20代のころの『男の魅力』をもう一度呼び覚まそう

1997年に心筋梗塞を患い、2006年までEDだった私。
2007年にある漢方に出会い、37歳差の彼女をゲット。

サウジアラビアGP-決勝

2021-12-06 15:19:12 | F1レース
現地5日(日)にジッダ市街地サーキットを舞台にシーズン第21戦サウジアラビアGP決勝レースが開催され、2度の赤旗中断に複数回のバーチャルセーフティカーという波乱の展開をメルセデスのハミルトンが制した。



ストリートコースながら超高速バトルが繰り広げられたサウジアラビアの週末。F1初開催の舞台を各チームやドライバーたちが攻略していく中でタイム更新も激しく、接近戦が予想された予選は、Q3終盤のラストアタックで好ペースを披露していたフェルスタッペン(レッドブル)がコントロールラインを目前にタイヤをバリアにぶつけてしまうインシデントが発生し、最終的にはその時点でトップタイムを刻んでいたハミルトンがポールポジションを手に入れている。メルセデスとしては実力で取ったポールではないと認めているが、それでも、ボッタスが2番手に食い込んでフロントローを独占したアドバンテージをチャンピオンシップの争いに生かすべく決戦に臨んだ。

マシンにダメージを受けたフェルスタッペンは予定外のギアボックス交換によるペナルティが懸念されていたものの、損傷したパーツ交換だけで済み、グリッド降格処分を科せられることなく3番グリッドに並んでいる。

きらびやかな照明が路面を照らす全長6.174kmのジッダ市街地サーキットにて気温28.6℃、路面温度31.9℃、湿度76.9%のドライコンディションでフォーメーションラップが始まった決勝レースは50周で争われ、予選トップ10入りしたドライバーのうち、Q2のベストタイムをソフトで刻んだのは7番グリッドに並んだマクラーレンのノリスのみで、それ以外はミディアムタイヤで第1スティントに挑んだ。タイヤ選択が自由な10台の中では11番手のリカルド(マクラーレン)がハードタイヤを選び、Q2で思うようにラップをまとめられなかったサインツ(フェラーリ)、Q1敗退を喫したベッテル(アストンマーティン)が同様に硬いコンパウンドでスタートしている。

集中力を高めて臨んだ蹴り出しはトップ5がいずれも好発進を決めたことからポジションの変化はなかったものの、アルファタウリ勢が出遅れており、6番手スタートだったガスリーが2つ、8番グリッドの角田は4つのポジションダウンで12番手に後退してしまう。リプレー映像を確認すると、角田はスタート直後にオコン(アルピーヌ)とサイド・バイ・サイドになり、ボディがアルピーヌマシンのタイヤと接触するシーンがあった。オコンの方は右側に迫ったウオールとサンドイッチ状態でタイヤをこすっていたが、2人ともレースを続行している。

全体的に団子状態が続き、5周目に入った時点でハミルトン、ボッタス、フェルスタッペンのトップ3は1.3秒の間隔で連なり、4番手のルクレール(フェラーリ)が3秒遅れ、ルクレールの1.3秒後方にペレス(レッドブル)が控えた一方で、6番手に上がった唯一ソフトを履くノリスは5秒以上の遅れを取り、迫りくる後続勢からプレッシャーを受けながらも必死に耐えていた。

15番手スタートから気を吐くサインツが角田、アロンソ(アルピーヌ)をかわし、さらにジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)をロックオンした頃、ハースF1のシューマッハがバリアに突っ込んでレースを終える。リアを失って拘束状態でクラッシュを喫したため、マシンのダメージは激しいものの、ミックにケガはないようで無線でチームの問いかけに「大丈夫。申し訳ない」と返した。一時的に黄旗が振られたものの、すぐさまセーフティカーに出動要請が下っている。

セーフティカー導入を受けてウィリアムズとアストンマーティンが1台ずつをピットに呼び入れ、上位勢でもメルセデスがハミルトンとボッタスのダブルストップを敢行したが、レッドブルはフェルスタッペンをステイアウトさせ、ペレスのタイヤ交換を完了。フェラーリもルクレールのタイヤをハードタイヤに替えてコースに送り出している。他にはマクラーレンとアルピーヌがそれぞれノリスとアロンソのピットストップを終えたが、ノリスは14番手、アロンソは15番手の位置でコースに戻った。

半数のドライバーがステイアウトを選択した中、セーフティカーに連なる隊列のオーダーはフェルスタッペン、ハミルトン(ピットストップ済み、以下、済)、ボッタス(済)、オコン、リカルド、ルクレール(済)、ガスリー、ペレス(済)、サインツ、ジョビナッツィが10番手につけており、そこから角田、ライコネン(アルファロメオ・レーシング)、ベッテル(アストンマーティン)はピットインしておらず、タイヤを交換したばかりのノリスとアロンソがそれに続く格好だ。

