現地時間10月20日、2024年F1第19戦アメリカGPの決勝レースが行われ、ルクレール(フェラーリ)が今季3勝目/キャリア8勝目を飾った。
2位にサインツ(フェラーリ)、3位にフェルスタッペン(レッドブル)が続いた。角田(RB)は14位、ローソン(RB)は9位となった。
テキサス州オースティン近郊に位置するサーキット・オブ・ジ・アメリカズを舞台に開催された第19戦。スタートタイヤは20台中15台がミディアムタイヤ(C3/イエロー)を選択。13番グリッドのストロール(アストンマーティン)を筆頭にメルセデス勢2台を含む後方スタートの5台がハードタイヤ(C2/ホワイト)をチョイスした。
気温28度、路面温度47度、湿度38%となるなか、56周の決勝レースはスタートを迎えた。ターン1でフェルスタッペンがポールスタートだったノリス(マクラーレン)のインに飛び込み、サイド・バイ・サイドとなった2台はターン1出口でコース外に出て失速。その間隙をついた4番グリッドスタートのルクレールがラインをクロスさせ、インからトップに浮上する。
2番手フェルスタッペン、3番手サインツ、4番手ノリスというオーダーでオープニングラップを終えた。しかし3周目、17番グリッドから12番手まで一気にポジションを上げていたハミルトン(メルセデス)が、ターン19で単独スピンを喫しグラベルにスタック。これでセーフティカー(SC)導入となる。
なお、10番グリッドスタートの角田は好スタートを決めてペレス(レッドブル)、アロンソ(アストンマーティン)をかわし8番手に浮上した。
レースは6周目に再開。19番グリッドからスタートで13番手まで一気に浮上したローソンが、ストロールをターン2でオーバーテイクし、ハードタイヤ勢最上位の12位につけることに。
ミディアムタイヤのデグラデーション(性能劣化)が出始めた11周目、ローソンがターン12でアロンソをパスし11番手に浮上する。コンディションにマッチしたハードタイヤを履くローソンは続けて10番手のヒュルケンベルグ(ハース)との間合いを縮める。
一方、2番手を走るフェルスタッペンはルクレールとのギャップを縮めることができない。2台の差は14周目には6秒まで広がった。
17周目、ターン12でペレスが角田をオーバーテイクし、角田は9番手に後退する。続けて角田の背後にはヒュルケンベルグ(ハース)がピタリとついたこともあり、角田は18周目終わりにハードタイヤに履き替えた。
上位勢では21周目終わりに3番手のサインツがハードタイヤに履き替えたが、そのほかの車両は1ストップを視野にファーストスティントを引っ張る戦略を選択し走行を続けた。
ルクレールから11秒差をつけられていた2番手フェルスタッペンが25周目終わりにハードタイヤに履き替えると、サインツが易々とフェルスタッペンをアンダーカット。
フェルスタッペンが動くのを待っていたのか、翌26周目終わりにはトップのルクレールがハードタイヤに替え、フェラーリ勢が事実上のワンツー体制構築に成功する。
一方、マクラーレン勢はミディアムタイヤでのファーストスティントを長めに取る作戦に出たが、31周目にはハードタイヤに履き替えたルクレールが見た目上2番手のピアストリ(マクラーレン)をターン12でオーバーテイクする。
31周目終わりにノリス、32周目終わりにピアストリがハードタイヤに替え、残り24周という状況でルクレール、サインツ、フェルスタッペン、ノリス、ピアストリというトップ5オーダーとなった。
セカンドスティントにおいて、最もタイヤの状況がフレッシュなマクラーレン勢がいかに追い上げるかに注目が集まった。残り24周時点でノリスはルクレールから17秒差、ピアストリは24秒差という状況だった。
37周目終わりにローソンがミディアムタイヤに履き替えると、ローソンは角田の眼前となる12番手でコースに復帰する。これに対し、角田は「なんでこうなったの?」と無線を飛ばす。
なお、角田はこの少し前にターン12でアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)をかわした際に、アルボンをコース外に追いやったとして5秒のタイムペナルティを受けることが決まっていた。
