで通過し、そのままポールポジションを手に入れるかと思われたものの、最終コーナー手前でまたもウオールに接近してしまい、タイヤをぶつけたことで走行不可能に。
結果、ハミルトンがポールポジションを獲得し、ボッタスが2番手につけてメルセデスのフロントロー独占となった。フェルスタッペンは3番手となり、ルクレール、ペレス、ガスリー、ノリス、角田、オコン、ジョビナッツィのオーダーで予選の順位が決している。
ホンダPU勢、フェルスタッペンが残念ながら3番手でしたが、ペレスが5番手、ガスリーが6番手、角田が8番手と全車トップ10となっています。
初めてのサウジアラビアGPですが、決勝レースは期待したいですね!
F1グランプリ初開催となるサウジアラビアはどのチーム、どのドライバーにとっても初めて挑むコースとあって、初日に行われた2回のフリー走行では多くが精力的に周回を重ねたものの、ストリートサーキットながら平均速度が時速250kmを超える超高速コースの餌食となったのがフェラーリのルクレールだ。後半のセッション終盤にクラッシュを喫して赤旗が振られ、セッションは再開されずに予定よりわずかに早く終了を迎えている。幸い、ルクレールにケガはなく、一晩でマシン修復を成し遂げたフェラーリクルーの努力もあって土曜日のフリー走行には問題なく出走した。
初日の金曜日は2回のフリー走行ともハミルトンがトップに立ったが、上位勢のタイム差は接近しており、土曜フリー走行ではレッドブルのフェルスタッペンがタイムシート最上位につけ、2番手につけたハミルトンとのギャップは0.214秒差だった。
夜の帳が下り、気温28℃、路面温度31.3℃、湿度72.3%のドライコンディションでスタートした予選Q1はピットレーンオープン前から出口に複数台が並んでおり、グリーンライトが灯ると同時に一斉に出陣する。1分と経たずして18台がコースインし、残る2台のメルセデス勢も若干の間隔を空けてガレージを離れた。ボッタスは土曜フリー走行終了後、パワーユニットに燃料漏れが見つかったとのことで、使用済みのパワーユニットに載せ替えて予選に挑んでいる。
Q1では20台すべてがソフトタイヤを装着して最初のアタックラップに臨み、ジッダ市街地サーキットにC2からC4のドライタイヤを持ち込んだピレリは初日を終えてソフトとミディアムのパフォーマンス差は大きくないとの見解を明かしていた。
全車が参加するQ1序盤はとりわけトラフィックの対応が重要となり、ハミルトンはウオームアップラップを2周走ってクイックラップをスタートさせ、1分28秒466のトップタイムを記録する。ただ、すでにリズムをつかんでいたフェラーリのサインツが2回目のアタックでハミルトンのタイムを0.136秒上回ってトップに浮上。ハミルトンが2番手に下がり、ボッタスが3番手、4番手にルクレール、マクラーレンのノリスとリカルドがそれに続いている。
レッドブル勢はフェルスタッペンがトップと0.329秒差の7番手、ペレスは12番手タイムにとどまった。トップ10にはアルファタウリの角田とガスリー、アルピーヌのオコンが食い込んでいる。
残り7分を切って16番手以下のノックアウトゾーンに名を連ねていたのはアストンマーティンのベッテルとストロール、ウィリアムズのラティフィ、ハースF1のシューマッハとマゼピンだ。
その後、ペースアップを成功させたフェルスタッペンが1分28秒285をたたき出して最速タイムを塗り替えると、ペレスもタイムを削って4番手にポジションを上げたが、ボッタスが好走を見せて1分28秒フラットでまとめ、フェルスタッペンに0.228秒のリードを築いてタイムシート最上位に躍り出た。
走るたびにタイムが向上していくため、オーダーも目まぐるしく入れ替わり、Q1残り3分の時点でトップ5はボッタス、フェルスタッペン、サインツ、ハミルトン、ペレスの順だったものの、ペレスがボッタスよりも0.036秒速くラップをまとめてトップに浮上したほか、ノリスが自己ベストタイムを更新したことでペレス、ボッタス、フェルスタッペン、サインツ、ノリスのトップ5に変わっている。
ノックアウトゾーンの顔ぶれは変わらず、アストンマーティンの2台は懸命にマシンをプッシュするも、思うようにペースを上げられない。
通常の予選Q1は上位につけたドライバーが早めに切り上げることが多いが、新しいジッダ市街地サーキットで少しでも多く走行距離を稼ぎ、感覚をつかみ、データを集めようとほとんどのドライバーが時間いっぱいまで走り続けた。
しかしながら、チェッカーフラッグが振られる直前に、ボッタスがエンジンのミスファイヤーを訴えて緊急ピットイン。なんとかピットレーンにたどり着いたものの、途中でストップしてしまったようでクルーが走って迎えにきていた。パワーユニットを交換して予選に挑んでいたボッタスはQ1の2番手タイムを残すも、Q2への参加が危ぶまれる状況に陥っている。
