作雨作晴


日々の記憶..... 哲学研究者、赤尾秀一の日記。

 

柿の木の復活

2010年05月05日 | 日記・紀行

芽吹く柿の木

山の畑に行って、柿の木を見つめると、木の芽が新しく出ていた。柿の木の新しい復活である。昨秋、猿のために幹の根本から折られてしまって、人間で言えば、極度の重傷であったのだが、生命自体が失われたのではなかったのだ。木の芽が新しく芽吹くことによって、生命の存続自体が確認された。

動物ほどにはその生死に明確な境界をもつわけではないけれども、植物もまた生命体であることには変わりはない。その生命の営みに感動する。山の畑で農事をやっていて感じるメリットは、自然の神秘に、生命の神秘に直に出会えることだろうか。これは、得難い体験であり、歓びである。自然の究極としての生命に対して観察と研究に興味は尽きない。

デジカメで記録した写真を探して、昨年のいつ頃この柿の木が折られたのか、調べてみると、どうやら一番に古いのが、2009年9月13日に記録された下の写真らしい。このころは、何かと多忙で、十分に山の畑にも行くこともできなかった。その間に猿のいたずらにあった。

この柿の木が生きているのか死んでいるのか、十分な栽培経験を持たない私には判断能力がなかった。とにかく、この春までそのまま待つことにしたのである。ある人の判断では、まだこの柿の木は生きているということであった。そして今日新たに再び柿の木に芽吹いているのを発見した。決して生命そのものを失っていた訳ではなかった。私の経験がまだ浅くてそれを予測することができなかっただけだ。

 

              猿に折られた柿の木

                  

 

 

 

 

 

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