セーフティカー先導で4周を重ねたタイミングで、レースコントロールは赤旗を掲示してレースの中断を通達。シューマッハがクラッシュしたターン23付近のバリア修復はマシンが走行する中では難しいと判断され、全車をピットレーンに戻して作業が行われることになったのだ。その時点の順番でドライバーたちが停車していく中、ハミルトンは赤旗の可能性を考えるべきだったとして不満をあらわにした。

15分ほどの中断を経て再びグリーンライトが灯ったピットレーンを出発した19台は、二度目のフォーメーションラップを終えてスタンディングスタートでレース再開の時を迎える。

発進はハミルトンの方が良く、リードを奪ってターン1に差し掛かるが、フェルスタッペンがアウト側から飛び込み、コーナリングで行き場をなくしたフェルスタッペンはコースを飛び出してしまい、ハミルトンの前で戻る格好となった。フェルスタッペンとの接触を回避しようとしたハミルトンだが、そのスキにオコンが前に出ており、ハミルトンは3番手に後退している。

しかしながら、混み合うコース上では複数のインシデントが発生し、すぐさま赤旗が振られてレースは再び中断を余儀なくされる。

ポジションを争っていたルクレールとペレスが交錯したことでペレスがスピンを喫し、コントロールを失ったペレスのレッドブルマシンを避けようと急ブレーキをかけたと見られるラッセルのウィリアムズマシンに、ハースF1のマゼピンが突っ込んでしまった。マシンに損傷を受けたペレス、ラッセル、マゼピンの3人はその場でレースを終えている。衝撃の激しかったマゼピンのもとには医療チームが駆けつけて状況を確認していたが、マゼピンにケガはない様子で、無線でも無事を報告した。

再度、各車がピットレーンに列を作る中、レースコントロールはレッドブルに対してフェルスタッペンのポジションを入れ替えることを提案。コース外からハミルトンを追い抜いた行為についてスチュワードの審議をあおぐか、提案を受け入れてハミルトンの後方につくかと聞かれたレッドブルはフェルスタッペンのポジションを下げることに合意。2回目のリスタートはオコンを先頭に、ハミルトン、フェルスタッペンの順で並ぶことになった。

4番手にリカルド、ボッタスとガスリーを挟んで、ペレスと接触したルクレールは走行を続けられたことから大きく後退することはなく7番手につけ、ジョビナッツィ、サインツ、ベッテルが10番手の位置だ。11番手以降はライコネン、角田、アロンソ、ストロール(アストンマーティン)、ラティフィ(ウィリアムズ)、ノリスが最後尾の16番手に並んだ。

約20分の中断を終えてスタンディングスタートで再開されたレースはオコンとハミルトンが競う合う後方からターン1のインサイドに飛び込んだフェルスタッペンがリードを奪う。コースを飛び出したオコンはフェルスタッペンの前でコース復帰したが、すでにスピードに乗っていたフェルスタッペンが追い抜いている。ハミルトンは3番手に後退するも、コース上でオコンをオーバーテイクして2番手に浮上。リスタートで大きくポジションを上げたのが角田で、12番手から9番手にアップして入賞圏内に返り咲いている。

先頭に躍り出たフェルスタッペンはファステストラップを刻んで順調そうに見えたものの、「パワーが不足している!」と訴え、何かしらのトラブルを予感させたが、その後のペースを見る限り、この時点でペースダウンを強いられるような状態ではなかったようだ。

フェルスタッペンとハミルトンが1.7秒ほどのギャップで攻防戦を繰り広げ、3番手以下に12秒以上のリードを築いた23周目、ポイント圏内でバトルしていた角田がオーバーテイクを狙うあまりにベッテルに突っ込む格好となり、フロントウイングにダメージを受けてバリアにもマシンをぶつけてしまう。ベッテルもスピンを強いられてリアをわずかにウオールにぶつけていたようだが、すぐに体勢を立て直して走行を再開している。角田は外れたフロントウイングがマシンの下にはまっており、リバースギアを生かしながらデブリを取り外してピットを目指した。タイヤにもダメージがあったことからスロー走行を強いられたものの、なんとかピットインを果たして新しいノーズを装着、最後尾の16番手で隊列に戻っている。角田がピットにたどり着くまでの間、黄旗とバーチャルセーフティカーが発令された。また、角田とベッテルの一件を審議したスチュワードは角田が接触を引き起こしたとして5秒のタイムペナルティを科している。

さらにベッテルはライコネンとのバトルでもインシデントに見舞われ、バーチャルセーフティカーが発令された。ベッテルが先行する形だったが、ライコネンも譲らずサイド・バイ・サイドの状態でコーナーに進入したところ、ベッテルの右腹にライコネンの左フロントタイヤが絡まり、ベッテルはボディワークに相当のダメージを抱えることになった。ライコネンは緊急ピットインしてノーズとタイヤを交換し、15番手の位置でコースに戻る。