Q1でノックアウトされたのは16番手から順にラティフィ、ベッテル、ストロール、ミック、マゼピンとなり、予選順位を確定させた。
注目されたボッタスの状況は改善されたようでQ2が始まってすぐにコースインし、ミディアムタイヤを履いてアタックラップを開始する。Q2では多くがミディアムに切り替えており、ウィリアムズのラッセルだけがソフトタイヤで走行している。遅れて始動したアルピーヌのオコンとアロンソ、アルファロメオ・レーシングのジョビナッツィもミディアムタイヤを選んだ。
各車がそれぞれアタックラップを完了していく中、サインツがターン10でマシンのコントロールを乱してスピンを喫し、ギリギリのところでウオールとの接触を回避できたかのように見られたが、わずかながらリアウイングをこすっており、コース復帰してすぐにピットに戻っている。
残り4分を切ってトップには1分27秒946をたたき出したペレスが立ち、0.007秒という僅差でフェルスタッペンが2番手、ハミルトンとボッタスに次いでガスリーが5番手につけていた。Q3進出圏内のトップ10は他にルクレール、ジョビナッツィ、オコン、リカルド、ライコネン(アルファロメオ・レーシング)が食い込んでいたものの、ライバル勢のタイム更新が相次ぎ、角田がトップ5に飛び込んだほか、ノリスが7番手に上がっている。
ノックアウトゾーンの顔ぶれはリカルド、ライコネン、ラッセル、アロンソ、サインツに変わり、フェラーリクルーの素早いマシン修復のおかげで走行を再開できたサインツは少ない時間でタイムを残さなければならず、プッシュしようとするあまり、またもターン10付近でバランスを崩す場面があったが、ここではなんとか踏ん張ってコースにとどまっている。
15分間のバトルを終えて、11番手以下でQ2敗退となったのはリカルド、ライコネン、アロンソ、ラッセル、サインツだった。
Q2のトップタイムはハミルトンがミディアムタイヤで残した1分27秒712。ペレスとフェルスタッペンが2番手と3番手に並んだレッドブル勢は終盤にソフトタイヤを投入するも、ベストタイムはミディアムタイヤで記録している。他にQ3進出を決めたのはボッタス、角田、ガスリー、ノリス、ルクレール、オコン、ジョビナッツィだ。ジョビナッツィはQ2終盤にわずかにウオールに接触しており、ダメージの影響が心配されたものの、Q3には無事、参加を果たしている。
ポールポジションを争うQ3はソフトタイヤを装着したメルセデスとアルファタウリの4台が早々に出陣し、フェラーリのルクレールが合流。開始から3分が経過する頃にレッドブルガレージからフェルスタッペンがコースに向かい、マクラーレンを駆るノリスに続いてフェルスタッペンの相棒ペレスも加わっている。
最初のアタックラップでコースを飛び出してしまったハミルトンは1分48秒台のタイムにとどまり、仕切り直しのラップで1分28秒フラットを刻む。その頃にはすでにフェルスタッペンが1分27秒653をたたき出して暫定ポールポジションにつけており、2番手に控えたボッタスに対するリードを0.321秒としていた。アンダーステアに見舞われていたというハミルトンのタイムは3番手に入り、ペレスが4番手、ノリス、角田、ルクレールが7番手、ガスリーは最初のランでタイムを残さずにピットに引き上げている。
ガスリーに加えてオコンとジョビナッツィもQ3最初のタイム計測を完了し、オーダーはフェルスタッペン、ボッタス、ハミルトンに次ぐ4番手にガスリー、ペレス、ノリス、角田、ルクレール、オコン、ジョビナッツィの順となった。
セクター1を自己ベスト、残りの区間をファステストで駆け抜けたハミルトンが1分27秒511を記録して最速タイムを塗り替える。先にアタックを完了したハミルトンに対し、フェルスタッペンとボッタスもペースを上げ、まずはボッタスが1分27秒622をマークして2番手に浮上した。セクター1でウオールに触れてしまいそうなほど攻めてファステストを刻んだフェルスタッペンはセクター2も全体のベストタイムで通過し、そのままポールポジションを手に入れるかと思われたものの、最終コーナー手前でまたもウオールに接近してしまい、タイヤをぶつけたことで走行不可能に。
結果、ハミルトンがポールポジションを獲得し、ボッタスが2番手につけてメルセデスのフロントロー独占となった。フェルスタッペンは3番手となり、ルクレール、ペレス、ガスリー、ノリス、角田、オコン、ジョビナッツィのオーダーで予選の順位が決している。
ホンダPU勢、フェルスタッペンが残念ながら3番手でしたが、ペレスが5番手、ガスリーが6番手、角田が8番手と全車トップ10となっています。
初めてのサウジアラビアGPですが、決勝レースは期待したいですね!