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日々の記憶..... 哲学研究者、赤尾秀一の日記。

 

ヘーゲル『哲学入門』第二章 義務と道徳 第六十二節[意図と行為]

2022年10月03日 | 哲学一般

 

ヘーゲル『哲学入門』第二章 義務と道徳 第六十二節[意図と行為]

§62

Zur Unwahrhaftigkeit gehört auch vorzüglich, wenn das, was man meint, eine gute Absicht oder Gesinnung sein soll, dage­gen, was man tut, etwas Böses ist. (Diese Ungleichheit zwi­schen der Gesinnung und dem, was die Handlung an sich ist, wäre wenigstens eine Ungeschicklichkeit, aber, insofern der Handelnde überhaupt Schuld hat, ist ein solcher, der Böses tut, dafür anzusehen, dass er es auch böse meint).※

第六十二節[意図と行為]

不誠実ということには、何よりもまず、人が善い意図や心情で なければならない と思っているのに、それとは反対に、何か悪いことをしでかしてしまうような場合もまた含まれる。
(この心情と行為そのものとの不一致はいずれにしても、拙劣なものの一つではあるだろう。しかし、いずれにせよ、行為者に過失があるかぎりは、かような悪行を為す者は、やはりそのために、悪いことを考えていたと見るしかない。)


人間は、そもそも内心や心情や意図ではなく、その行為によって、結果によって、その現実によって判断されるべきものである。行為や現実においてこそ、真意が現れる。

先の第六十一節においても述べられたように、人間の意識は分裂しているがゆえに、誠実であるかどうかは、言葉ではなく行為によって証明される。このことはとくにロシアのプーチン大統領や日本の岸田文雄首相などの政治家たちについて言えることである。
 
 
 
 
 
 
 
 

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