このときのデブリを踏んでしまったというアロンソがスピンを喫するなど、ドライバーにとってはかなり難しい状況となり、29周目にはコース上のデブリを清掃するために改めてバーチャルセーフティカーが発令されたが、スピンを強いられたアロンソは赤旗を出すべきだと主張していた。

バーチャルセーフティカーが解除された33周目の時点でフェルスタッペンとハミルトンのギャップは1.3秒と変わらず、3番手につけるオコンは2人から17秒以上遅れた位置を走行。オコンの2秒後方にリカルドが控え、ボッタスが虎視眈々(こしたんたん)と追い抜きのチャンスを狙うも、リカルドの防御がうまく、なかなか前に出られない。トップ5から8秒近く遅れた位置にガスリー、そこから5.8秒差でジョビナッツィ、サインツ、ルクレールのフェラーリ組がバトルを繰り広げていた。入賞圏内の最後のひと枠はストロールの手にあったものの、ノリスがプレッシャーをかけており、激しい競争が展開される。

一方、先頭ではフェルスタッペンを追いかけるハミルトンがファステストラップを連発して猛チャージ。DRS圏内に接近して勝負・・・をかけようとしたところ、コース上にまたもデブリが確認されたため、バーチャルセーフティカーが発令されていったん2人のバトルはお預けとなった。

バーチャルセーフティカー解除の合図があった直後、ハミルトンがフェルスタッペンにホイール・トゥ・ホイールのバトルを仕掛けていったところ、ターン1への飛び込みで2人ともバランスを崩してしまい、アウト側にいたハミルトンが押しやられる格好で大きくコースを外れることに。フェルスタッペンが先行していたことから、先頭のままコース復帰したが、フェルスタッペンはレースコントロールとやり取りしたチームからポジションをハミルトンに譲るよう指示を受ける。そのため、フェルスタッペンはスピードを緩めてハミルトンに道を開けようとしたものの、ハミルトンとメルセデスにはその情報を得ていなかったようで、状況をつかめなかった様子のハミルトンがレッドブルマシンに衝突。幸い、レースを断念するほどの事態には至らず、ハミルトンはフロントウイングのエンドプレートを損傷していたが、チームによれば問題はなさそうとのことだった。

改めて、ハミルトンにポジションを明け渡すよう言われたフェルスタッペンはハミルトンに道を譲った直後にトウを確保してオーバーテイク、ハミルトンの前に出る。しかしながら、ハミルトンも反撃し、DRSを生かしてレッドブルを追い抜いていく。この攻防戦のさなか、スチュワードはフェルスタッペンに対して5秒のタイムペナルティを科しており、フェルスタッペンが問われた違反はコース外に出てアドバンテージを得た後、すぐにポジションを戻さなかったことに対するものだ。ハミルトンがフェルスタッペンに突っ込んだ一件についてはレース後に審議されることになっている。

先頭に立ったハミルトンは1分30秒台のラップタイムを刻んで快調に飛ばすも、フェルスタッペンはそれまでの走りと比べるとかなりペースが落ち、あっという間にハミルトンとのギャップは5秒以上に開いた。ハミルトンがファイナルラップに入る頃には8秒差に広がるも、3番手のオコンとは21秒以上離れていたため、ポジションが脅威にさらされる状況ではなかった。

そのオコンはレース終盤に接近してきたボッタスに激しく追いかけられ、懸命に防御して攻撃を退け続けるも、最終コーナーの立ち上がりで並ばれるとスピードについていけず、最後の最後で逆転を許してしまう。ハミルトンがトップチェッカーを受けてから6.8秒遅れでフェルスタッペンがゴールし、15秒差でボッタスが3位、オコンは表彰台に0.102秒差の4位に終わった。フェルスタッペンはレースタイムに5秒が加算されるため、ハミルトンとのタイム差は最終結果として11.825秒となる。

5位以下、リカルド、ガスリー、ルクレール、サインツ、ジョビナッツィ、ノリスが入賞を果たしてそれぞれポイントを手に入れている。11位以下、ストロール、ラティフィ、アロンソ、角田、ライコネンが完走を果たした。

ハミルトンがファステストラップを記録して追加の1点を獲得したため、ドライバーズ選手権を8点差でサウジアラビアに乗り込んでいたフェルスタッペンのリードがゼロになり、2人が同点となった中で残るレースは1回きりだ。

ホンダPU勢、混乱したレース展開の中で残念なことにフェルスタッペンが優勝を逃し、ハミルトンとのポイント差が0となり、シーズン最終戦アブダビGPでの勝負となります。

どんな結果になるか、たのいみですね!