フレッシュなミディアムタイヤを履いたローソンはガスリーを39周目のターン12でガスリーをかわすと10番手に浮上。さらに、同じくハードタイヤスターだったコラピント(ウイリアムズ)がピットインし、ローソンは9番手に浮上する。
そんななか、41周目に11番手につけていた角田がターン1で単独スピンを喫し、これで順位を大きく下げてしまう。ローソンが好走を見せる中、角田とっては厳しい展開となってしまった。
トップを走るルクレール、2番手サインツのフェラーリ勢は後続を引き離す一方で、3番手フェルスタッペンの背後にノリスが接近する。6周ほどタイヤアドバンテージがあるノリスだったが、すでに10周以上走行したハードタイヤということもあり、DRSの後押しがあってもなかなかフェルスタッペンをかわすには至らない。
47周目からはフェルスタッペンとノリスの見応えのあるサイド・バイ・サイドが数周にわたり展開された。ドライバーズランキングを争うふたりによる激しい直接対決の末、52周目のターン12でノリスがコース外に出つつ、アウトからフェルスタッペンをオーバーテイクしポジションを上げる。
フェルスタッペンは「コース外からのオーバーテイクだから順位を戻さないとダメだ!」と無線を飛ばし、ノリスは「エイペックスでは僕が前にいたよね」と無線。この件はレーススチュワードに審議されることに。
56周目を終えたルクレールがトップチェッカーを受け、今季3勝目/キャリア8勝目を飾った。2位にサインツが続き、フェラーリがワンツー・フィニッシュを遂げた。
暫定3番手でノリスがチェッカーを受けたが、チェッカー目前にノリスに対し5秒のタイムペナルティが下り、フェルスタッペンが3位、ノリスは4位となった。
5位ピアストリ、6位ラッセル、7位ペレス、8位ヒュルケンベルグ、9位ローソン、10位コラピントまでがポイント獲得。ローソンは約1年ぶりの決勝で最後列からの入賞という印象的なレースを見せた。角田は好スタートを決めるも14位チェッカーとなった。
次戦となる2024年F1第20戦メキシコシティGPは、アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで10月26〜28日に開催される。
2位にサインツ(フェラーリ)、3位にフェルスタッペン(レッドブル)が続いた。角田(RB)は14位、ローソン(RB)は9位となった。
テキサス州オースティン近郊に位置するサーキット・オブ・ジ・アメリカズを舞台に開催された第19戦。スタートタイヤは20台中15台がミディアムタイヤ(C3/イエロー)を選択。13番グリッドのストロール(アストンマーティン)を筆頭にメルセデス勢2台を含む後方スタートの5台がハードタイヤ(C2/ホワイト)をチョイスした。
気温28度、路面温度47度、湿度38%となるなか、56周の決勝レースはスタートを迎えた。ターン1でフェルスタッペンがポールスタートだったノリス(マクラーレン)のインに飛び込み、サイド・バイ・サイドとなった2台はターン1出口でコース外に出て失速。その間隙をついた4番グリッドスタートのルクレールがラインをクロスさせ、インからトップに浮上する。
2番手フェルスタッペン、3番手サインツ、4番手ノリスというオーダーでオープニングラップを終えた。しかし3周目、17番グリッドから12番手まで一気にポジションを上げていたハミルトン(メルセデス)が、ターン19で単独スピンを喫しグラベルにスタック。これでセーフティカー(SC)導入となる。
なお、10番グリッドスタートの角田は好スタートを決めてペレス(レッドブル)、アロンソ(アストンマーティン)をかわし8番手に浮上した。
レースは6周目に再開。19番グリッドからスタートで13番手まで一気に浮上したローソンが、ストロールをターン2でオーバーテイクし、ハードタイヤ勢最上位の12位につけることに。
ミディアムタイヤのデグラデーション(性能劣化)が出始めた11周目、ローソンがターン12でアロンソをパスし11番手に浮上する。コンディションにマッチしたハードタイヤを履くローソンは続けて10番手のヒュルケンベルグ(ハース)との間合いを縮める。
一方、2番手を走るフェルスタッペンはルクレールとのギャップを縮めることができない。2台の差は14周目には6秒まで広がった。
17周目、ターン12でペレスが角田をオーバーテイクし、角田は9番手に後退する。続けて角田の背後にはヒュルケンベルグ(ハース)がピタリとついたこともあり、角田は18周目終わりにハードタイヤに履き替えた。
上位勢では21周目終わりに3番手のサインツがハードタイヤに履き替えたが、そのほかの車両は1ストップを視野にファーストスティントを引っ張る戦略を選択し走行を続けた。
ルクレールから11秒差をつけられていた2番手フェルスタッペンが25周目終わりにハードタイヤに履き替えると、サインツが易々とフェルスタッペンをアンダーカット。
フェルスタッペンが動くのを待っていたのか、翌26周目終わりにはトップのルクレールがハードタイヤに替え、フェラーリ勢が事実上のワンツー体制構築に成功する。
一方、マクラーレン勢はミディアムタイヤでのファーストスティントを長めに取る作戦に出たが、31周目にはハードタイヤに履き替えたルクレールが見た目上2番手のピアストリ(マクラーレン)をターン12でオーバーテイクする。
31周目終わりにノリス、32周目終わりにピアストリがハードタイヤに替え、残り24周という状況でルクレール、サインツ、フェルスタッペン、ノリス、ピアストリというトップ5オーダーとなった。
セカンドスティントにおいて、最もタイヤの状況がフレッシュなマクラーレン勢がいかに追い上げるかに注目が集まった。残り24周時点でノリスはルクレールから17秒差、ピアストリは24秒差という状況だった。
37周目終わりにローソンがミディアムタイヤに履き替えると、ローソンは角田の眼前となる12番手でコースに復帰する。これに対し、角田は「なんでこうなったの?」と無線を飛ばす。
なお、角田はこの少し前にターン12でアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)をかわした際に、アルボンをコース外に追いやったとして5秒のタイムペナルティを受けることが決まっていた。
フレッシュなミディアムタイヤを履いたローソンはガスリーを39周目のターン12でガスリーをかわすと10番手に浮上。さらに、同じくハードタイヤスターだったコラピント(ウイリアムズ)がピットインし、ローソンは9番手に浮上する。
そんななか、41周目に11番手につけていた角田がターン1で単独スピンを喫し、これで順位を大きく下げてしまう。ローソンが好走を見せる中、角田とっては厳しい展開となってしまった。
トップを走るルクレール、2番手サインツのフェラーリ勢は後続を引き離す一方で、3番手フェルスタッペンの背後にノリスが接近する。6周ほどタイヤアドバンテージがあるノリスだったが、すでに10周以上走行したハードタイヤということもあり、DRSの後押しがあってもなかなかフェルスタッペンをかわすには至らない。
47周目からはフェルスタッペンとノリスの見応えのあるサイド・バイ・サイドが数周にわたり展開された。ドライバーズランキングを争うふたりによる激しい直接対決の末、52周目のターン12でノリスがコース外に出つつ、アウトからフェルスタッペンをオーバーテイクしポジションを上げる。
フェルスタッペンは「コース外からのオーバーテイクだから順位を戻さないとダメだ!」と無線を飛ばし、ノリスは「エイペックスでは僕が前にいたよね」と無線。この件はレーススチュワードに審議されることに。
56周目を終えたルクレールがトップチェッカーを受け、今季3勝目/キャリア8勝目を飾った。2位にサインツが続き、フェラーリがワンツー・フィニッシュを遂げた。
暫定3番手でノリスがチェッカーを受けたが、チェッカー目前にノリスに対し5秒のタイムペナルティが下り、フェルスタッペンが3位、ノリスは4位となった。
5位ピアストリ、6位ラッセル、7位ペレス、8位ヒュルケンベルグ、9位ローソン、10位コラピントまでがポイント獲得。ローソンは約1年ぶりの決勝で最後列からの入賞という印象的なレースを見せた。角田は好スタートを決めるも14位チェッカーとなった。
次戦となる2024年F1第20戦メキシコシティGPは、アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで10月26〜28日に開催される。
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